渇水のレビュー・感想・評価
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で?
地域柄、6月は身動きが取れない。
何とか時間を見つけて足を運んだ。
もっと観たい映画はあったのだが、時間が合う作品の中で消去法で選択。
予告編から観てもいいかなと思ってはいた作品。
そういう地域の平日の昼とは言え、観客は私一人。
公開間もないのにあんまりだよねと思っていたが、それに相応しい作品と感じた。
冷房の効きすぎかずっと寒気がしたが、内容も寒々しく辛かった。
拗らせた水道局職員や子供たちを棄てる母親、
これっぽっちもシンパシーを感じず理解もできなかった。
子供たちは哀れだが、ああなる前にいくらでも手はあって可哀想にするための設定でしかなかった。
全体的に評価が高いのには驚いた。
やはり私にはゲージツは理解できない。
子供には優しく
水道料金を支払わない家庭の水道を止める。
普通に考えて生殺与奪の権の行使にほかならぬ行為の執行に胸がしめつけられた。
放置児童を見て我が事のように考えるのも無理もなし。主人公と姉妹の未来に幸あらんことを。
停水執行、つらすぎる、、。
怪物と同日公開ということでこの公開日は邦画の大作揃いだなと思いつつ。初週の日曜朝に怪物見て夕方渇水見てきたけど、怪物にハマりすぎたみたいで、どうしても比べてしまって渇水はそこそこかなぁっていう感じに落ち着いてしまった。
水道局の停水執行職員という職業のこと初めて知ったし、この仕事を取り上げて映画作ってるのすごい新たな視点っていう感じで面白かった。それにしてもなかなか大変な仕事だなぁと。そりゃ色々溜まり溜まっておかしくもなってしまうよなって納得。でもやっぱりちょっと公園でのシーンが過剰で現実ではないかなって最後のところで一気に冷めてしまった感があって、ちょっと残念だったかな。
キャストはすごい良かったし、特にお姉ちゃん役の子すごい目が良かったな。これからも楽しみ。
とりあえず棒のソーダアイス食べたくなった笑。
ただ水を求めて
渇水
主人公達の出会う幼い姉妹の家庭は、水道のみの問題ではなく、電気も止まっている。確かに水道はライフラインだが、父は蒸発、母は数日家に帰らないことも屡々、それだけでは先を描けない
不況、精神疾患、怠惰、育児放棄、水道料金未払いの原因は様々で、しかし共感性を排除するかのように、停水の交渉時には攻撃的な描写が続いていく。自業自得にも思える。
また主人公は淡々としていて、後半に至るまでは背景が見えてこない。
水は万人のもので水道料金を払う必要はないという(社会背景に照らせば)荒唐無稽な意見
そういうものがふと生み出す小さなテロが、自主退職と、2件の犯罪を生んだ。幼い姉妹は施設に引き取られる。客観的にはそれだけだ。
時期が来て、雨はまた降り、制限は緩和される。未払い家庭への救済は変わらず見えない、制度も渇いている。
滝のシーンで主人公の感情が見え始める。わかりやすい映画では無い、「正しい」生き方はわからない、それでも、水は皆に必要だ。
小綺麗にまとめた映画
悩む人たちや、その周囲の無理解が丁寧に描かれてるけど、全体的にありきたりというか、落としどころが子供っぽい印象を持ってしまうのは、昨今のもっとキツい状況を知るせいか?現実に追い越されちゃったかなあ。
画面は邦画特有の暗さで、ギラギラして乾ききってる暑さが感じられない。
子役2人が好演(特に姉役の暗い表情はリアル)
子役がいい。 そこにありそうな日常 ちょっとずつズレると大きなズレ...
