母性のレビュー・感想・評価
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戸田恵梨香・高畑淳子・大地真央の凄い演技が見られます
戸田恵梨香の演技が凄かった…
きちんと狂気を感じさせられた…
原作を読了した際に、人の嫌な部分がリアルに描かれた作品だなと思ったのだけど、各キャストとも、それがしっかりと表現されていた。
高畑淳子なんて、リアルすぎて嫌いになりそうw
大地真央も、素晴らしかった。
登場人物の中で、おそらく唯一の「常識を知っている人」な訳だけど…
常識を知っているのに、「常識人」ではない。
行動をみると、これはこれで一種の変人なのよね。
彼女の強すぎる「娘への愛情」が、娘を「母親至上主義」に縛りつけてしまうし、「娘としての自分への執着」に繋がる。
きちんと、「そういう娘を育ててしまう」人物になっていた。
だから、この映画の中で私が泣いたのは、火事で窮地に陥った中で、この母親が娘(戸田恵梨香)を叱責するシーン。
自分の娘が、孫より自分を助けようとするのを見て絶望している姿。
愛情を注いで育てた娘が、子を産んでなお、自分の『娘』でいようとしている。『母親』として生きようとしていないことに気づかされてしまった、その絶望がきちんと表現されていた。
永野芽郁も良かったけど、この映画の凄さは、戸田恵梨香・高畑淳子・大地真央の演技に尽きると思う。
ストーリーは、概ね原作に忠実。
いささかライトにしてはあるけど、原作の奥深さがしっかりと踏襲されていると感じました。
本当は、義妹はもっとクズだし、永野芽郁の演じた清佳も、もっとメンヘラ気質なんですけどね。
映画として綺麗にまとめつつ、原作のテーマはきちんと踏襲できていて、良い出来だと思いました。
ただ… もともとが鬱々とする作品ですからね。
出来が良いだけに、後味はあまり良くない。
それでも、一見の価値はありますので、興味のある方はどうぞ。
で、何が言いたいの?
観ていて気分が悪くなる映画(笑) 本年度ベスト。
かなり期待してしまった
The職業監督
コロナの影響や理由はいろいろあるでしょうけど、監督した作品が同時期に3本公開という、日本の映画プロデューサーたちから余程信頼が厚いと思われる廣木監督。そのせいか「The職業監督」というイメージが強いですが、まぁ、しょうがないことですが、いかんせん作品の出来はバラツキがある感じが否めません。では、果たして本作は如何に?
イヤミス小説によくみられる「異なる人それぞれの証言に、ズレや明らかな違いから発するミステリー性と、それぞれの関係性の裏に見え隠れするヤダ味」的な手法、その表現が意外にシンプルな編集で余計な演出を加えず、きちんと観ている我々に「想像の余地」を与えてくれており、ちゃんと「湊味」を感じさせてくれています。そこはさすがの廣木監督ではないでしょうか。
演者の方は、まず主演のお二人は頑張っていたけど、さすがに広い年齢幅を演じるのに少々なじみ切れてない印象。特に作品上の重要な演出としてのナレーションですが、少々永野さんの滑舌が気になります。一方、ベテラン勢は吹っ切れた演技で見応え十分。特に高畑淳子さんはモンスター感が素晴らしく「この人あってこその本作品」と言えるくらいの存在感です。また、チョイ役ですが吹越満さんもいい感じ。
敢えて苦言を呈するとすれば、本作の予告編がワーナーさんの悪い癖で煽りすぎ。本編を観終わるとややミスリードすら感じます。あとコトリンゴさんによる劇中の音楽(劇伴)は良かったのに、最後に流れるJUJUさんの主題歌はイメージと合わず、終わり方からエンドロールまでがいびつに感じました。残念。
ザ☆戸田恵梨香!!!
制コレの頃から好きですよ戸田恵梨香たん、特に読む物無いのにヤンジャン買ったりもしたもんです。
僕の好きだったのはアイドル戸田恵梨香、美少女戸田恵梨香なんですよ。
ても女優としては・・・ってイメージです、なんか棒読みっぽくて、カワイイ芝居しか板に着かないような。
が、しかし本作凄い!この手が有ったか恵梨香たん!
演技をしない演技!芝居を殺すミニマムな芝居!
