「水だって、本来タダでいいんじゃないですかね?」渇水 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
水だって、本来タダでいいんじゃないですかね?
いやいや、水道は設備に金かかってるんだからタダはだめでしょ?と思いつつも、なんか生活に水が足りないことと、愛が足りないことは、同じ水平線上にあるように思えてきた。つまり、どちらも潤いだ。水道を止める側、止められる側、どちらも感情が枯れていた。
少女たちの態度をみて、かつて宮崎駿が司馬遼太郎との対談で聞いた「不幸な人間ほど礼儀正しい」という言葉を思い出す。彼女たち、とくに長女の折り目正しさがその身の不幸から来ているものだとするなら、やり切れなさが募る。
だけど、後半の岩切の行動がちょっとついていけないかな。しかも、解決にはなっていないのってのもどうなのかな。読み切れん。
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