母性のレビュー・感想・評価
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母と娘
衝撃的な内容だし、娘である自分自身を振り返らずにはいられなかった。
娘は程度の差はあれ、母に認められたい褒められたいと思っている。それが自分も母になった時に、母としての意識より、娘としての意識が強く、母であるよりよき娘としていたい→そのためにはいい母になって、母に認められたいと捻れたものになってしまう。
こういうのって、結構世の中にいっぱいあるんじゃないかなと思った。
【女は2つある、母と娘。いつまでも娘でいたいと思う人もいる。】それは本当にその通りで、それに気づかないまま自身が母になる人って少なくないだろうな。
自立が本当に大事なんだろうけれど、なにをもって自立となるのかもわからない。
もし自分がこどもができた時にちゃんと母になれるのか、いまの自分自身は自立しているといえるのか、胸の中でずっともやもやしている。
思ったよりあたたかい
ただただ・・・重い
もったいないな〜
愛されるか愛すか
これも多様な母子関係のあり方の一つなのかも。
<映画のことば>
本能なんて言うけれども。母性は人間の性質として生まれつき備わったものではなく、学習によって後から形成されていくものなんじゃないでしょうか。なのに、大勢の人たちが最初から備わっているものと勘違いしているために、他者から母性がないと思われることは人格を否定されるようなものだという錯覚に陥って(自分に母性が備わっていることを)証明するために、必死になって言葉で補おうとする「愛能う限り大切に育ててきた娘」みたいに。
結論を言ってしまえば、「そういうふうに育てられてきたから、ルミ子は清佳にそういうふうにしか接することができなかった。」ということになるんでしょうね。きっと。
ルミ子の実母はルミ子を、常に自分の顔色を窺い、自分の気持ち(母性)だけを常に満足させること、それだけをを「至上命題」としてしていたように思えてなりません。評論子には。
そう理解すると、ルミ子の清佳に対するそっけない態度にも合点が行きますし、「子供なんか、また産めばいい。」ということになるでしょうし、その実母が不慮の事故で(=予期や事前の覚悟なく突然に)亡きものとなってしまったあとには、実母の、文字通り「代わり」に自身の服従の標準として義母を自分の中に設定し、「嫁いびり」とも思しき義母の悪態にも、口答え一つせずに服従し、あまっさえ恭順の態度すら示す…。
「ここまでくれば、何をかいわんやだなぁ。」というのが、偽らざる本心でした。評論子の。
「這えば立て、立てば歩めの親心」と言う言葉がありますが、その心情(親心)は、父親(男親)でも母親(女親)でも、変わるところはないのだろうと思います。
そして、ここでいう親心には、「見守り」という客観的・受動的な要素は含まれているにしても、決して「命令」とか「要求」とか…むろん「監視」などという親としての主観的・主体的要素は含まれ得ないように思います。
ただ、本能的には、父親の親心(父性)どちらかというと外からの危害に対しての見守りであるのに対して、母親の親心(これが母性?)は、子の身上監護という「内側」に発現することが多いというだけのお話でしょうか。(あくまでも評論子の主観的な「感覚」として…ということですが。)
そう考えてみると、母性は、先天的に母親に備わっているものと思われますが、その人の「育てられ方」によっては、後天的に学習しないと身につかないケースもあるのかも知れません。本作のように。
そういう意味では(映画のセリフとしてはいささか教条的に過ぎるような気がしないでもありませんが)まあまあ清佳のこのセリフが、やはり本作の肝だったのではないかと思いました。
実際に同種の体験をなさった方には、胸に刺さるような一本だったのではないかと思います。
多様なあり方があるとは思われる親子関係(母子関係)の考察ということでは、優れた一本だったのだろうと思います。
久々に
深い
結局何だったのだろう
私たちの未来を繋いでくれて、ありがとう
予告編観た時の感想は
母娘の憎悪の話、サスペンスタッチかと
