ベルファストのレビュー・感想・評価
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素朴すぎるけどかえって秀作。ありふれた当たり前の大家族の愛情、時代に翻弄されるけども日本人が少しずつ忘れかけている何か。を表現。
北アイルランドの、宗教的な背景の紛争は
なんか昔に、ポール・マッカートニーが単独ソロか
ウイングスで歌ってた記憶があるくらい。勿論リアルタイムで無い。
だから宗教的な背景とかにはうかつにコメントできない。
イイも悪いもわからないけども、一言だけ、
暴力とか、力を背景に動いている時点で、もはや「宗教」の概念では・・?
説法や教義で信者を獲得するのが、正道でないの?
なんで「排斥」みたいな考えになるのだろう?
一言ですまなかった。申し訳ない。
でもね、日本は終戦敗戦から70年以上
すっかり平和ボケで良いことなのだが、それでも時代も背景も変わる
人間は翻弄されるだけだけれども・・
一番大切なのは家族の絆、地域の絆・・
時として鬱陶しい、ウザイけれどもコレは本当に大事。
普通は爺ちゃんいて婆さんいて父母いて、兄弟姉妹いて
そんなにお金は無くとも、それはそれで、こじんまりまとまっていた。
ケネス・ブラナー 1969 ネットもスマホもコンビニもないけれども、
充実したアナログの日々
子供ならではのワルもあるけれども、お爺さんお婆さん父母兄弟に囲まれて
子供ながらの素直さ。
それが全ての、素朴すぎる、あまりに素朴すぎてかえって目立つモノクロ映画。
「シンドラーのリスト」と同様、このモノクロは「過去」を感じさせる。
家族、地域の絆・・・日本の出生率過去最低を更新中・・
ムズカシクは無い好作品。誰でもわかる。
映画館比較的小ぶりのスクリーンではあったが8割近くの入りで大健闘。
まあ工夫はあんまり無い映画だけれども、こう言う作品がアカデミー賞でもいいんでないの?
ただ、若干迫力を欠くけれども
わかるなぁ「不便かもしれないけどもこの街を離れたく無い、お爺ちゃん👴
お婆ちゃん👵も一緒じゃなきゃイヤダ・・」の心情。
007のM、頑張ってください。ジュディさん❗️それと本作のような「真のお父さん」消えて久しい。寂しい。人のこと言えないけれども!
少年×紛争=これではないなぁ…
ブラナー監督の自伝映画で、幼少期に起こった北アイルランド紛争での家族像とイデオロギーを描いた作品。
自身がイメージしていたアイルランド紛争は宗教紛争を発端に国を二分するまでに発展した泥沼の歴史なのだが、描かれているのはあくまで主人公の少年とその家族。一部紛争の描写もあるが、かなり薄味だ。故郷に残るのか?去るのか?を問うなら、もう少し暴力的にリアルに描いても良かったのではないか?家族の暮らす極々狭い範囲で起きている近所の内輪揉め程度にしか思えない描写だと感じた。
あとモノクロなのは良いのだけれど、なんだかどこかで観た感じを拭えなかった…個人的には美しくもノスタルジックな良い映画なんだろうとの先入観はハズれた。
100点満点
どこ取っても100点な映画。ただ、子供があざとく感じてしまった。意外と子供は気を遣ったりするし、それが親のストレスにもなる。このあざとさは全体に感じられる。家族像があざとい。ただ、ある程度キャリアを築いた俳優が自分のルーツを描きながらも政治的混乱を見つめ直すのは誠実なので、評価されて当然。子供の意思を聞くのは少し酷にも感じられる。21世紀的な配慮かな。いっそ親の判断でここを離れるというストーリーにした方が子供としては楽なのに。
素晴らしい作品だけれど、山田洋次はこれを観てどう思うか気になる。
引き込まれる
北アイルランド紛争を背景に、少年バディの目線で描く家族の物語…
とはいうものの、冒頭の現在のベルファストのカラー映像からもう兎に角画面が綺麗で、過去パートの白黒になっても、それだけで引き込まれる。
そして平和な街角がある日突然戦場になる体験、というのは現代のバルカン半島情勢やシリア、ウクライナにも通じるが、少年の目線で見るとそれがいかにショッキングなことか真に迫ってくるし、家族の問題としてそれに対峙する様は戦争の「他人事でなさ」を実感させる。
美しい撮影とヴァン・モリソンの素晴らしい劇判、主人公バディを演じたジュード・ヒル君をはじめとする役者陣の演技も文句なしだった。特に、なんといってもおばあちゃん役のジュディ・デンチの台詞は印象的。
