ザ・ビーチのレビュー・感想・評価
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カルト映画化されるかも?
不気味な世界
休暇を過ごすため別荘へ訪れたカップルに巻き起こる災難を描いた作品だが、かなり癖のある物語だった。
基本はそのカップルの目線で描かれているため、得体の知れない何かがどれ程の規模なのかも分からず、そこら辺の不気味さはかなり高水準ではないかと思う。
冒頭から不気味な演出が多く、カップルがやって来た別荘は誰も居ないはずなのに、父親の知人夫婦も来ていたりだとか、その夫婦がどこか不気味であり、遺言を残して海に消えていくのをワンショットで永遠と映したりなど、思わせぶりというのか、何か意味があるのか分からないとにかく謎演出のオンパレードの作品だった。
物語のピークは、ヒロインが足の裏から入った寄生虫をピンセットで取り出す所だろうか。このシーンはしっかりと痛くて気持ち悪かった。また、主人公のカップル以外に別荘で生活していた夫婦との鉢合わせのシーンも穏やかながら物凄く怖く、最後までどう絡んで来るのか期待してしまった位だ。
だが、本作で致命的なのは、その不気味さを全く活かしていないストーリーだろう。何をしたかったのか、色々とばら撒いておいて何も回収せず、単調なストーリーを傍観しているに過ぎず、それ以下でもそれ以上でもない凡庸なものだった。何か色々と惜しい。てっきりあの夫婦が何かしてくれるのかと思ったがそれも実現せず、物語とは特に関係のない事実が明らかになっただけだ。いっそのこと、「10クローバーフィールド・レーン」の様な変化球中の変化球位に暴れた方がだいぶ盛り上がるはずだ。
俺も酔うわ
ビーチに余暇を過ごしに来たカップルだが、謎の霧に襲われ大変なことになる物語。
・・・ホント、これ以上でも以下でもないといった感じ。
序盤、なんか知らんが家にいる謎のオバサンの所までは、えもいわれぬ不気味さに包まれてちょっと期待したんだけど、とにかくもっさりした展開と主人公の生物学のうんちくでこちらの眠気はMAX。
後はミッチが海に入っていくシーンとかも妙に気味が悪かったりしたが、結局奥さんの病気とかは物語的にはあんま関係ない?
カップルの上手くいってない感じも特にこれといった味付けになっているとは感じず。
後半なんかは、逆にこの展開をどう落とすのかに無理やり関心を抱いてみたりしたが・・・えぇ。。
まぁこれも、と言うかこれこそが未体験ゾーンたる所以かな。こういった作品の中からたまに出る名作に出逢うのが映画探しの醍醐味だと思いますので。。
あと、演出なのだろうけど画面がユラユラしすぎて人によってはそれだけで気持ち悪くなるかも。
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