子役がいい。
そこにありそうな日常
ちょっとずつズレると大きなズレになってしまう。
生田斗真の演技も、はっちゃけた役でないのに、魅せてくれたと思います。
不幸なままでなく、いっときでも明るい時間があったのが好かった
渇れる少女たちの心と体
人に興味を示さない男と親に見捨てられ愛情に飢えた少女たちとの交流を通して人として大事なものは何かを描く。
人が人である為に最低限必要な水、その水を干上がった大地に撒くように何もかもを吸い尽くす社会。
その中で生きようとする姉妹を通して、社会の溝に落ち込んだ子供たちと社会から目を背けた大人との交流により、変化を願う想いを感じたが関係性の紡ぎかたが観てるものとしてしっくり来なかった。
そして渇いた感じのざらついた映像も意図したものだろうが、全編通して同じ解像度で表現する。変わらない大人のまま終わっても意図は伝わったのではないだろうか。
もしストーリー上に変化をつけるなら、映像にも明確な変化を付けて欲しかった。
公務員の一現場を観て
同時期公開の「怪物」との比較がよくされています
水道局職員と幼い姉妹、小学校教員とそこで学ぶ児童たち
公務員は市民への公平性が求められる一方で、様々な批判非難を受けることで、「法令順守」で感情を抑え込んで「仕事」をすることが求められるような姿を感じます
セーフティネットと言われる生活保護だって、困窮している人自らが福祉の窓口に行かなく
ては支援を始まらない そういった困窮者をみつけて役所の支援につなげようとする善人(本作ではお節介っぽい柴田さん)がいなければ、福祉の窓口みずからが(虐待事案でなければ)支援できない それに対して水道局は、料金徴収という「公平性」を保つ行為の中で、(悪意の滞納者もいる中で)声をあげない、あるいはあげられない人たちの存在をみつける 「公平性」のため市民税滞納者の徴収に加え、国民健康保険、国民年金の保険料未納者に対してチームを組んで徴収に取り組まれている自治体は増えているが、水道料金においても、一つの公的サービス利用料として徴収率を上げ、未収を減らすという「公平性」が求められている現状に胸が痛くなりました この原作が相当前の時代に起ったことが描かれているとすれば、「行政の効率化」「小さな役所」「公務員の削減」といった現在の流れ、さらに水道事業の民営化・広域化は、水の供給・支払いも電気ガス同様契約による「自己選択」となり、「ライフラインだから」という考えは将来なくなっていくのでしょうか
そういった市民の生活や意見に触れている公務員(将来は民営化・外部委託となるのでしょうが)が、ぶつけどころのない「怒り」「葛藤」を持って小さなテロを起こしたことに、小さな拍手を送りました 子どもたちが幸せでありますように
(6月11日 イオンシネマりんくう泉南 にて鑑賞)
笑わない生田斗真と水道局員の苦悩
水道料金を払わない市民に対し停水する水道局員。
ライフラインのラスボスというべき水に対し、心をもっていたら、これ程きつい仕事は中々ない。
笑顔のイメージが強い生田さんの心をなくした演技は見所だか、それにも増して姉妹の印象が強すぎた。
主人公の背景をもっと早めに深く描けていれば違っただろう。
門脇さんのダメ親ぶりは流石の一言。
”奇跡”は2度要らない
河林満の同名の小説を映画化した作品でした。私は原作を読んでいませんが、解説によれば内容的にはかなり相違があるようです。
芥川賞候補ともなった原作の舞台は1990年頃ですが、映画では現代が舞台になっていました。30年程の隔たりがあるものの、登場人物がスマートフォンを持っているくらいの話で、特段1990年当時と現在という時代設定の相違が、物語の根幹に影響を与えているような感じではありませんでした。
お話の内容ですが、前橋市水道局に勤務する岩切(生田斗真)と彼の助手を務める木田(磯村勇斗)の2人を主人公にして、水道料金を支払わず水栓を止める「停水」作業をする側とされる側の心情を描いたものでした。劇中も出て来ますが、電気、ガス、水道、電話などの公共料金の中でも、水道は”命の綱”であるためか、はたまた地方自治体が運営するのが基本であるためか、料金を払わなくなってから停水されるまでの猶予期間が最も長いようです。(最近は民営化される水道事業者もあるので、今後は猶予期間が短くなる可能性は高くかるかも知れませんが。)それでも支払わない利用者は最終的に停水されてしまう訳ですが、支払わない人が悪いとは言え、水道を停められてしまう側の惨めさは想像に難くありません。
