「誰かに「刺さる」仕事は尊い。」ハケンアニメ! BONNAさんの映画レビュー(感想・評価)
誰かに「刺さる」仕事は尊い。
『派遣』アニメではなく『覇権』アニメですね。
前者だと思って危うくスルーしそうになりましたが、ストーリーを読んで(刺さるな、これ)と思ったので、観に行きました。
無事、刺さりました。
アニメの作り手側に焦点を当てた、働く人ムービーの一つですが、全ての仕事人に刺さる映画だと思います。
才能や発言力や人脈を持っている人達を、どう束ねるか。
意見の相違がある人と、どううまくやっていくか。
時には綺麗ごとばかりではなく、それってやる意味あるの?と思うようなことでも、率先してやっていく。
精魂込めた商品を手に取ってもらうために。まずは人の目に触れることが必要なので。
非常に勉強になりました。
なお、キャストさんについては、今年公開の邦画の中でもベストの部類だと思います。
個人的に吉岡里帆さんの演技が非常に好ましかったです。役所上がりの頑固なアニメ監督。燃料のエクレアを求めてコージーコー◯ーに激突する場面。求めてた味と違うと泣く場面。彼女のおかげですごくキャラが活き活きしていたと思います。
対して、何考えているんだか分からない万年スーツ男のPに、柄本佑氏。
真夜中乙女戦争の時も感じましたが、演技は完全に親父さんを超えたと思ってます。引き出しいくつ持ってんだ、この人。
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