「冷徹系主人公が、人間味を取り戻していく王道パターンの作品」渇水 ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)
冷徹系主人公が、人間味を取り戻していく王道パターンの作品
水道供給の停水を、黙々と執行していく水道局員が、
ある、育児放棄された家庭で暮らす、姉妹との出会いをきっかけに、
心の変化が生じ、自分の立場を顧みず、姉妹に寄り添った、ある行動を起こす、、、
というお話。
「善き人のためのソナタ」や、
「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」など、
この手の話の主人公は、当初、冷徹冷酷な雰囲気で、冷たい印象なのだけれども、
あるきっかけがあって、だんだん人間味のある心を取り戻し、
最後は、組織内のポジションを失ってでも、人間味のあるほうの二者択一を選択し、
主人公の心は救われ、温かい印象に変わりつつ、
結果事象として、主人公には必ずバッドエンドが待っている。
観客は、そうした二者択一の険しいほうの選択を、現実はなかなかできないからこそ、
物語の主人公に、肩入れする感情が生まれてくる。
王道中の王道な話だったけども、普通に楽しめた。
良かった演者
山崎七海
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