仮に病気や失業など致し方ない理由で支払えない場合は、生活保護という手段が残されている訳ですが、本作の準主役とも言うべき有希(門脇麦)は「生活保護の申請をすれば、親に連絡が行き、援助できないかなど、いろいろと聞かれるので嫌だ」と言います。まあ公金から生活保護を出す手続きとしては、一定の確認をするのはやむを得ないと思いますが、そもそも日本の生活保護利用率は他の先進諸国と比べると低いと言われており、現行の申請手続きにその一因があるのではないかという気がしないでもありません。
ただ問題はそんなに単純でもなく、有希は最終的に2人の娘を放り出して男のところに行ってしまいます。2人の娘に対して、当初は一定の温情を示しつつもビジネスライクに接する岩切と、心情的に助けたいと思う木田でしたが、最終的に考えが逆転するところが最大の見どころ。妻が子供を連れて実家に戻ってしまい、プライベートでも行き詰っていた岩切の取った行動が、観客に一定のカタルシスを与えて物語は終わりました。
どんな事情があるにせよ、水道を停められてしまう身になることを想像すれば、暗澹たる気分にならざるを得ません。それは水を停める作業をする側の精神にも影響を与えるようで、そういった部分に光を当てたところが、本作の画期的なところだったと思います。岩切が取った”テロ”行為により”奇跡”が起こったのも、物語としてはアリだと思いました。まとめれば、着眼点、物語、俳優陣の演技などは、非常に高いレベルにある作品だと言えるかと思います。
ただ、最後の最後に岩切の息子から岩切に電話が掛かり、親子の絆も元に戻るような終わり方をしたのは、少々ご都合主義というか、”奇跡”は2度も要らないと感じたところです。あの終わり方は蛇足だったと思います。
渇
水道料金未納の人とその家族
水道を停止する水道局員の話
子供達2人がとても良い
特に一番下の子が可愛い
その子を守ろうと必死な姉も良い
生田斗真君のオーラを消した冴えない男役も良い
一般世間代表の磯村勇斗君も良い
ただもう少し深掘りして欲しいかなぁ
ただもう向井さんの渇水が最高に痺れました✨
この曲を映画館で聞けただけで価値ある
(´-`).。oO何かが足りないんだよなぁ、、、。
ンンンンンーん。何かが足りないんだよなぁ、、、。んんんん。感じないんだよなぁ。
臭いを感じないというか?
是枝監督の『誰も知らない』では子供達が冷房も効かない蒸し暑い部屋の中で汗ダラダラで徐々に弱っていく描写がすごく印象的でした。
じんわりとリアリティのある汗の臭いや、髪の毛の臭さ、部屋のほこり臭さ、など、そう、この映画は何だかそこが中途半端だったような?なんかコギレイというか。だから臨場感がわかないというか、、、。
最後も狙い過ぎかなぁ?最後雨降るよなぁ、、、、と題名見て思ってしまった。
ああやっぱりでした。
辛い仕事
水道に事情によりお金を払う事ができなかったり、支払いに抵抗もあるが、止めてしまうと生き死にに関わってくるものだから、それを止める事には、ある種人間性を消さないといけないですからね。ある意味ドライに接する事は必要で、それより深く関わると岩切の様に辞めざるを得ないですね。辛い仕事です。
社会問題と家庭の問題
社会が抱える問題、貧困による水道、電気、ガスの供給停止、自分勝手に未払いの市民はどうでもいいがやむにやまれず支払いできず、その犠牲となっている子供。
お姉ちゃんのけなげさが観てて堪らない。子供は国の宝だと言うがこのような子供たちが全国にいるのかと思うと苦しくなる。
人も植物も水がなければ生きていけないけど、心に瑞々しさがないのが最悪の状態だと描いています。
心が渇水状態って何一ついいこと無いもんね。
姉妹が健気
映画館にて鑑賞しました。
特に無理のある展開でもなく自分としては見やすかったです。ただ若干平坦さは感じました。
だからか、クライマックス部分である岩切が小出姉妹と一緒に水を撒くということが自分にはよく分かりませんでした。「水を撒く」ということが行動を変容する第一歩というか、現実に対しての意見表明であることは分かるのですが、その行動が気持ちに呼応しての行動なのでしょうか。でも、時折こういうちょっと現実から離れた行動をしてみたい、と思う気持ちになることはありますよね。
