配信開始日 2022年2月11日 PROMOTION

HOMESTAY(ホームステイ) : 特集

2022年2月14日更新

僕はこれから、死んだ高校生の身体にホームステイする
あなたの人生を“軽やか”に刺激する、感動の良質映画

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次に観る映画を探して、この特集を読み始めた“あなた”へ。

映画「HOMESTAY(ホームステイ)」(2月11日からAmazon Prime Videoで独占配信中)は、あなたを自宅にいながら“めくるめく映画の旅”へ連れて行ってくれる良作です。

物語の主人公は、何らかの理由で死に、魂になった“シロ”。同じく死んでしまった高校生・小林真の身体に“ホームステイ”し、100日以内に真が死んだ理由を探す試練に挑む――家族との葛藤や淡い恋を通して、生きる意義を見いだしていく姿を描きます。

本特集では、映画「HOMESTAY(ホームステイ)」の魅力をわかりやすく、しかし徹底的に解説します。

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【予告編】

主人公は、100日間の“人生やり直し”を過ごすが…
心の奥に、深く、温かく、爽やかに届く感動の物語

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世代や国境を越えて愛される森絵都の小説「カラフル」を実写映画化した本作。映画としてのクオリティは120%で、気軽に観られるライト感と、どっしりとした感情が得られる重厚感という、相反する要素が見事に調和しています。

まずはストーリーや、鑑賞して得られる感情、そしてキャストの魅力についてご紹介していきましょう。


[ストーリー]

“管理人”を名乗る謎の人物に選ばれた魂・シロは、同時期に死んだ高校生・小林真の身体にホームステイし、管理人に課された転生の条件に挑むことになる。条件とは、100日間のリミットのなかで「小林真が死んだ原因を突き止める」というもの。

100日以内に原因を突き止められなかったり、真の家族や友人に中身がシロだとバレてしまったら、シロに“本当の死”が訪れるという。

どこか違和感のある家族との時間や、優しい幼なじみ、学校でのあこがれの先輩との日々など、真として過ごすシロ。しかしその死の真相には、小さな光と大きな闇が交錯していた……。

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[心に染み入る感情表現]主人公の旅が、あなたの“傷”に寄り添う

鑑賞して特に印象に残るのは、繊細な感情表現です。主人公シロは、真の身体で過ごす100日間で、実にさまざまなことを経験します。

家族や友だちとのなにげない会話、気だるさと期待感が入り交じる学校生活、あこがれの人との初めてのデート……。やがてシロは、喜びや苦しみや悩みや怒り、あらゆる感情を得た末に、自分/彼/彼女たちの秘密を知ってしまうのです。

映画を観ていると、ときどき「なんでこの映画は、自分のこの気持ちを知ってるんだろう」と驚くような瞬間があります。それは物語が、自分自身の抱える傷に寄り添ってくれた証。まさに映画「HOMESTAY(ホームステイ)」も、主人公たちの感情が心に流れ込み、奥深くへ届き、“傷み”をも癒やしてくれる。そんな力を持っています。

観ればきっと、爽やかで心地よい、感動的な鑑賞後感に浸れる――期待を超える映画体験があなたを待っています。

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[キャスト・スタッフ]主役3人は注目の才能を抜擢…Amazonが初めて邦画製作に挑む

主人公たちを繊細な演技と、特別に大切な感性で体現したのは、映画業界が期待を込める“若き才能”。その存在感がどのように画面上に刻まれ、そしてどのように揺れるのか、目を凝らしてお楽しみください。

主演を担ったのは「なにわ男子」の長尾謙杜。“死んだ高校生の身体にホームステイする魂”という、名状しがたい難しさがある役どころに果敢に挑戦し、ケレン味のない実直な演技を披露。今後、俳優として飛躍する姿が目に浮かぶようです。