思ったけど…感動の嵐でした。
母性と聞くと
女性が本来持っている母親としての性質
そんな固定観念があったけど
この映画では、本来持っているものではなく
形成していくものだって…
母から子へ、受け継いでいく。
親子3代の話でした
母(大地真央)と娘(戸田恵梨香)
母の無償の愛を感じるパート
娘も愛されてる、もっと褒められたい
成人になっても親離れ出来ない感じなので
若干不安もありました。
結婚も親が気に入ってくれたから…
子を産んでからも…
台風で、大木の下敷きになった
実の娘よりも、母(大地真央)を助けようと
このシーンは衝撃的でした
優先順位がね。
母(戸田恵梨香)と娘(永野芽郁)のパートへ
家を失い義母の元で生活、
幸せとは程遠く耐え忍ぶ感じ
必死に娘が母の事を理解して
愛されようとするけど…
予告編であった
抱擁と首に手をかけて…
2つのシーン
最初はサスペンスだから、フェイクかと
勘違いしていたけど
何故、母(戸田恵梨香)は
私の事を愛してくれないのか
その真実を知ってしまった娘(永野芽郁)
贖罪だったのかもしれない。
母性というタイトルだから
必然と母→娘視点で見ていたけど
次第に娘→母視点で物語を追っていました。
視点を変えていろんな角度から
鑑賞するといいですね。
長い時間掛けても、まだ距離感があり
ぎこちない関係性のラストだけど
母性本能が母→娘→子供へと
受け継がれていき、形成していく。
私たちの未来を繋いでくれて
ありがとう…涙
戸田恵梨香はよくこんな仕事を受けたなと思った。 見なければよかったかな。 調てみたら、原作は湊かなえだった。 ああ、そういうことか。
動画配信で映画「母性」を見た。
劇場公開日:2022年11月23日
2022年製作/115分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
戸田恵梨香
永野芽郁
三浦誠己
中村ゆり
山下リオ
高畑淳子
大地真央
予備知識なしで見はじめる。
前半を見て思った。
なんだこのずっと胸がざわざわする感じは?
大筋はマザコンの話だと思った。
ルミ子(戸田恵梨香)の母親(大地真央)に対するマザーコンプレックス。
夫(三浦誠己)の母親(高畑淳子)に対するマザコン。
清佳(永野芽郁)の母親(戸田恵梨香)に対するマザコン。
戸田恵梨香はよくこんな仕事を受けたなと思った。
見なければよかったかな。
調てみたら、原作は湊かなえだった。
ああ、そういうことか。
湊かなえといえば、
告白(2010)と少女(2016)を見たことがある。
胸がざわざわする感じはこの映画と同じだった。
約2時間の映画だが1時間半を過ぎて物語が大きく動く。
父親(三浦誠己)の浮気を知った清佳(永野芽郁)。
祖母(大地真央)の死の真相を知った清佳。
救いがない話だと思って見ていた物語が、
最後に救われたと思った。
見てよかったと思った。
湊かなえ原作の映画があったら次もまた見てみよう。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
湊かなえファンからみて
はい。良く私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。ありがとうごさいます。今更ながらでごめんなさい。
いやあ湊かなえの映像化率って凄まじいですよね。打率だと8割バッター。イチロー二人分ですよ。
私の初湊かなえは皆様と同じです。「告白」からです。勿論、映画も観ています。今考えると凄い配役、
学生役で橋本愛とのん(当時は能年玲奈) 主役の松たか子の娘役は芦田愛菜です。
そして読みました。沢山。観ました。沢山。
告白以外で好きな作品は・・・
贖罪
花の鎖
夜行観覧車
全部、映像化されてます。夜行観覧車はロケ地が地元なんで見に行きました。
暇な奴‼️
娘役の杉咲花ちゃんですが、以前コメントの返信でこう言ったことが有ります。
私は花粉症なので、杉の花は咲いて欲しく有りません。だけど杉咲花は大輪の花を咲かせて欲しい。
手前味噌で申し訳ないんですが、上手い事言ったと思ったんです。だから、ここで言ってやった!
