「再鑑賞動機:作品の出来、そして悩める大人と子供へのエール:10割」ハケンアニメ! なおさんの映画レビュー(感想・評価)
再鑑賞動機:作品の出来、そして悩める大人と子供へのエール:10割
原作未読。辻村深月氏は今後有川浩氏のような立ち位置になるではないかなと思っている。
ほぼノーマークでしたが、いやいやいやこれは面白い!
ちょっとオーバーなところや理想が実現しすぎるところはある。がそれでも理想と現実の狭間でうまくコントロールしながら、ストーリーの面白さも出せていたように思う。
みんなで一つのことを成し遂げる仕事に本気で取り組んだことがある人ならば、本作を観れば何かしら身につまされたり、共感したり、羨ましく思ったりするのではないかと思う。後半徐々に大人同士の本気のぶつかり合いにこちらの感情もヒートアップしていき、ぐいぐい引き込まれてしまった。
キャスト陣は主要な4人はもちろん、脇役や作中作の声優さんまで非常に良かった。俳優としての出演だった新谷真弓さん好き。
やっぱりグーパンした。そりゃするよね。うん、する。
随分秩父推すなあとか、微妙にローカル感のある駅は何だろうと思っていたら、西武鉄道さんがね、なるほどね。いまやコンテンツ・ツーリズムも織り込んでやっていくのが定着しつつあるのだろうね。
作中作のクオリティと力の入れ具合に(しかも2作!)東映の本気を見た気がする。命(タマ)の取り合いがなくたって、東映ちゃんはやっぱりやればできる子じゃないの(偉そう)。
作品のクオリティと興収が全く見合っていないが、そんなことではいけない。なのでまた観に行く。
そして2度目。
瞳の部屋の洗濯物のリアルな生活感と王子の部屋の無機質感の対比とか。
みんな、揚げるカップ麺とかありそう。
「出崎演出」というのがあるのねへー。ジョーか、なんとなくわかった。ボクササイズやってるからこその、あのグーパンの威力か。
まだおわりじゃない、だからエンドロールで席を立つな!