いや、褒めてますよ、女優魂ですよ!お陰で今作すげーサイコミステリでしたよ。
ある意味理想主義、利己主義者でも有る戸田恵梨香が、淡々と農作業に勤しんだりり、不遇に耐えて自分の手をみつめたり。
感情を突破した演技の尻もちとか「腰抜けた感」が完全に絵で表現されてて笑えるレベル。あそこフォトTにして着たいくらい!
もうファーストショットから、エンドロールまで戸田恵梨香が異常者、サイコサイボーグなんですよ。
だからこそこの話は、母と言う呪いの側面が強く浮き上がり、宗教的な自己洗脳って幸せに成れるの?
神を自分で決めてそこに従事するのは正しいの?
つまりは人の幸不幸を分けるのは誰だ?
って、とこまで作品が踏み込んで来るんすよ。
ほら、ラストのシーンで戸田恵梨香が、やっと正しい人間になったのか、やっぱ呪いに支配されたままなのか?
どっちか解らないセリフで締めくくるじゃ無いですか。
映画によく有る匂わせエンドだけど、彼女の積み上げた演技が無いと成立しないんすよね。
いやー素晴らしいですよ恵梨香たん、美少女時代なんてとっくに卒業してたんだな、ちゃんと見てなかった俺が悪かったよ、女優として最高じゃ無いですか!!
今作、高畑淳子が光ってたけど、そんくらいなるまでクソおばさん演技とか見せてよ、たぶん素敵ですよ、恵梨香たんならクソおばさんとか出来ますよ期待してます戸田恵梨香さん。
あ、パロAVが作られたらタイトルは 母(の)性 だと思います。
思ったのと全然違った
以下、本作品解説の一部抜粋です。
「女子高生が自宅の庭で死亡する事件が起きた。発見したのは少女の母で、事故なのか自殺なのか真相は不明なまま。物語は、悲劇に至るまでの過去を母と娘のそれぞれの視点から振り返っていくが、同じ時間・同じ出来事を回想しているはずなのに、その内容は次第に食い違っていく。」
まず、冒頭で死亡する"女子高生"は永野芽郁ではありません。従って"発見した母"も戸田恵梨香ではありません。何故このような誤解を招く解説が許されるのか、非常に疑問です。後半の記述も「羅生門」の様な展開を予想してましたが、ほんの一部にとどまっており、それらの意味するところも私にはよくわかりませんでした。
全体的に緊張感を持った場面が続きますが、最終的に何を描きたかったのか不明のまま観終わりました。
反面教師ばかり
かなり歪な愛情に…合わなかった
ミステリーじゃないよ。
原作読んでません。
親子三代にわたる母と娘、女性と女性の話。
同じ条件で育ったとしても必ずしも同じ人間になるわけもないので、型にはめるような解釈は違う気かするが、、、母と娘の関係は微妙な物だ。
「親と子」という関係の他に「女と女」というのがある気がする。身内をみても同性同士許せない一線があるのか、なかなか厳しい様に感じる。
一番下の永野は客観性と行動力があってバランス保ててよかった。
一番きつかったのは戸田母さんで母性というより自己承認欲求と執着で思考停止してる。子供もその道具になってしまったところが悲劇ざんす。
大地婆さんはちょっと人間離れした宗教ぽい献身的な優しさだったけど、どういう意図だったんだろう?誇張し過ぎではないだろうか?まあ、ざっくりいうと優秀な女優ばかりで見応えありました。
しかし最後は説明的な感じで終わったけど原作もそうなのかな?、、、同じ結末でももっとカッコいい終わり方できると思った。少し言い訳ぽくてそれが残念。
こんな家族関係あるのだろうか?