いまや大女優。杉咲花満開です。
お付き合い頂きありがとうございます。
映画の感想言ってねえ‼️
すいません。
基本的に映画は母のルミ子(戸田恵梨香)娘の清佳(永野芽郁)のW主演です。
前半はルミ子の母(大地真央) 後半は清佳の義母(高畑淳子)が大きな役割で登場します。
もうね、どいつもこいつもバッドチューニング。
ルミ子は実母依存症。後半は義母の奴隷。傍目には従順な人だけどね。違うな。自分で判断することを放棄してるだけ。信仰宗教にはまってる人だね。俯瞰で見られない。
清佳はそんな母親に反発しています。とにかく気が強い。一番いやな所は父の日記を読んでしまい。学生運動に傾倒してる父を詰る場面。
学費値上げ反対、安保反対、ベトナム戦争反対、結局自分の自己満足じゃねえか!馬鹿野郎!
確かに正論。反対ばっか言ってる。でもね後年の感覚で学生運動を批判するのは後出しジャンケンじゃん。
その頃は多分こんな感じ・・・
♪ 僕は無精髭と 髪を伸ばして 学生集会へも 時々 出掛けた
時々かよ‼️
ご存知「いちご白書をもう一度」です。作者は荒井由実。バンバンはこう思ってる。
♪ ねえ ユーミン 曲 を 書いて
失礼しました。
ルミ子の母、清佳の祖母(大地真央)は生粋のお嬢様、多分だが自分が通った女学校にルミ子を入れたんだろうな。挨拶が「ご機嫌よう」って言う女学校。
義母(高畑淳子)は嫁に対しての当たりがきつい。実に憎々しい。ただね、この人も姑にきつく当たられてきたんだろうな。旧家命の人。
あとストーリーについての紹介はいいかな。
この作品も湊かなえの特徴の視点を変えると感じ方が変わる。お弁当のシーンとかね。
楽しいと言うより、ダウナーな気分。イヤミスだからね。こんな人いなそうだけど、いる。あるいはその逆。
そう感じて頂ければ幸いでございます。
でも私はファンだから楽しみました。4人の女優さんのアンサンブルを。皆さま素晴らしい演技でした。
お付き合い頂きありがとうございました。
ハコヅメコンビによる、母と娘のミステリー、、?
かなりハマったドラマ、ハコヅメのコンビが映画で再共演ってことで公開前からかなり期待していた作品!
原作は読んでなかったけど、予告も興味をそそられる感じでかなり期待大で見に行っただけに、ちょっと肩すかし感が否めなかったかなぁ。ミステリーだろうなって勝手に思って見に行ってしまってたからかな。
でも、同じ場面を母親と子供の2視点から捉えた構成は今まで見たことなくて新鮮で、母娘でここまで変わるんだなって面白かった!
あと、女優さんたちが豪華で、そこはさすが。見応えがあった。
母と娘という関係について、今まで深く考えたことはなかったけど、改めて少し考えてみると面白いのかもしれないなと少し思った。
戸田さん演じる母親は、母親になってもなお娘という立場に執着する、異常な人のように感じた。けど、私はまだ娘という立場にしかなったことがないから分からないだけなのかもしれないし、もし自分が母親という立場になったら見方も少し変わるのかもなと思ったり。
お母さんがこの映画を見たら、感想を聞いてみたいかも、と思った。
女は娘であり妻であり母になりうる。それは立場が違えど三位一体なのかもしれない
「母からの視点と娘からの視点」
「母からの思点と娘からの思点」
互いに同じ言動を体験し
記憶や経験共有をしていても、
立場や考えが異なると
ここまで『似て非なる』感受となり
それが人を(女を、娘を、母を)形成するのかと思うと恐ろしくも哀しい。
愛を受ける承認されることで満たされるか
無償の愛、慈悲を与えることで満たされるか
それはどちらも愛には変わりなく
どちらも尊く真っ直ぐである。
そしてその形成され育まれた個々の特質性は、
知らぬ間に連鎖・伝達していくのが母娘。
母性だけにとらわれず、愛というそのものも
このどちらかに分類されるのかもしれない
戸田恵梨香 さんと 永野芽郁 さん
イメージも印象も違う2人が最高にすれ違いながら、
破滅的に重なる化学反応のようなものを
どんどんどんどん自然に起こして行くのが
苦しいほどに人間的であった。
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