素晴らしい映画でした。
同じケネス・ブラナーの「ナイル…」は観てないけどな。
環境に優しいから
ケネス・ブラナー作品は初めて鑑賞
子供の目を通して見る北アイルランドの宗教紛争
「裏切りのサーカス」でソルジャー役(一番出番が無かった)のじいちゃんとばあちゃん役のジュディ・デンチ
ラストのジュディ・デンチの顔が素晴らしかった
地味な映画と観る人もいると思うが、観終えたあともジワジワくる作品
家族と友達との幸せな子ども時代
「ベルファスト」と聞いた瞬間に、IRAと北アイルランド紛争が頭に浮かぶ。詳細と背景をよく知らなくても「怖くて大変な衝突があった場所」だ。でもこの映画はバディ9歳の視線と身長から見た日々の暮らし。公園なんか行かなくても、通りが子どもたちの遊び場。でも家屋攻撃の武器にならないよう、通りの敷石を剥がす作業とその跡は悲しかった。
攻撃する側にいる青年だって小さい時から互いに知ってるということに驚いた。宗教とか宗派が異なっても根本は同じなのに。イスラムもユダヤもキリストも。答えが一つだったら紛争は起きないね、確かに。おじいちゃんもおばあちゃんも叔母さんも友だちもみんな近所に住んでるっていい。私もバディの年齢位までそうだった。
バディがスーパーから盗ってきてしまったのが「バイオロジカル」なファミリーサイズの洗濯洗剤OMOだったことには笑ってしまった。
映像(この映画のモノクロ映像の美しさはピカイチだと思う)も音楽も家族で見に行く映画館もお芝居もみんなよかったな。スクリーンを見るバディの顔と目が輝いていた。
何を観せたいのかわからなかった
北アイルランドのベルファストで、9歳の少年バディは、家を空けることが多いが優しい父と母と兄、祖父母と平和な毎日を過ごしていた。しかし、1969年8月、プロテスタントの武装集団がカトリック住民へ攻撃を始めたため、穏やかだったベルファストの街は、バリケードで分断され、暴力と強奪の危険な街となり、バディと家族たちは故郷を離れるか決断を迫られる、という話。
もともとアイルランド全体がイギリス領だったけど、1921年にアイルランドが独立した時、北東部の一部はプロテスタントが多く居て、イギリスに残った事が背景に有る。1998年のベルファスト合意以降もIRAの活動など紛争地域という印象がある中で、1年前の2021年4月にも暴動が有ったし、この1969年8月だけじゃないだろ、って思い、特段見るべきものを感じなかった。
シリアやアフガニスタンを描いた作品や、現在のウクライナなどの方が遥かに危険で、そこに暮らす人達の方が感情移入出来る。
また、宗教だけの争いじゃないはずなのに、そこだけに焦点を当ててるのも違和感が有った。
ベルファストって北アイルランドの首都で人口30万人、都市圏60万人のそこそこ大きな街なのに、田舎の小さな街みたいに扱ってるのもおかしく感じた。
なぜモノクロで撮影する必要があったのかも不明。
唯一魅力的だったのは祖父母の優しい表情くらい。
評価が高いようだが、自分には響かず、良さが分からなかった。
描きたいものはわかるが、退屈…
何気ない日常と、地元愛、多様性のメッセージが感じられる作品ではあった。
白黒な映像と、あまり変わり映えのない舞台で、90分程度ながら、退屈してしまった。
是枝監督のような邦画の日常の雰囲気であれば引き込まれますが、洋画はいまいち引き込まれない、、というのは私の好みかもしれません。
たとえ故郷を離れてもそこにいる人との繋がりは消えない
英国史が分からなければ楽しめないかと思ったが、意外と後髪引かれる思いで故郷を後にした吉幾三マインドの人にも刺さる映画だった
なおジュディ・デンチが超苦手なんだが、このジュディは可愛いと思った
ノスタルジー!
北アイルランドで1969年の話ということで、IRA闘争の話がガッツリ絡んで来ることは予想してたけど、良い意味で期待を裏切られた!
家族、そして故郷への熱い愛!まさにケネス・ブラナーの自伝的映画。宗教の違いから絶えない闘争に翻弄されつつも、日常生活と家族と故郷への愛をずっと見れて、希望へと走り出すエンディングも良かったです!
ジュディ・デンチが流石の存在感で最後を感動的に締めてくれました。
カントリーっぽい音楽も随所に効果的で良かった!素晴らしい映画でした!!
