母性のレビュー・感想・評価
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共感できるところと、ものすごく
共感できないところがあった。
この映画を観てると、大体の人が自分の幼少期を思い出すのではないかと思う。
子供のころはとにかく親の考えが理解できない。世間体とか他人への思いやりとか子供には全く関係ないですし。
今になると『確かにあの時の母親の行動の意味は…』と思わされる所がこの映画を観て少し理解できた。
最後の電話のシーンはとてもゾッとしました。
あと、大地真央さんがとにかく綺麗だった。
「湊かなえ原作」
凄いものを見たなという感じがした。 元々湊かなえ作品は告白を見たこ...
凄いものを見たなという感じがした。
元々湊かなえ作品は告白を見たことがあったが、ただただ映像美というだけで、なんの感情も脇上がらなかった。原作が原作だけにこんなものかと思ってしまったのをよく覚えている。その上で母性を見に行ったのであまり期待はしていなかった。しかし、上映中はただただ気持ち悪くなり今すぐここから逃げ出したい気持ちに駆られるほど作品に魅了された。作中に出てくるものは全て「実際こんな事あるかよ」と言うような豪邸だったり、 タクシーだったりするのだが、それがまた冷静にその場を見れるようになっており、それが故に気持ち悪さを倍増させる作りになっている。作品を通して、事件を通して、また世代を通してなんにも変わらない。その事がより一層私の胸にしこりのようなものを残してくれた。見てよかったと思える1作だ。
まあ、いいか
女には2種類しかない
母が娘か
???
マザコンの戯言(たわごと)はぜんぜん響かなかった
テーマを絞るのはいいけど
なんか、視野が狭すぎないかな
母親が娘より何より大事なんて、自分本位の人間には理解しようがないからね
だから、テーマについてはとは違う事ばかりが気になりました
人間の嫌な部分をたくさん見せられたようで
気分が滅入る
人が生きていく中での現実を突きつけられたよう
例えば死ぬのが怖い病の僕は一時、精神的に追い込まれたけれど、何をしても死ぬんだから悩むだけ損と考えました
だから、死が迫るまで忘れる事にしました
なのに老いとか死を思い出させるような・・・
嫁姑問題とか、介護とか、浮気とか
その時が来た時に考えればいいのに
見たくもないのに無理やり見せられた
物事を突き詰めて考えるのは勇気もいるし、必要な時も有ります
でも大抵は解決できなかったりどうでもよかったり
だから
まあ、いいか
って許容する
その方が気楽に生きていけるし、人生がシンプルです
特に男はメンタルが弱いから、そうやって逃げる必要がある
老いによる権力の交代も突きつけられる嫌な事
怒鳴り散らして頂点に君臨していた姑が介護されるようになって権力が嫁に移る
よく出来た嫁ならいいが、徹底的にイジメられる可能性もある
ただ、その時が来るまで我慢する嫁というのはいかにも昭和的
これを良しとする時代はもう終わっている
なんにせよ、原作者の人生観が古すぎる
男は息抜きに外に女を作り、妻はそれを知りながら平穏を保つ
女は一生愛人ですごすんだろう
これで良しとするのが寛容だろうか
男ばっかりいい思いできる時代は終わりかけているんだろう
たぶんね
やっぱり、男から変わっていかないといけない
とは思う
そうそうたる女優陣は見応えがあった
戸田恵梨香、大地真央、高畑淳子
一歩も引かない永野芽郁は大したものだ
中村ゆりの悪女?は初めて見た
これが毒親か。
湊かなえ作品のため鑑賞。
あらすじなど情報を何も得ずに映画館へ行ったが体感時間10分ほどで出てくる登場人物一人ひとりに恐怖を感じることができた。
特にルミ子とルミ子の母二人だけの空間は狂気を感じざるを得なかった。
進んでいくにつれ、人間社会はこういう部分が有るなと変に納得をしてしまい歯がゆい気持ちになった。この気持ちは「白ゆき姫殺人事件」を映画館で観たときの気持ちに似ている。
田所は始めから裏がありそうで、田所に何が起こるのかを想像しながら観た。
戸田恵梨香の演技は本当に凄く、毒親をこんなにも上手に演じることができるとは。顔にも疲れを感じることができて女優の凄さを実感した。
大地真央が「愛」というたびにあるCMがちらつき、某企業様には罪の重さを感じてほしい。コメディタッチのCMとはかけ離れた演技を今回観ることができてこちらも同様女優の凄さを実感した。
ずっと歳は上だが憧れの人の一人になった。こんな風に歳を重ねたいものである。
※帰りに国立科学博物館で行われている特別展 毒 の広告を見て このタイミングもあり見入ってしまった。周りから不審人物に見られたかもしれない。
♪愛が〜い〜ち〜ば〜ん
良作
母の母の娘は母
サスペンスなのかと思いきや、少し哲学的な人間ドラマでした。
