アキラとあきらのレビュー・感想・評価
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池井戸潤の銀行員物語
池井戸潤作品はみんな面白い。熱い社会派ドラマ。窮地からのどんでん返し。面白いけど、どの銀行作品も実際の銀行員ってこんなに大変なのかと思ってしまう。
経済モノへの入門編
知人から経済小説を勧められたが、活字が苦手なため鑑賞。銀行員や会社経営者が観ればツッコみたくなる展開もあると思うが、本は読まないが経済モノの作品を観たい人、サラリーマンとして奮起している人には是非鑑賞してほしい。
2人のあきらの好演
少し前にwowowの連ドラで放送して観ていたので、ついつい比べてしまう。 どんな作品でも先に観た方の印象が残って、後のが見劣りしてしまうことが多いが(私の場合)この映画、演者もそれぞれ素晴らしい。横浜流星もとても良い⭕️私の数多い注目の若手俳優の1人に加わりました。これからが楽しみです。おじ役の2人、児島さんとユースケサンタマリアもピッタリでした。ストーリーもギュッとわかりやすく濃縮されていて、良かった。 ただ、思うことは、銀行員って大変な仕事だな〜と改めて感じた。
池井戸潤の原作なら 誰が演じてもそこそこのいい作品ができると思うのだが竹内涼真の演技は良かった。これは彼の代表作になると思う。
動画配信で映画「アキラとあきら」を見た。 劇場公開日:2022年8月26日 2022年製作/128分/G/日本 配給:東宝 竹内涼真 横浜流星 髙橋海人 上白石萌歌 児嶋一哉 満島真之介 塚地武雅 宇野祥平 奥田瑛二 石丸幹二 ユースケ・サンタマリア 江口洋介 戸田菜穂 野間口徹 杉本哲太 酒井美紀 山寺宏一 津田寛治 徳重聡 動画配信のサイトでは人気がある作品だとは知っていた。 横浜流星という役者を知らないので敬遠していた。 が、原作が池井戸潤と判ったので見ることにした。 竹内涼真の父(杉本哲太)の経営する町工場が倒産した。 銀行の融資が得られなかったせいもある。 竹内涼真は後に銀行マンとなった。 横浜流星は巨大企業の経営者の父(石丸幹二 )を持つ。 家族間のしがらみを避けたいと父の会社には入らないで銀行マンとなった。 その巨大企業の経営が傾いていた。 原因としては経営手腕の乏しさ、 親族間の嫉妬や妬みや恨みもあった。 横浜流星は銀行マンを辞め、 父の残した会社を立て直そうと決意する。 竹内涼真は同期の横浜流星の会社をなんとか支えようと奮闘する。 しかしそこには多くのハードルが待ち受けていた。 塚地武雅の 「人生はいろいろある。 たくさんの困難が待ち受けている。」 というセリフが終盤でジーンと来る。 池井戸潤の原作なら 誰が演じてもそこそこのいい作品ができると思うのだが、 竹内涼真の演技は良かった。 これは彼の代表作になると思う。 満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
王道の池井戸映画
WOWOWのドラマは視聴済みです。ドラマ版が大好きなので、本作観賞前は不安がありましたが、面白かったです。ただやはり、長い話を2時間にまとめてあるので、少し物足りなさは感じました。本部長役の江口洋介はいい味を出していましたが、キャスティングもドラマの方が好きかな。上白石萌音は大手企業を一人で担当するのには若すぎるのでは? 終盤の畳み掛けるような展開は、まさに池井戸作品。ラストの後味もすごく良い。安心して楽しめる良作です!長くても良いならドラマ版の方がおすすめかも。
宿命に挑むふたり
FODで鑑賞(レンタル)。
原作は未読、連ドラ版は未見。
生まれも境遇もまるで違う同じ名前のふたりが運命的な出会いを果たし、別々の道を歩むも宿命に結びつけられ、力を合わせて大逆転に挑む姿を描いた痛快エンターテインメント。
「神は乗り越えられる試練しか与えない」。信念を貫き、困難に力を合わせて挑戦し、組織や家族のしがらみに立ち向かうふたりの姿がカッコ良く、その絆がアツすぎました。
ふたりの想いが組織を動かし、家族の不和を溶かし、未来への希望が溢れたクライマックスが素晴らしかったです。
[余談]
三木孝浩監督と言えば、少女マンガの実写版などの青春モノを得意とする印象があって、池井戸潤原作の映画を撮ると知った時は監督にとって新しい挑戦だなと思いました。
アキラとあきらの関係性には青春要素みたいな部分が含まれているので、なるほど監督の安定感のある演出が光っていましたが、全体的には没個性の様な印象を抱きました。
監督には、硬派な作風よりも、監督が本来得意としている、淡い光が画面を彩るラブストーリーや青春映画を撮って欲しいな、と…。それがいちばん合っていると思いました。
※修正(2024/05/16)
ドラマ>原作>映画かな、、、
原作・ドラマも好きなため映画も鑑賞。 正直、ドラマ>原作>映画の順だと思った。 映画も面白かったが、この素晴らしい物語は映画の尺に収まりきらない。 十分面白かったが、いろいろと良いストーリーがはしょられていた。 尺的にしょうがないが、そのはしょられたストーリがあるうえで最後に向けて盛り上がっていくため、 ドラマ・原作を知っている身としては物足りなかった、、、 演者は、横浜流星は良かったが、竹内涼真はドラマの斎藤工の方が正直役にはまっていた。 あと、石丸幹二だけドラマのままなのが意外だった。 是非映画が面白いと思った方にはドラマ・原作を読んで欲しい。
がむしゃらに仕事をした方はハマると思う!
