デューン 砂の惑星 PART2のレビュー・感想・評価
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帝国の逆襲だという意味がわかった
PART3が確約されたような作りでニヤけました。
「砂漠の救世主」部分も食い込んでるし、作れたらいいなあとすっとぼけてみせるヴィルヌーヴは策士です。
成長したアリア出てるじゃないですか!
これで製作はなくなりましたなんてことになったら、全世界のフレメンが暴動を起こしジハードとなるでしょう。
21世紀を代表する映画になりましたね
世界観や壮大さは申し分ないが
Part2の上映前に、急ぎPart1を自宅で視聴。
原作は見ていないが、世界観もさることながら、新スターウォーズ的な物語が始まるのではないかと期待。
Part2こそはと思いIMAXで視聴。
迫力はすごいのだが、ストーリーが重要なところで省かれてしまっている点が残念すぎる。
Part1では倒せそうもない敵役ハルコンネン家が、ここまで小物化してしまっていては歯ごたえがない。
せっかくの戦闘シーンも味気なく見えてしまう。
そもそも戦闘シーンも今回は省きすぎな感じも・・・
音響はハンスジマーということで、ノーラン監督作品が好きな自分にとっては楽しみの一つだったが、もうお腹いっぱいと言わんばかりの重低音がずっと鳴り響く。
原作を映像化した作品として価値があると思うし、ストーリーの煩雑さもPart1もう一回見ればちゃんと理解できると思う。題材もよいが、ストーリーが雑なため残念な感じ。
・・・こんなことを言いつつ、三部作で完結ならそれでちゃんと評価はしたいのでPart3も観にいこうかなとは思っている。
最高ー!
タイトルなし(ネタバレ)
恒星間航行に必要とされるスパイスを唯一生産できる砂の惑星アラキス。
皇帝より新たな支配を命じられたアトレイデス家は、宿敵ハルコンネン家の急襲に遭い、ほぼ全滅に近い。
生き延びた息子ポール(ティモシー・シャラメ)と母レディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)は砂漠へ逃亡。
スティルガー(ハビエル・バルデム)率いる砂の民フレメン集団と出逢い・・・
というのが前作までの話で、今回はその続き。
宿敵ハルコンネン家の追手が迫り、皇帝の陰謀も絡み、ポールはフレメンたちの伝説「外からやって来て、フレメンたちを救う救世主」と目され、フレメンを率いてハルコンネン家と戦う・・・と展開する。
そう展開するのは観客たちは百も承知、これまで数多く観てきた物語だから。
そうすると興味の焦点は「描写」ということになるわけで、砂の惑星を中心とした画面は圧倒的な画力がある。
砂漠の描写のみならず、フレメンたちが集う洞穴の様子、ハルコンネン家のコロッセウムなど迫力ある映像が、悠揚と描かれます。
なので、いやぁほんとに素晴らしい、の一言でレビューを終えたいが、いやいや映画は画力だけはないよね。
物語の語り口、主人公を中心とした人間同士の葛藤とか、画力だけでは描けないところもみたいわけで。
その点からすると、かなり淡泊な印象は否めない。
ポールは予知能力を得て、自分がフレメンの救世主として頂点に立ったあとの悲惨極まりない戦闘がつづく世界を予め検知している。
それでも、その地位に立たざるを得ない・・・というあたりがわかりづらい。
また、ポールが救世主の座に就くのを、陰謀めいた考えから支え、フレメンの教母の座に就くのが母のレディ・ジェシカなのだが、彼女の陰謀めいた考えもあまりうまく描かれない。
