HOMESTAY(ホームステイ)のレビュー・感想・評価
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こういう邦画を待ってました!
なんか見たことある話と思ったら
タイ版の映画を観たことあったんだ。
でもこっちはこっちで面白かった。
周りからちゃんと愛されているのに気づかず自殺して、生き返ってからそのことに気づく男の子の話。
ロケ地が路面電車があるのに大都会だから広島かと思ったらその通りだった。
ストーリーと広島の風景がマッチしてて良かったです。
劇場公開しても良いレベルの出来。
砂時計
マコトの過去の真相が衝撃的だった、、
原作は既読、のはず
見終わるまで、いや見終わっても薄っすらとしか思い出せない私の脳みそって。
けれど結末は途中で理解した。
(既読じゃなくてもわかりますが)
この長尾謙杜って人と女優の佐久間由依がもうそっくりで。
そっちに気を取られてるうちに結構見入って見てしまった。
高校生の女の子が、しかも共学の
同性愛者と言うのは、今はもう大いに認められていて
否定する方が人としてどうなの?的な風潮であるが
告白すると私が高校生の時に同級生の男の子が二人で手を繋いで歩いてるのを見た衝撃ったらなかった。
それを思い出すと本当に申し訳ない気持ちになるわけだけど
あの頃の私になりかわって謝罪するにつけてもやっぱり
無理だったよほんとに。驚いたもん。
誹謗中傷や人権否定こそしなかったし、比較的 遠巻きに認知するのみ、っていう感じの オトナな生徒たちだったせいでいじめるいじめられるなどの行為はなかった。
はず。
たぶん。
と、まあここは主題ではないです。
今まで死にたいと思った事ってあっただろうかと振り返ってみて、
かなりこっぴどく失恋した時でさえ死にたいとは全く思わなかったし、親と揉めた時も友達から薄らとした疎外感を感じた時も、死は私の近くにはいなかった。
そして22で子どもを産んでからは
死ぬわけには行くかい、と思う事はあっても(って、それもないけど)死にたいなんて思う暇はまったくなかった。
なんとしあわせなことよ。
なのでこういうストーリーは俯瞰した気持ちで見ていられるのである。
おはなし おはなし、と。
気楽に楽しく素直に生きてみることで「真意」に気付く
自分自身の「価値」や「意味」
他人からの「評価」や「必要性」
生きていくうえで自分の存在意義が無ければ不安で、
時には自己存在を無意味に思ったりするが、
実に、人は皆んな自分のために生きている。
それゆえに近くにある真実を見失いがちで、
主観的な視野の狭さで自分を苦しめてしまう事がある。
自分を大切にしてあげる事で、
すでに自分を大切に思ってくれている人を少しでも幸せにできている。
だから、自分の人生を生きたいように生きてみるだけで、
知らず知らずのうちに人は誰かを幸せに導いている。
生きる意味って、深く考えなくともただ生きてるだけで意味があるってコト。
キャストの皆さんもとても繊細だけど大胆で素晴らしかったです☺️
単純だけどとても深く、、
難しいけど実はとても簡単なことを突きつけてくれる。
素敵な作品でした。
回答権1回使う?使わない?どっち?