最初は主題歌のbacknumberの「ベルベッドの詩」にどはまりし、 歌詞に魅了され、 この歌はきっと映画によせて作ったんだろうなと思い鑑賞。 大号泣しました。 「晴れの日には傘をわたし、雨の日には傘をとりあげると思われているかもしれない。でも土砂降りのなかを一緒に走りたいと思う銀行員もいるんだ」 というシーン。 理想を掲げて走ってもうまくいかない現実との葛藤。 江口さん演じる不動さんも意地悪そうでとーーーっても実は大事なことを小さな想いの集合体のことをちゃんとわかっている人で感動。 そして最後、階堂家の兄弟と甥の和解のシーン。 特にユースケさん演じる兄が泣くところは、アマプラで何度も見ては、泣きました。 「青臭いなんて青臭い 綺麗事だって言われても いいんだ 夢見る空は青い方がいい」 ベルベットの詩より
確実性か?温情か?
小さな町工場で育ったあきらと御曹司として 育ったアキラが対照的に描かれていました。 町工場で働く従業員の男性にもらった ベアリングに夢を叶える希望が込められていました。少年時代に手にした模型の船が 乗りかかった船、舵を取る、沈みかけた船 仕事や家族と人生を切り拓いていく状況に 表現されていたように見えました。 ラストの生まれ育った故郷の自然が 宿命、困難な状況を乗り越えた清々しさがありました。2人のスーツ姿もスタイリッシュでした。配信にて観ました。
原作の見せ場を全て潰した作品
原作ファンで、同じWOWWOW制作でのドラマは原作に忠実に再現されて素晴らしい出来だったのに対して、いいところを全て端折られたやっつけ作品になってた。そもそもこの2人の関係はここまでギスギスしておらず、天才2人が一緒にタッグを組んで行くはず。池井戸潤の作品の醍醐味でもある「大逆転」が一歳なかった。見たあとフラストレーションしか残らなかった。まあこれは原作ファンであり、ドラマも見た人だからの意見だとは思う
やはりWOWOW films ドラマあっての映画
長年のWOWOWドラマのファンであり 「アキラとあきら」も何度も繰り返し視聴 池井戸作品だけでなく、証券、建設、銀行などなど 骨太な、地上波では描けないであろう内容を 映画のような映像で見せてくれる所が本当に好きだ 地上波なら12話で、余計なエピソードも入る ところを、5話程度で濃厚に作り込んでいる ドラマのアキラとあきらは、向井理と斎藤工を W主演とし、周囲の人間関係や家族との関わり 互いの繋がりを描き、心情も掘り下げている それを何度も見た上での、映画視聴 2時間余りで、どう繋げるのかと半信半疑で 主演2人を眺める映画になるのではと訝っていたが 階堂彬をビジネスライクなキャラとして 山崎瑛を真逆のキャラとして、対立の位置を 作る事で映画としての成立を目指したのだろう が、彬の非情さは面に出さず、彬が誠実さで コツコツと積み上げるキャリアを全面に押し出す 事で爽やかに仕上がっていた けれど、ドラマを見ていたから面白かったと 言える部分は大きい キャストいいっすね ドラマのキャストと比べながら見てた けど、やっぱドラマの勝ち(笑) 向井理の、優しいのにビジネスに対して 決意を持って社長として方針をシフトする辺りは 身震いする 内容が凝縮されてる分、映画の方が泣けたけど 是非ともドラマも見て頂きたい
情と育ちと宿命と
熱血企業小説の名手、池井戸潤作品の映画化。
『半沢直樹』『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』…TVドラマ化/映画化されたこれまでの作品が面白かったので、今回も当初は劇場に観に行こうと思ってたのだが…、