どうもこの物語、主題は「生物学的な血統の継続」、つまり、生物としての生き残りを描いたもののようで、物語を裏で動かしているのがベネ・ゲセリットと呼ばれる高次の能力を有する女性たち。
男性諸氏は、彼女たちにとっては駒のひとつに過ぎず、ポールもその例外ではないのかもしれない。
とすると、映画のラストでポールは皇帝の娘イルーラン姫(フローレンス・ピュー)を選ぶが、選ばれなかった「砂漠の春」の正名を持つフレメンの娘チャニ(ゼンデイヤ)の確執が、こののち描かれることになるのだろうか。
また、ベネ・ゲセリットの教母(シャーロット・ランプリング)とフレメンの教母レディ・ジェシカとの確執も描かれることになるのだろうか。
そして、真の砂漠の救世主はレディ・ジェシカの胎内にいるポールの妹ということになるのであろうか。
となれば興味深い。
個人的には、ポールの物語は脇に置いておいて、という気分です。
きれいに完結
モヤモヤをきれいに回収カタルシス。
前編の終わり方からは、3部作くらいになるかと思っていたら、長尺ながらも3時間弱できっちり完結させてくれました。
原作は(長すぎて見送りのまま)未読ですが、古典的スペースオペラらしく、中世ヨーロッパの政治的謀略物語を、未来の砂漠の惑星に舞台を移したような設定は、欧米人には時代劇のように受け取られるのかもしれないとか考えてしまいます。(スターウォーズもそうでしたが、チャンバラは東西共通で娯楽の王道かなww)
私は、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督作品は好みに合うのか、むやみに長尺で絵画のような作りにずっぽり浸れるのですが、明らかに好みが分かれる点でしょう。
「ブレードランナー2049」や「メッセージ」が好きなら、本作もきっと大丈夫。
ただ、残る疑問が一つ。
本作はパート2ですが、これで完結ですよね?
華のセカンド
待望のDUNE2作品目。
こういう大シリーズものは2作品目がおもしろい。
1作品目では作品の作品の世界観やキャラクターで見入っちゃうけど、2作品目で大きくストーリーが動きだす感じが堪らないです。
前作同様に、いやそれ以上に作品としてのクオリティがとんでもないのでは。
まず世界観の作り込み。とくに砂漠の舞台をこうも美しく描けるのか、それはフレメンの美しさにもつながっているが、対極にハルコネンの不気味の悪さを描き切る。そして、圧倒的なロケーションや全てを持っていかれる音響。これだけでも映画の鑑賞体験としては充分といっててほど。
そしてストーリー的にも大きく動き出す今作品。
3時間弱と長いけれども、主人公ポールのフレメンとしての修行編、南へ行き覚醒する神格化編、そしてラストの戦い編と、わかりやすい構成でありながら、妹の存在、大領家の存在など未知な伏線もしっかり織り交ぜていく。
ストーリーとしても面白いし、キャストもそれぞれ魅力があり素晴らしく、そして映像作品としてのクオリティが圧倒的。SF作品として求められるすべてを兼ね備えてるのではないでしょうか。
ただ今作品が面白かっただけに、次回作以降少し気になることも。
砂漠での戦いが終わってしまった後、次は宇宙へと舞台を移すのか、、となった時にこの作品のアイデンティティは無くならないのか。
あくまで、この砂漠の惑星の世界を大事にしながら、今後も描いてほしいなぁと、いちファンながらに思ってしまいました。
とはいえ次回作も楽しみです!