毒気不足
評価難しいなー
高畑淳子がすごい‥‥
愛能う限りに…
イヤミスの女王とも言われている、湊かなえ原作の映画化。原作も既読しているが、ラストシーン以外は、どこを切っても、切なくてやるせなく、嫌悪感漂う湊作品らしさが、十分に表れていた。但し、永井芽郁が演じた清佳の置かれているシチュエーションは、原作とは違っており、観る者に対して、廣木監督が、最後は、少しでも救われるように配慮した演出をしたのかもしれない。
母と娘の愛情をテーマに、高度経済成長期における社会に潜む、家族の陰の部分に焦点を当てている。母離れできない娘が、母となることで実娘・清佳に愛情を注ぐことのできない情緒の不安定さ、何とかして母を振り向かせたいと願い、母の顔色を窺って育つ娘・清佳の健気さが、悲哀を誘う。そこに、旦那や義母、小姑が絡み合い、それぞれの思うところの、家族愛のすれ違いが引き起こす、サスペンス・ドラマ仕立てに描かれていく。
冒頭、1人の女生徒が、首つり自殺をし亡くなった事件を、成長して教員となった清佳が知る所から始まる。自殺した娘の母親は、「愛能う限り大切に、娘を育ててきたはずなのに…」と言葉を詰まらせたことで、清佳は、自分の育ってきた過去の生活と重ね、幼少期からを回想する形で、物語は進んでいく。原作では、自殺したのが、清佳として描かれているので、その点が一番違うのだが…。
時は11年前の台風の夜に遡り、母と娘の回想によって物語は展開する。11年前に起きた落雷による火災によって祖母を失い、幸せだった家庭に思ってもいない方向からヒビが入りだす。そして、そこからは、母が娘に求める親子愛と娘が母に求める親子愛のすれ違いを、無情なほど切なく突き付けてくる。
今回は、『ハコヅメ』で共演した永野芽衣と戸田恵梨香が親子を演じたことで話題となったが、この年齢差では、リアリティのある親子という点では、やや無理があったように思う。しかしながら、戸田恵梨香も、自分の母への限りない愛と実娘に対する冷ややかな愛の両極端の愛情を上手に使い分け、頑張って演技していたと思う。
しかし、それ以上に、戸田の義母役を演じた高畑淳子の怪演、妙演振りは、凄かった。作品を通して、食事シーンが多かったわけだが、物を口いっぱいに頬張りながらの罵声、実娘が、家を飛び出した時の狂気の沙汰、そして、痴ほうで、寝たきりとなった時の哀れな姿は、主役の2人を、しっかりと呑み込んでおり、正に、女性版・柄本明と言った演技であった。
母性は父親とワンセットだから良いのだ。という真っ当作品。ただ災害のシーンは使い回しすぎ。陳腐。
テーマ自体は真っ当
お母さんは偉大だ。
しかし、偉大すぎる故、母、祖母、義理の祖母、娘
直接対峙はおかしくなるのだよ。
媒介として、父親、男の存在意義は大きいのだ。
そんな主題には納得。
だが、戸田恵梨香、痩せギスすぎる。
まさに骸骨。なんかガンかなんか闘病してるの?
そっちの方が気になって画面が入ってこない。
頬骨がコケすぎ。終戦直後の役なら似合うだろけど
痩せるのも限度。もう少し肉つかないと、顔が怖いんだよ。
ストーリーのセリフ以前に・・・
学生運動の本質をついたセリフは良かった。
安田講堂で遊んでた連中は殆ど、東大なんか受験すらできなかった他大学の連中なのは有名。
火事だかの下敷きシーンはこれまで、映画、テレビ📺ドラマで使いまわされて擦り切れてる
構図、シーン。あっそうと・・何にも感じなかった。
1988の宮本輝、今はなき高橋良明、橘ゆかり「避暑地の猫」📺テレビドラマ思い出した。
そちらの方がディープ。
戸田恵梨香が容貌+セリフ回しが良くも悪くも、不気味。
高畑淳子も大地真央もハマり役。
主人公はとっくのとうに教師だったことに気づけば・・言うのやめときます。
愛能う限り・・こんな言葉使わないし、使ってもマスゴミ形容詞は捨てるから・・
面白いです、予告編とは違いますけど
もっと上手く観せられたのでは
そこまで期待せずに鑑賞。
シナリオは、大きなどんでん返し、というわけではなく、登場人物の共感できない行動にしモヤモヤ、イライラしながら進んでく。
両面で描こうとするも、うまくそれを活用できておらず、2回同じものを見せられていて間伸びしている。
そして、場面がわかりやすい音楽、演出が際立ち、作風と合っていない。
母性という人間の内面に関わる作品なのだから、浅く表面的な演出でなく、示唆に富む演出が欲しかった。
原作は読んでいないのだが、それでももっとうまく表現できたのでは、と思わされる。
永野芽郁は、そしてバトンは渡された、と同じく娘役。
感情を抑える演技、泣きの演技がやはり上手い。
戸田恵梨香は母親役としてはまだ若く、違和感が残る。
映画の表現力を逆の意味で感じた作品だった。
申し訳ないが…
全241件中、161~180件目を表示