これまでの作品は中堅どころの実力派や演技巧者がメインキャストだったが、竹内涼真と横浜流星のイケメン若手2人。
監督は青春ものやラブストーリーに手腕を振るう三木孝浩。この手のジャンルは初。
勿論各々のこれまでの活躍や実績は評価に値するし、公開後の上々の評判も聞いていたが、どうしてもそれらがネックになって劇場に一歩足が向かなかった。
毎度毎度の事だが、先入観や偏見は良くない。
金融や企業の内幕劇で最初は取っ付き難い。
が、どんどん話の展開の面白さに引き込まれていく。
さすが抜群のエンタメ性の池井戸作品。いつもながら。
当初不安だった二つの要素、監督の特色である瑞々しさ、主演二人の若々しさ、それらが見事に昇華していた。
日本有数のメガバンク“産業中央銀行”。
新人研修で伝説を残した二人の“ホープ”がいた。
一方が粉飾決算を作り、もう一方がそれを見破った。
山崎瑛と階堂彬。
“アキラ”と“あきら”。
同期入行。同じ名前。ライバルとされたが、その後明暗分かれる…。
人を救うバンカーを目指す瑛。理想的で青臭くとも、こだわる理由は過去に。
父親はちっぽけな町工場を経営していたが、倒産。辛い幼少期を過ごす。
銀行そのものを憎んでいたが、ある時力になってくれたバンカーがいた。
そのバンカーや父や働いていた従業員。過去の体験や言葉…。
それらがバンカーになった瑛を決めた。
経営難と娘の手術費に苦しむ担当取引先の為に、奔走。
取引先は潰れるも、瑛の機転で手術は受けられる事に。が、会社の意に反した瑛は左遷させられてしまう…。
老舗海運会社“東海郵船”の御曹司である彬。
現社長の父親から時期社長を期待されるも、ある理由からそれを断り、バンカーに。
情に左右されないクールな性格で実績を上げ、エリートコースまっしぐら。
だが、父親が病に倒れた事から…。
二人の叔父はそれぞれグループの会社を持ち、さらなる事業拡大としてリゾートホテル業に手を伸ばそうとしていたが、兄が病に伏す前から反対されていた。それに抗ってまでホテル業を始めるも、大負債を抱える。その連帯保証に選んだのは…
東海郵船。新社長となった彬の弟、龍馬を騙して。
彬が家業から離れた理由。親族経営の争い、しがらみ。
それらが嫌だった。逃げ出した。
東海郵船は存続の大危機を迎える…。
弟が倒れた事により、彬は銀行を辞め、家業の新社長に就く。
入院していた父も遂に死去。祖父、そして父が守ってきた会社を救う決心をする。
折しも左遷先で結果を出した瑛は、再び本社へ。
出世間違いナシの案件を断り、瑛は東海郵船の案件を担当する。
性格も生まれも正反対。かつてしのぎを削るかと思われたが、別々の道を行ったライバル同士が、数奇な事からタッグを組む。
超難題案件。“ミッション:インポッシブル”。
絶対的ピンチを救えるのか…?
いざ展開が進むと、THE池井戸作品の王道!
粉飾されたリゾートホテルの財務データ。本物の財務データを見ると、膨れに膨れ上がった大赤字。
今すぐこれを何とかしないと東海郵船は沈没。
銀行からの融資など得られる筈が無い。リゾートホテルの売却を考えるが、大負債を抱えた失敗ビジネスなど何処も買う訳も無い。
そこで、東海グループの子会社で優れた特許のある東海商会とセット販売を、大手ビール会社に打診するが…、連帯保証が障害になる。
あの手この手の策を考える。突破口を見つけたと思いきや、再びその道は閉ざされる。
その数々の難局をどうクリアしていくか…?
