「リアリティ溢れる」渇水 しょたごんさんの映画レビュー(感想・評価)
リアリティ溢れる
市の水道局に勤める岩切俊作は、水道料金を滞納している家庭や店舗を回り、料金徴収および水道を停止する「停水執行」の業務に就いていた。
日照り続きの夏、市内に給水制限が発令される中、貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々を送る俊作。妻子との別居生活も長く続き、心の渇きは強くなるばかりだった。
そんな折、業務中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会った彼は、その姉妹を自分の子どもと重ね合わせ、救いの手を差し伸べる。
(解説より)
解説のとおり、水道局員が停水執行をする中で育児放棄を受けている子供姉妹と出会い、自身の日常生活も重ねながら、姉妹を救おうとする。
姉妹以外にも、「水」という生きることに不可欠なものを通して、人間模様が描かれている。
抗う人、傲慢な人、土壇場になってる慌てふためく人、現実もこんな人が大勢いるのだろうなと思った。
全体的に暗い感じではあるが、リアリティあって面白かった。
コメントする