「ものづくりの執着を表した作品」ハケンアニメ! yamappleさんの映画レビュー(感想・評価)
ものづくりの執着を表した作品
吉岡里帆さんの新人監督役がピュア、不器用、でも徹底的なやり込み具合をうまく表していてとても良かった。
何かを創造すること、それは完璧を目指すほど自分の中での産みの苦しさや周囲の批判とのぶつかり、様々な戦いになるんだろうな。
新人監督が目指したものは「子供の頃の自分のような子供(不器用でちょっと世の中を斜めに見てる子)に伝えること」だった。ラストのシーンで、視聴率だけではない大事なものがあることを感じさせた物語だった。これからも斎藤監督は成長し、アニメを生み出していくのだろう。
王子監督も最初はいい加減な奴に見えたが、天才ゆえの孤独や不安との闘いの中にいた。そして作品のためにはどんな妥協も許さない。
そんな2人の作品を仕上げるための素晴らしい仲間たち。
誰かの心に響き、残る作品を作れる全ての方々に敬意を表したい。
コメントする