自身の進退や関わる全員の命運を掛けた大奇策を思い付くが…。
話の面白さは安定。池井戸作品が好きなら今回も見応えあり。熱いエンタメ好きも見て損はナシ。
他の映像化された池井戸作品と違って、若々しさがものを言ったと思う。
竹内涼真と横浜流星の熱演。恋愛ものなんかでイケメンやるより、本作の信念貫く若き男たちの方がずっとずっとカッコいい。
ライバルとして意識し合い、それぞれの苦悩、挑む姿。信頼し、強く確かに育まれていく絆。
中堅どころでも男たちの熱いドラマになるが、若い二人が演じた事で、熱くもフレッシュなドラマになった。
二人の関係はある意味、青春劇のような味あり。
三木監督の起用はこの為だったのかと思えるくらい上手くいった。
本当に竹内と横浜のフレッシュさ、青春もので培われた三木監督の手腕が、池井戸作品に新風を差し込んだ。
そういや竹内も横浜も三木監督と以前組んだ事あり。作品の良し悪しは別として、才能や相性の良さもあったのかもしれない。
若手、ベテラン、実力派、お笑い芸人、声優までものキャスト陣。
上白石萌歌は『七つの会議』の朝倉あき的ポジションのサポート。
ユースケ・サンタマリア&アンジャッシュ児嶋の嫌みな役所。
キャストで特に印象残ったのは、江口洋介。演じたのは瑛の上司役で、いつもの熱血キャラを封印し、“確実性”を重視する冷徹さで、瑛の前に立ち塞がる。憎々しい敵対役に留まらず、確実性を重視する冷徹な理由は、会社の為に尽くしてきた行員たちの積み重ねを守る為。確実性ナシの融資に失敗したら、彼らの血の滲むような努力が無駄になる。この人にもこの人なりの信念がある。池井戸作品常連のアノ人とはまた違う存在感。確実性を納得させ、この上司から承認を得られるかも終盤の見所。
巨額の金が動く金融界。
大企業の運営。
熾烈なビジネス・バトルに於いて、情は弱点なのか…?
弱点になる。が、強みにもなる。
結局ビジネスを動かすのは、人だ。会社に金を貸すのではなく、人に金を貸す。
そこに情があり、人がいるからだ。
だからこそ人は、助け合う。信じ合う。共に闘う。
序盤、瑛の情を重んじる姿勢に苦言を呈していた彬。が、
家業から遠ざかっていたのも、情。戻ったのも、情。終盤叔父二人に土下座したのも、情。
家族を助けたい。親族をまた一つに。
情を信じるのが瑛なら、最も情に厚かったのは彬だったかもしれない。
そんな彬が瑛に言う。
「お前は育ちがいいな」
家柄だったら、普通彬。でもこの場合の意味は、
育ち、経験してきた環境。歩んできたこれまでの人生そのものとも言えるだろう。
彬の情、瑛の育ち、それらがこの苦境を救った。
それは偶然だったのか…?
実は幼少時、一度会っていた二人。その時のキーアイテムがラストで再び。
性格も生まれも正反対。同じ会社に入り、ライバルとして意識し合い…。
いったん別々の道を行くが、奇妙な巡り合わせで再び出会い、共に闘う。絆を深め合う。
ちとベタで出来過ぎでもあるが、ここまでくれば感動がある。
人はそれを、“宿命”と呼ぶ。
やはり面白かった池井戸作品。
次の『シャイロックの子供たち』も楽しみになってきた。
仕事は"人"なのだなと
今まで観た池井戸作品の中で一番好きだと断言できる。 難題に突き進む瑛と冷静沈着な彬。新人研修でみせるやりとりはスリリング。緊迫する空気、戦略の凄さ、諦めない強さ、思いやる心。それぞれ大きな壁にぶち当たろうとも巻き起こす奇跡の逆転劇、終盤に向けて様々な人物が絡んでの結末がスカッと爽快で面白い!やはり仕事は「人」なのだな、と。 内容は勿論ですが、豪華俳優陣の演技に圧倒されっぱなしの120分。飽きがこない展開が続き、とにかく最後の最後まで楽しめました。 最高の作品をありがとうございました。
お前は育ちがいいな
