「楽しんでアニメを見れなくなるかも・・・」ハケンアニメ! keytonさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しんでアニメを見れなくなるかも・・・
公務員からアニメ制作会社に転職した主人公斎藤は同じ会社で監督を務めている王子千晴を超えるアニメを作ると公共の場で宣言してしまった。冷酷プロデューサーのスケジュールを渋々引き受けながら『サウンドバック 奏の石』の制作に奮闘する。会社の看板アニメを賭けた新人VS天才が織りなすアニメに対する情熱や現場のアニメーターや声優のリアルな仕事現場を描写したモノづくりエンターテイメント。
主人公斎藤は国立大学出身で元公務員ですが、幼少時代に借金取りに追われ、その現実逃避のために公園で絵を描いていたというバックボーンにとても説得力があった。ただ絵がうまいだけでなく、自分の脳内にあるアニメを現実のものにするために、色彩や原画に携わる職人に工夫してコミュニケーションをとるなど前向きな姿勢にグッと来た。
現在『SPY×FAMILY』を見ていますが、激務に取り組んでいる製作側の様子を想像すると、ボーっとアニメを見るのが罪悪感に感じてしまうかも。
作中に流れるCMで声優速水奨さんの「揚げる」のフレーズは面白すぎてズルい。
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