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さらに、真の幼なじみ・晶役には山田杏奈。ロッテ「ガーナミルクチョコレート」のCMで脚光を浴び、映画「ミスミソウ」「小さな恋のうた」や「樹海村」に続き、「ひらいて」「彼女が好きなものは」など話題作に続々と出演し、目の肥えた映画ファンにも熱視線を注がれる若手実力派です。進境著しい勢いそのままに、持てる実力をいかんなく発揮しています。

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そして、真が密かにあこがれる先輩・美月役には、ドラマ「僕たちがやりました」「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」などに出演し、注目を集めている八木莉可子。重大な秘密を抱え、物語のキーポイントとなる役どころを、等身大の魅力で表現します。

そのほか濱田岳、眞島秀和、渋川清彦、阿川佐和子、篠井英介、渡辺大知といった、個性の強い面々も非常に面白いです(後述します)。真の家族に扮する石田ひかり、佐々木蔵之介、望月歩も名演を見せ、布陣に隙は見当たりません。

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監督は「PARKS パークス」「ジオラマボーイ・パノラマガール」などの瀬田なつき、クリエイティブプロデューサーとして「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」「思い、思われ、ふり、ふられ」などの監督・三木孝浩が参加したほか、「ずっと真夜中でいいのに。」が主題歌を担当。あのAmazonが初めて邦画製作に挑み、高校生たちの青春の1ページを丁寧かつ幻想的に描出しました。

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【レビュー①】“演技フェチ”が観てみたら…
管理人が面白い! 実力俳優の“多彩な色”を堪能した

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「実際に鑑賞した感想はどうなのか?」が気になるところ。映画.com編集部のレビューを2本掲載しますので、鑑賞するかどうかの参考にしていただけると嬉しいです。

まずは30代・男性編集者の感想です。

執筆者:30代男性編集者 邦画をよく観るし、役者がどのように感情を発露し演技するかを観るのが好き。個性派俳優が好き。

日本映画を観るときは、役者のたたずまいをチェックしている。主演俳優はもちろん注視するけれど、それと同じくらいバイプレーヤーにも特別な関心をはらう。多くの場合、彼/彼女のパフォーマンスが作品の出来栄えを大きく左右するからであり、何より、個性的な演技アプローチが観ていてとても楽しいから。

その点、本作「HOMESTAY(ホームステイ)」には、実に多彩なバイプレーヤーが顔を揃えていて良かった。迷えるシロの魂を導く“管理人”と呼ばれるキャラクターが登場するのだが、管理人は言ってみれば“概念”みたいなもので、姿かたちが安定しない。

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シロが答えを模索して立ち止まったとき、たまたま近くにいた誰かの身体を借りて、人知れずシロに話しかける。だから時にタクシーの運転手として、時にマンションの玄関で遊ぶ少女として、そして時に街頭で演説する政治家として現れたりする。

僕が本作を観ていて最も刺さったのは、管理人を代わる代わる演じた個性派キャストたちだった。物語冒頭、濱田岳が管理人トップバッターとして登場。看護師の身体を借りたこの男は、すっとぼけた表情、不真面目な態度で“条件”を説明してみせる。肩の力が抜けているけれども油断ならない、そんな独特のオーラみたいなものをビンビンと感じられて、序盤から僕をたまらない気持ちにさせる。

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次なる管理人はドラマ「真犯人フラグ」の刑事役で知られる渋川清彦が担い、短い時間ながら脳にこびりつく絶妙なインパクトを残す。次いで眞島秀和が「おっさんずラブ」を彷彿させるテンションで軽やかな笑いを添え、その次は……といった具合で、気づけば「誰がどのタイミングで出てきて、どんな演技を魅せてくれるのか?」と作品に引き込まれる。これ、すげえ楽しい――!