小出姉妹からすると、こんなことをしてくれる大人がいる、という事実は心の中に残り続けるだろうな(というか残ってほしい)と思いました。金魚鉢と絵が岩切に渡されたことは、なぜか自分がちょっと救われた気分になりました。
小出姉妹の二人の演技がとても良かったです。
子役姉妹の演技が秀逸
ストーリーとしては、起承転結もそれほどなく、クライマックスも?という印象の作品でしたが、とにかく子役の姉妹が感情移入させてくれます。
幼いのに自分の置かれた境遇を自力で生き抜こうとする姉、無邪気に両親の帰りを待ちつづける妹、この映画は主演の生田斗真より(生田斗真が悪い訳ではない)この2人の少女に完全にもっていかれました。
感動しました
停水されるという場面は、よく観ますが、停水する立場からの描写は斬新でした。
太陽と空気はタダのくだりから、今の高速道路、2000年前ポンペイで発見されている水道管など、料金の設定についていろいろ考えさせられました。
また児童相談所、大久保の駆け込み寺など関わりを持つことあり、その観点からも理を知ることができました。映画作成ありがとうございました。
シンママ蒸発しがち。。。追記あり7/24
原作、作者については知識0。
高はし正哉監督についても、クドカンの助監してた人か?位の認識です。鑑賞の決め手は「水道局員の停水」という仕事に興味を持ったから。(あと磯村君♪)
正直このような仕事がある事すら知らなかった。理由は何にせよ、滞納者の家を周り、対面で説明し、払えなければ停水する。。
何とも骨の折れる仕事でござる。。
さて、「Mother」「誰も知らない」同様、シンママが男作って蒸発→残された子供(ネグレクト)→ライフラインストップ→この先どーなる??って見飽きた展開。
万引き→公園で水汲んでる場面も
もう「誰も〜」でやってたよ。。
そして上記2作品を上回る衝撃もなかった。。残念。。
しかし、子供もいるのに、今、この瞬間に水が止まるという局面において母親(麦ちゃん)の携帯の画面が光っているのがとても異様で異常で、今の時代を象徴していると思いました。
そしてお姉ちゃんの転び方が上手かった!転んだ後、今まで押さえ込んでいた感情が爆発して。。。泣いちゃうか?!と思ったが、妹ちゃんを泣かせたのが良かった!!
唯一自分を守ってくれるお姉ちゃんの弱い部分見たら
不安になっちゃうよね( ; ; )
おおお〜〜!切なかったです( ; ; )
物語を通してお姉ちゃんを泣かせなかったのが個人的には高評価です!他の場面でもお姉ちゃんの表情が素晴らしかったし、訴えかけてくる目力が強烈で刺さりました。脆さと力強さが混在した顔のアップ。非難されているようで辛かったです。
「停水」についても、滞納者の状況や態度で岩切(斗真君)と木田(磯村君)の考えが変わる所は上手に人物像を描いていました。
ただ、、、今一つ!もう一押しがなかった!むせかえる様な熱気、ジリジリとした肌感覚。汗が張り付く嫌悪感などなど、もっと画面で強く押し出して欲しかった。ストーリーとしても題材を詰め込んだ感は否めないが、重いテーマの割にはさらりと観られます。
生田斗真君は特に追っていた俳優さんではないけれど、調べてみたらほぼ観てたw ので、今までと違った役所で乾いた目の普通の人を好演していたと思います。
磯村君も木田という鑑賞者の多くが思うであろう事を代弁して、ストーリーをわかりやすくさせる役所を良い塩梅の兄ちゃんで自然に演じてしましたね♪
2人のバランス良かったですね。
そして万人受けはしなそうなテーマなのに白石プロデュースで、色々お金集めてくれて映像化してくれてありがとうとおもいました(←誰?w)
星は、、いきおいで「怪物」を星2にしてしまったので。それを4にしてw
こちらは3かな??
本作とは関係ないが、早く
「パーフェクトデイズ」の上映準備して欲しい!!!
追記 7月24日)
河林満先生の「渇水」読みました。
ラストが衝撃過ぎて。。
( ; ; )( ; ; )
本作のラストはこれで良かったと思いました。。
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