母親が、子供を溺愛するが故に暴走するパターンは王道なれど、究極のマザコンの姿はあまり無かったかも。しかも、あからさまな洗脳ではない洗脳。3代の女性のどこにも悪意が無く人のために尽くして善良であるが故に、余計に残酷さが感じられる。
すべて母親の勧めにあわせて生きてきたルミ子。結婚相手も母親の意見になびいて決めるほど。やがて娘の清佳が産まれ、一家三人で幸せな家庭を築く。時折訪問してくる祖母に喜ばれるように清佳を躾けるルミ子だが、祖母の意向を汲み取らない清佳が許せないルミ子。そのあたりから、二人の関係が怪しくなってくる。母親が絶対のルミ子と、そんな母に振り向いて欲しい娘の清佳というややこしい闘いが始まる。
ルミ子の配役は戸田恵梨香、娘の清佳は永野芽郁、祖母が大地真央。なかなか妙味のあるキャスティングだ。特にルミ子、清佳はかなりの難役。おそらく、役者が変われば大きく違った解釈になるくらいの、深さのある脚本と思う。
母娘の一方通行の好意は、切なさより不気味さを感じさせる。キリスト教の「他人を愛せよ」の教えが並走し、ルミ子がそれをひたすら貫く事で、関係がより歪む。それが皮肉なく描かれることで、物語の異質さが浮かび上がる。そんな違和感を感じながらの鑑賞となるのだが、物語が進むのにつれ、居心地の悪さも感じるほどのストーリー運び。人には、母性は温かく、優しくあってほしいという願望があり、その隙間を的確に突いているのだ。心地よいものではないが、印象的であることは確かだ。
個人的な好みとしては、ラストは少し余計だったかな。ルミ子が部屋の電気を消して、ドアを閉じるところで終わったら、余韻が残ってよかったのではないかと思う。その後の清佳のシーンは、救いと含みはあれど、少し平板な終わり方に思えた。
内容の好き嫌いは分かれそうだが、映画としては良い作品だと思う。
湊かなえさんの小説は、難解なことが多いのですが、この映画はとても分...
母性
娘として愛されたい人のふたり
それぞれの解釈で人生を進める
女性は子どもを産む事が可能です
母性はどこから生まれるのか
よく「痛い思いをして生んだ子だから」みたいな言葉が
昔から語られる
私は男性なので娘から母になるその気持ちはわからない
物語はまるでおとぎ話のような「小さなおうち」
高畑淳子さんの演技は見事です
お菓子が唇につけっぱなしのところは少しクスっとなった
最後は
母から愛されたかった娘が母になることがわかるところで終わる
でも彼女は動揺のせずに
決意が感じられた
きっと未来は明るいはず
母と娘
高畑さんの演技が凄!
「イヤミス」ではなかった…⭐︎
今はどうか知らないけど、「告白」か出版された頃からしばらくは湊かなえは「イヤミス」の女王と呼ばれていた。
何冊か読ませていただいたが、後味の悪さが自分には向かなくってこのところ読んでいなかった。
役者に惹かれての鑑賞だったが、想像したほどの嫌悪感はなく充分楽しめる映画だった。
冒頭の自殺シーンから、戸田恵梨香と永野芽衣の親子にまつわる物語が紡がれるが個人的には
戸田恵梨香の母役の大地真央と高畑淳子の演技が魅せられた。
高畑淳子の狂気を孕んだ姑ぶりも もちろんだが、大地真央のひたすら戸田恵梨香を肯定し続ける様子も
ある意味不気味でさえあった。
「母性」とは初めからあるものか作られるものかという永遠の問いの答えは得られないが、それは
男性にはない母になってこそ得られるものなのだろう…
それがどんな形であれ、その母の子として生まれた者は向き合い続けるしかないのか。
それとも、逃れていくのか。
そんなことを考えた作品だった。
高畑劇場
高畑淳子さんまた無双してる
女優陣の演技を堪能する映画。高畑淳子さんが優勝かなー。途中もはや何言ってるか分からないシーンがあって笑いそうになったけど、とにかく絞め殺したくなるような憎たらしい中高年を演じさせたら天下一品。『女たち』もこんな役だったな。
戸田恵梨香さんはやっぱり扉ごしのシーンが印象的。慟哭するシーンの戸田さんは本当に辛そうで涙が塩辛そう。トークハットかぶって墓地にたたずむシーンの横顔は美しかった。カトリック教徒の設定なのかね。中村ゆりさんは小癪な感じでよかったし、大地真央さんの清々しさは役にハマってた。
永野芽衣さんはものすごくポジティブなオーラを放っていて、明るすぎて、ちょっともったいない。ダメ父親やデリカシー皆無クラスメート男子や居酒屋くしジョッキ野郎や高畑淳子を相手にものを言うところ、ただ気持ちがよくて、病的な感じが漂ってこないので、彼女を主人公として、映画を見やすく見られてしまうのが、なんだか惜しい気がした。せっかく湊かなえだったので、もう少し澱んでもらわないと。
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