「新人アニメ監督の奮闘」ハケンアニメ! Ken@さんの映画レビュー(感想・評価)
新人アニメ監督の奮闘
原作は未読ですが、予告で気になって鑑賞しました。
幼少期からアニメで育ってきた者として、久々に熱くなるストーリー展開でした。
今作では、アニメ業界で働く人達の大変さが描かれています。毎日夜遅くまで作業をし、精神的に追い込まれても、良質な作品を届けようと頑張っている姿を見て、彼らを応援する気持ちで夢中になることができました。
特に新人監督の斎藤瞳は、初めは気弱でスタッフの意見に振り回されますが、一人でも刺さるアニメを作るために奮闘している姿から勇気をもらいました。
王子監督も、強いこだわりを持った監督としてのプライドが伝わってきました。
また、エヴァンゲリオンやプリキュアなどのネタだけでなく、梶裕貴や花澤香菜などの有名声優も出演しているため、アニメ好きには嬉しい要素が満載でした。
最近のアニメは、視聴率や売上で作品の良し悪しを決められることが多くなっているように感じます。これはあくまで個人的に思っていることですが、どれだけ自分が好きでも、人気の低迷などでネガティブな印象を持つ人々を見て、残念に感じることも少なからずありました。しかし、この映画を見たことで、たとえライバルに負けてしまっても、クオリティを重視して少しでも受ける作品を制作したい監督もいることを実感しました。
今後は、様々なアニメを楽しむだけでなく、心を込めて制作している人達に敬意を払っていきたいと思うようになりました。
余談ですが、この作品は所沢などの西武線沿いが舞台になっています。私はその周辺に住んでいるので、馴染みのある場所が沢山出てきて親近感が湧きました。
時間があったら、映画の舞台へ訪れてみたいです。
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