「ミスリードは起きず」母性 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
ミスリードは起きず
原作を先に読んでいるので、ドキドキしながら鑑賞。
割とまんま、というか、省略具合は尺を考えたらばうまくまとめた範疇かと。
一応ミステリーというカテゴリーの原作ながら、映画だとサスペンス要素が大きいかなと。
というのも、小説なら起こりうる「ミスリード」が映画では起こせない仕組み。
小説的な最後のオチが、開始1分で見えちゃうから、ミステリー要素が薄まっちゃうんですよね。
あと、親の年代を考えると、ニュースをネットで読んだことと、街のイルミネーションなどの具合とが時代に合わないんですよね。
誤魔化してはいましたが。
と、映画そのものとして楽しめなかったから、やはり先に読むんじゃなかった…
って言っても、読んだのは映画化が決まるはるか前、ハードカバーの時代だから仕方がないんですけども。
あ、映画として楽しかったのは2点。
まず役者さんたちの演技。
戸田恵梨香と高畑淳子、それぞれの狂ってる演技がすごかったことと。
(本作でまともなのは上司の教師と、学生時代の級友・透くらいで、他はみんなどこかおかしい)
音楽、劇伴。
コトリンゴさんと、徳澤青弦さんの奏でる音のよさ!
これは劇場で観た甲斐がありました。
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