力強い映画でした。
とても良い映画だと思います。紛争や戦争と言う出来事を子供の視点を通して描くとよりいっそう胸に響きます。できるのであればお母さんの視点をもう少し強く描いて欲しかったです。
この映画を見ていると、ケネス・ブラナーがどうして作家になったのかがわかったような気がします。幼児体験ってその後の人生に大きな影響を与えるものです。彼がベルファストで生まれ育って、ロンドンへ引っ越した際は、アイルランド訛りの英語が劣等感でほとんどしゃべらなかったとインタビューに答えています。
しかしながら訛りを直してイギリス社会に溶け込んでいったのです。空気を読む力があったのだと思います。争い事に巻き込まれないように注意深く周囲を観察してたのではないでしょうか。
もう一つ「許容力」が養われたのではないでしょうか。そしてシェイクスピアを極めると言うとてつもない人物になりました。受け入れたのです。宗教も人種も関係ない、貧富の差も関係ない実力だけが認められる世界を目指したのではないでしょう。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
英版のちびまる子ちゃんというのが一番しっくりきた
ライフ・イズ・ビューティフル、ニュー・シネマ・パラダイス。
子役が輝いている名作は多くあるが、本作もそれらと同じように映画史に残る作品だった。
白黒のスクリーンの中、ピンポイントで色がつくシーンなど、見せ方も好み。
笑えるところとグッとくるところの緩急の付け方も絶妙。
ウクライナの惨状と似たところがあり、いま観ておくことに意味があったような気がした。
100分以内に収まっているのも素晴らしい。
文句なし5億点の作品。
人が人と生きていくということ。
先行上映で☆
本当に至福の映画体験だった。モノクロなのに、きらきらと輝いて力強い映像、むしろモノクロだからダイレクトに響いてくる。音楽も素晴らしい。激動のアイルランド紛争の中ひとつの家族がどう生き抜いたか。ところどころ笑いもあるが、エンドロールを観ながらじわじわと涙が流れた。
バディ役のジュード・ヒルくん、ドキュメント?!って思うくらいすごかった…ひとつひとつの表情が繊細でとても演技とは思えなかったー☆おばあちゃん役のジュディ・デンチ ももはや鉄板、今作でもめっちゃいいのよ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)こりゃ泣かされるよ…
映えるモノクロ
先行上映にて鑑賞。
子供視点からのデモへの恐怖や、親たちの愚かな行動をまじまじとスクリーン越しに観れた不思議な作品でした。
日常と非日常が同居している空間で過ごすバディが振り回し、振り回される姿が映像の良さと音楽の豊かさも相まって心情がグラグラと動いていました。
イギリス文化に乏しいもので、要所要所のセリフや話運びに追いついていけないシーンもありましたが、90分強でまとめられた半自伝的作品という事で、ケネス・ブラナー万歳🙌
鑑賞日 3/20
鑑賞時間 12:45〜13:35
座席 L-10
愛と選択
1920年にイギリスのアイルランド統治法によって北アイルランドがアイルランドから分離されて以来、多数派のプロテスタントと少数派のカトリックとの間で宗教対立が始まりました。そして1960年代にはさらに活発となり、IRA(アイルランド共和国軍)によるテロとそれに対するプロテスタント側の報復が度重なる事態が続いていました。
少年バディの目線で語られるこの映画は、アメリカから入ってくるテレビドラマや映画、演劇やコミック、玩具などに憧れや影響を受け、キラキラした未来を夢見る日常に、突如「宗教」という9歳の少年には理解し難いことを理由に、同じ民族で同じ言葉を話す「隣近所」の住民同士が「分断」をはじめ、ついには「殺し合い」を始めるという現実。とても残酷で悲しいことなのですが、けして悲惨な描き方はせず、両親や祖父母の愛に囲まれて育った少年の素直で前向きで賢明な生き方に、勇気と微笑み、そして愛を分けてもらえます。
ユーモアとおおらかさで「生き方」を教えてくれる祖父母、どんな状況でも「正しさ」を教えてくれる母、そして単身赴任続きで会える機会が少ない父は限られた時間できっちりと息子に付き合い、そして「愛」を説きます。勿論、祖父母、父母の夫婦仲も素敵で、とにかく愛がいっぱい。
状況の急激な変化、悪化に大きな「選択」を強いられる家族は、真面目に一生懸命に、正しさを追求しながら、子供たちの将来のために生きていきます。今観ればウクライナのことが頭をよぎり、ただでさえ素晴らしい映画に違いない本作品が、アカデミー賞の選考にどのような影響をもたらすか、来週の授賞式が非常に楽しみです。
ちなみに雪の舞う寒さの本日、先行公開のシャンテはサービスデイとは言え、平日午前中の回で8割強の客入り。やはり皆さん注目してますし、満足な様子がうかがえた気がします。
先行上映にて。 モノクロで撮影された美しいアイルランドの街並み。そ...
先行上映にて。
モノクロで撮影された美しいアイルランドの街並み。そして全編に流れるヴァン・モリソンの歌。カメラワークも良かった!素晴らしい作品でした!
とどまる者、離れる者、そして死んでいった者へ
悲しい話だが、戦争や紛争に伴って人は散り散りバラバラになる。
今まさにウクライナの方々がそうだ。とてもつらくてニュースは正視出来ない位だ。
ケネス・ブラナーの描く故郷「ベルファスト」にはおじいちゃんやおばあちゃん(ジュディ・デンチ)父母・兄・そして同級生の女の子などハートの熱い人々がいる。そしてそれぞれが違う人生をたどる。主人公(バディ)はジュード・ヒルが演じ、とても素敵な演技!!なんと兄弟や仲間って役名。深い・・・
おじいちゃんとやり取りはすべて記憶に残したい名言で、なかでも私はすきなのは「愛の底は憐憫だよ」って言葉。 憐憫:ふびんに思うこと。あわれみの気持ち。
勘違いしやすいですが、そこには愛の深い意味があり、バディの心には永久に刻み込まれたろうと推測しました。悲しい話だが、ケネス・ブラナーは映画愛にあふれていて、懐かしい映画が数作登場します。(ネタバレしたくないので、ひとつだけ。空飛ぶ車の映画・・主題歌を聞き口ずさむシーン。涙滂沱でした!)
お楽しみに!!!
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