管理人の濱田岳が怪しすぎ!というか、出てくる管理人がみな一癖も二癖もありそうな俳優ばかりで楽しい。『カラフル』から始まって何度もリメイクされているのに、いつも結末が予想できない。自分が心までオッサンになってしまったためだろうか、死ぬ原因が弱すぎると感じたためだろうか、とにかくピュアな心じゃなくなってしまったことが悲しい。
設定も原作、アニメ版、実写版、タイリメイク版など少しずつ変わっていて、その時の青少年の自殺問題を提起しているように感じる。コロナ禍にあって「ステイ・ホーム」が2020年の流行語大賞候補になるほど流行ってしまったけど、そんな閉塞感ある時代だからこそホームステイという言葉を選んだのかもしれません。ちなみにタイバージョンも「ホームステイ」。
また、LGBTも取り入れ、新しいといえば新しい。ただ、美月先輩がレズビアンだからといって差別されるものじゃないし、みんな高校生なんだから理解してあげてよ!と感じてしまう。ここの展開は残念としか言いようがない。
人生は長い。ホームステイのように短期間だけでも自分を見つめ直すのもいいだろうし、コロナは確実に集束に向かうのだから、それを信じて改めて人生設計を立てるのもいいだろう。特に若い人には辛いことが多いけど、歳を重ねてから笑い話のように語り合える未来を信じて・・・
邦画の最高峰
(原作未読、ネタバレなしレビュー)
まず、タイトルをどうするか迷いました。この素晴らしい作品をレビューを読む方にひとことで伝えるにはどんなタイトルにしたらいいのかわかりませんでした。ひとついえるのは邦画の最高峰の作品ということです。
転生というファンタジー要素を取り入れながらも同性愛者や自殺、いじめなどシビアな問題を扱い完成度の高い作品です。
どれだけ辛くても、いやな人生でも愛されていないひとなんていないのです。自分が死んでも悲しまないことなどありません。多くの人が責任を感じ悲しみます。思い悩む人ほど正解を求め続けて回答のない答えを導くために苦労しつぶれてしまうことがあります。それはとても苦なのかもしれないけど意外と素敵な人生なのかもしれません。
受験や就活など環境の変化やプレッシャーに押しつぶされてしまいそうな若者に見てほしい映画です。
この映画を見ると自殺はできないと思います。自分がこの世からいなくなるとしてもどれだけ自殺ということが大きな罪であることか客観視できます。
・自分が死んでも誰も悲しまないことなんてない。君が死ぬことで悲しむひとがいる。
・思っているだけじゃ伝わらない。言葉にして伝えるべき。
・自分の悩み事は他人目線で客観視すること。そうすると新たな答えが導ける。
・人生はただのホームステイ。気軽にしぶとく生きるべし
この教訓をこれからの人生に生かしていきたいと思います。
ここから作品自体の映画についてのレビューですがクオリティはとても高いです。
まず、主人公「シロ」を演じた「長尾謙杜」さん。なにわ男子という今、めざましテレビにも出演されているアイドルグループのメンバーですが正直なめていました。たかがアイドル。しょうもない演技かとおもいきや驚かされました。この役は彼にしかできません。複雑な心情をうまく表現できており作品の世界に入ってしまいました。
そして「シロ」の幼馴染「藤枝晶」を演じた「山田杏奈」さん。彼女のツンデレ感はたまりません。ツンデレの奥に潜む恋心が少しあふれてしまいそうになるシーンがあり甘酸っぱい恋心を表現しています。抱きしめたくなりますねぇ…
その他キャストの皆さん。演技に違和感をもつような方はおらず皆さん素晴らしい演技でした。
ぜひ皆さんに見ていただきたい作品です。
所詮、人生は長めのホームステイだ
ファンタジー要素を入れつつ、「自殺」について1つの考え方を提示してくれている。
よく考えて悩む人ほど、いつかは自分の内へ内へと意見を求めて、そこに答えはないのに、答えを無理に出して、「自分はいる意味があるんだろうか、いない方がいいんじゃなかろうか、死ぬことで気づいてもらいたい」そう考えることもあると思う。
自分もそういう時期があったし、これからそう悩むこともあるだろう。
でも、自分の内ばかり向いていても、世界は見えない。色々な視点から見て他人の意見を求めて、しぶとく生きる。
自分の悩みを自分自身で考えるんじゃなく、他人に頼る、自分ではなく第三者の悩みだったらどうアドバイスするか?そう捉える。
思い悩んでいるほど、人生は最悪じゃないかもしれない。意外と素敵じゃないか。
思い悩んだことがある人、まさに思い悩んでいる人に、この2時間を。
教訓
・思ってるだけじゃ伝わらない。言葉にして会話すべき。
・自分の悩み事は他人目線で、他人の悩み事は自分目線でアドバイスしよう。
・人生はただのホームステイ。気軽に、そしてしぶとく生きるべし。
いくつになっても
自殺という罪の大きさを表現した作品。
全てに悲観したとしても、絶望したとしても、一度きりの「ホームステイ」という名の人生を自ら捨てるのは良くない。
だって、私たちの見えている現実はもしかしたら一部分でしかないかもしれないから。見えていない裏の部分では、自分を絶望させた周りの人は自分を愛してくれている、気にかけてくれている可能性もある。その部分に目を向けずに、感謝も伝えずに死ぬなんてあってはならない。
もっと気楽に生きてみよう。期待しすぎると、絶望が大きいから。一旦居場所から抜け出して、新しい場所で生活するのもあり。一度の絶望でホームステイを自ら終了するなんてもったいない。今自分が知らないかもしれないけど、世界にはもっと楽しいことがいっぱいあるはず。
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