「ベルファスト15のバディ」ベルファスト Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
ベルファスト15のバディ
1969年8月のベルファストを舞台に、大人の信仰やアイデンティティを垣間見る少年の話。
プロテスタントの暴徒がカトリック住民達を襲撃し騒乱に陥ったベルファストで巻き起こるストーリー。
「お急ぎですか?」「別に急いでいませんよ」のベルファストですね。
実際の事変のことは知らなかったけれど、ベルファストといえばアイルランド島と言っても北アイルランド、つまりはイギリスという土地柄、この辺りもアイデンティティに対する考えの背景にはあるんでしょうかね。
信仰心のある方を否定するつもりは毛頭無いけれど、個人的には信仰心なんてこれっぽっちもなくて、そんなものは自分で持っていれば良いことだし、そもそも自分の好きなお伽話を主張しあって喧嘩するとか???12月25日は祝うのに4月8日がなんの日かも知らない日本人ぐらいの感覚が丁度良いという考えです。
話はそれましたが、そんな中でみせる両親や爺ちゃん婆ちゃんの想いや考えは、多くの日本人には当たり前に近い感覚で、安寧な情勢じゃない中でもそれをみせていく様や、それを受けた少年の成長をちょっぴり笑いを交えつつみせていく感じはとても面白かった。
ただ、思想の強さをみせる輩に対する嫌悪感を強く感じさせる始まりだった割にその後の展開が大人し過ぎたからか、中盤ぐらいまで少しストーリーに没入しきれなかった。
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