言われるのは、普通、逆では? 山崎(アキラ)に言うのは階堂(あきら) 大会社の御曹・階堂彬(横浜流星) 小さな町工場の息子・山崎瑛(竹内涼真) 産業中央銀行に同期(2000年)入社の2人は宿命の糸で結ばれていた。 とても爽やかな感動を残す池井戸潤原作の青春映画でした。 企業小説が原作でも敢えて、青春映画と呼びたいです。 それほど爽やかな、2人のアキラとあきら。 ラストの気持ちよさ。 感動して心豊かになれる映画は良いです。 山崎が理想を貫く姿が清々しいです。 山崎が銀行員の道に進んだ理由、 それは《救済》と山崎は言う。 資金繰りに困り倒産する会社を、救う手段を探す。 融資した資金が有効に使われて、その資金が再建に生かされる。 再建への道筋をつける事までをも、銀行が担う・・・ 山崎の理想はブレない。 それは幼い日に父親の経営する小さい工場が倒産した。 懇願する父親を冷たく切り捨てた銀行員。 それを見ていた。 しかし2度目の会社が経営難に陥ったときの銀行員・工藤 (満島真之介)は、違った。 困った会社を助けるのが銀行の仕事・・・そう優しく語った。 その時、山崎は工藤のような銀行員になろうと、進路を決めたのだ。 一方の階堂は大会社の長男として生まれ、 父親の会社(東海郵船)の跡継ぎを蹴って、銀行員となった男。 叔父2人(児島一哉とユースケ・サンタマリア)と父親の確執を 幼い日からみせられて内心うんざりしていた。 (名門家庭には名門の悩みがあり、骨肉の争いとか、よく聞くし) しかし父親(石丸幹ニ)が亡くなり、 叔父たちの策略にハマった弟(高橋海斗)は、叔父のリゾートホテルの 巨額な融資の保証にハンを押す。 結果、「東海郵船」本体の経営も危うくなるのだった。 確かに、 会社を活かすも殺すも、 《銀行次第》 山崎の東海郵船およびグループ会社再建への計画書を 如何にして不動(江口洋介)に認めさせるか? 不動の座右の名「確立性」は立証されるか? ここが映画一番の山場でした。 池井戸潤の特徴である 勧善懲悪のストーリー展開で、 最後にはスカッとして感動する、 (その通りでした) 竹内涼真が理想を押し通すカッコいい青年で、 横浜流星も、エリート一族の東大卒・・・なんて、 今までになかった役ですが、頭脳明晰、即決即断みたいな、 出来る男になんの違和感もない好演。 (また演技の幅が広がりました) (ただし、土下座さえすれば、人の心が動くのかな?) (土下座・・・半沢直樹みたいだな・・・) でもラストで、アキラとあきらの宿命の絆が、明らかになり、 大感動のフィナーレに大満足でした。
これまでの池井戸潤作品の映画化で1番良かった映画では?
(ネタバレですので鑑賞してから読んで下さい)
これまでの池井戸潤さん原作の作品の映画化で1番良かった映画だと思われました。
池井戸潤さん原作の作品は登場人物が多く、人物描写も深く展開も多いので、やはり日曜劇場やWOWOWなどの時間と話数を掛けたドラマでその輝きは増すんだろうな、とは思われていました。
なので正直これまでの池井戸作品の映画化は、ストーリーを追うばかりで成功していたとは言えないとは思われていました。(ドラマの方が良いという意味で)
ところが今回の映画『アキラとあきら』は、WOWOWでのドラマ版「アキラとあきら」(全9話)に匹敵する凝縮された面白さがあったと思われます。
その理由は、短い1シーンで、それぞれの関係性を短いセリフ表情の中で一気に見せてしまう秀逸な脚本演出にあったと思われます。
例えば、東海郵船社長の階堂一磨(石丸幹二さん)とその弟の東海商会社長の階堂晋(ユースケ・サンタマリアさん)、東海観光社長の階堂崇(児嶋一哉さん)、あるいは主人公の1人である階堂彬(横浜流星さん)が対峙するシーンでも、描かれていないそれぞれの背景にある互いの関係性を短いシーンで表情や目線やセリフで一気に表現していました。
その関係性の凝縮した表現は、主人公の2人の山崎瑛(竹内涼真さん)と階堂彬(横浜流星さん)のシーンなどでも積み重ねられ、映画を分厚い人間関係の作品にしていたと思われます。
これは脚本と監督の力によるものが大きいのではないかと思われました。
そしてそれぞれの俳優の皆さんの芝居で分厚い具体化されて行ったのだと思われました。
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