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そんな感じで管理人の玉手箱感を堪能していたら、慈しみにあふれた表情を見せる真の母役・石田ひかりや、海外で仕事する厳しい父役・佐々木蔵之介にも、いつしか夢中に。特に佐々木演じる父が曲者で、真や家族への言動に“この男に問題あり”と瞬時に察し、脳内に警戒アラートが鳴り響く。こんなキャラが作品を一枚も二枚もぶ厚くするんだよなとほほ笑みながら、やがて切ない疾走感がみなぎる怒涛のクライマックスに突入、あれよあれよと涙することになる。

最後に余談だが、石田ひかり&佐々木蔵之介が演じたこの夫婦は、大学生と高校生の男子を育てているわけで、子育ての難しさも象徴していたりする。彼らが直面する受難を観ていると、子どもが生まれたばかりの自分が、十数年後に遭遇するかもしれない状況とその対処法を“先に教えてもらった”ように思えた。いわば人生の攻略本。優れた映画体験を味わわせてもらった。

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【レビュー②】「良さそう」自宅で気軽に観始めたら…
切なさ、喜び、共感、幸福 感情が大変なことになった

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もうひとり、女性編集者の感想もどうぞ!

執筆者:20代女性編集者 こんな世の中だし、自宅で手軽に観られて、でも素晴らしい感情になれる作品を探している(けど重たい作品は、元気があるときにしか観られない…)

平日、仕事で疲れているときに、「映画やドラマを観て現実逃避したい!」という気持ちはありつつも、なかなか体力が追いつかないことってありますよね。(ありますよね?)

気軽に観られて、明日からの仕事にも前向きになれて、幸せな気持ちで眠りにつくことができる……そんな作品を求めているのに、「配信サービスの海で迷子になりさらに疲れてしまう」のは現代人のあるあるかもしれません。

いつものように作品選びをするなかで目に飛びこんできたのが、本作「HOMESTAY(ホームステイ)」の爽やかでみずみずしいビジュアルでした。

原作は学生時代によく読んでいた森絵都さんの小説で、最近よく見る旬のキャストたちが出演している。監督は、個人的に大好きな岡崎京子さんのコミックを映画化した「ジオラマボーイ・パノラマガール」の瀬田なつきさん。「これは期待できそう!」と嬉々として観始めたら、鑑賞後は別人のように静かに涙を流していました。その理由をここで存分に語らせてください。

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物語のなかでは、死んだ真の身体に“ホームステイ”する魂・シロ(長尾謙杜)の眼差しで、真をはじめ、晶(山田杏奈)、美月先輩(八木莉可子)、兄・満(望月歩)それぞれの悩みが紐解かれていきます。

「世界で誰にも気付かれていないんじゃないか」「誰にも愛されていないんじゃないか」「本当の自分が分からない」――。

大人になって振り返れば懐かしく思い出せる、けれど当時は持て余していた、思春期の切実な感情。自分のことだけで精一杯で、傷付き、ときには取り返しのつかないほど相手を傷付けてしまう。思春期にしかない危うさと、危ういからこそ宿るガラスのような輝きに照らされた繊細な世界が表現されていて、一瞬で“あの頃”に連れ戻されてしまいました。

本作を観終えて最初に頭に浮かんだのは、原作小説のタイトル「カラフル」。劇中には真が描く絵や、美月先輩とともに眺める彩雲や、晶が真にデザインを依頼するマスゲームのボードなど、さまざまな“色”がちりばめられています。

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やがて、ひとりよがりだった自分に気付き、少し大人になった高校生たちの目に映る、より鮮やかな“色”に満ちた世界が、美しい映像美とともに立ち現れる瞬間に、つい涙が溢れてしまいました……。その“色”とは、自分が本気で打ちこめる“何か”かもしれないし、自分にあたたかな愛を向けてくれる“誰か”かもしれません。

ちょっと日常に疲れたとき。何となく寂しい気分のとき。前を向く高校生たちが眩しく描かれた「HOMESTAY(ホームステイ)」を鑑賞すれば、前よりもほんの少し世界が色づいて見えるはずです。

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