体感する異世界、映像美と人物の圧倒的存在感
IMAXにて鑑賞
いやぁ、言葉がないとは、このことですね。
とにかく観てくだされ、できればIMAXで、としか言いようがありません。
パート1より、はるかにパワーアップしてます。
パート1観てなくても、何なら後から観ても、充分楽しめます。
ロングランになりそうだから急ぐ必要はないけど、行動範囲にIMAXシアターがあれば迷わず選択することをお勧めします。
【以下ネタバレ注意⚠️】
四條畷のイオンにIMAXシアターが一昨年入ったので観に行きました。
日常的な買い物ついでに、異世界体験ができちゃうんですから有り難いことです。
圧倒的な映像美。
五体に響き渡るハンス・ジマーの重低音。
それらに伍して存在感を魅せつける俳優陣。
いくら韓国映画が凄かろうと、中国映画のCGレベルが世界水準になろうと、こればっかりは、ヴィルヌーヴにしか出来なかったでしょう。
もう、とにかく166分圧倒されて、エンドロールが終わるまで、客席を立つ人もいなかったですね。
ショップで、パンフレットありますかと訊いたら、売り切れでした。
公開2日目で、ですよ。
どうしても欲しかったので、数軒ほど他の近隣の映画館に電話したら、どこもまだ充分在庫ありますとのことで無事入手できました。
これ、おそらくIMAXをわざわざ観に来るような客は、最初から熱心でパンフレットもほとんど買う人ばかりだったか、観たらあまりにも素晴らしかったのでパンフを購入する人が多かったのか、のどちらかのはずです。
どっちにしても、本作のIMAX体験は公開2日足らずでパンフ売り切れになるぐらい凄いってことだと思います。
いやぁ、それにしても凄かった。
ある世代の映画ファン、SFファンにとっては、『2001年宇宙の旅』(1968年)以前と以後とで、別の世代では『スター・ウォーズ』(1977年)以前と以後とで、歴史が変わったと言えるように、これからは、ヴィルヌーヴの『DUNE』が歴史の画期になることは確実だと思います。
だって、出てる俳優からして凄すぎるじゃないですか。
主人公ポールを支える砂漠の民のリーダーが『ノーカントリー』(2007年)でオスカーに輝いたハビエル・バルデム(54歳、スペイン出身)、敵方ハルコネン男爵がスウェーデンの国宝級俳優ステラン・スカルスガルド(72歳)、妖女レディ・マーゴット・フェンリングに『アデル』(2013年)でパルムドールに輝いたレア・セドゥ(37歳)、教母モアヒムにイギリス出身の国宝級女優シャーロット・ランプリング(77歳)、そして、皇帝役に、デ・ニーロ(80歳)と並んで、ハリウッド現役の最長老クリストファー・ウォーケン(80歳)と、文字通り、欧米全土から新旧の国宝級俳優をかき集めた超豪華キャスト。
どの俳優も、セリフ回しや小細工に頼ることなく、圧倒的な存在感をもって、作りに作り込まれた圧倒的映像美に対峙する説得力を有している。
そして、これらの世界最高峰の俳優陣に1ミリも引けを取らず、実力で勝ち取った覇王の存在感を示したのが、我らのリサーン・アル=ガイブことポール・ムアディブ、ティモシー・シャラメその人。
サイコパスの最強ヴィラン、フェイド=ラウサ(オースティン・バトラー、32歳)を討ち殺し、宿敵ハルコネン男爵の息の根を止め、80歳の皇帝を跪かせる28歳のポール=シャラメの姿は、これぞ『ナポレオン』の戴冠式で本当は観たかった真の王者のそれでした。
また、少し間をおいて、パート1から通しで観たいと心底思います。
そして、パート3が今から楽しみです。
※Filmarks投稿を一部修正して投稿
もののけ、ナウシカ、のつまらなさ。
PART1観てからがオススメ
壮大なストーリー
映像美、スケールの大きさはハンパない‼️人物相関図も難しい…
スターウォーズ亡き後のスターウォーズ
褐色とモノクロのストイックな色使いだが
3時間全く飽きさせなかった。
テンポ良く話が進むのは良かったが
序盤で砂漠の民の仲間になるため
砂漠のソロキャンプの試練に出されるが
編集でカットされてしまった?ようで惜しい。
「小さいムカデとクモに気をつけろ」と言う台詞が
あったのでそのシーンは作られていたと思う。
小さい虫とのバトルを見たかった。
予言や予知夢で話を先導しつつ
トントン拍子に民の信頼を得て
救世主になっていく様がやや都合が良すぎるが
元々そういうストーリーなんでしょう。
砂虫(劇中では人の名前のような固有名詞)の初乗りシーンは
やはり今の技術ならでは。
IMAX
最後はタイマンが気持ちいい。
現実に戻りたくない!一生ポールと冒険していたい!
4DXにて鑑賞。
上映時間166分。数字だけ見ると長そうですがあっという間!本当に終わった時、え?やだ、帰りたくない…!って思うくらい世界観に浸りきっていました。没入なんて言葉じゃ足りない!私はあの戦場に「いた」のだ…!
前作をちっさいスマホの画面で観た私は、是非ともPART2は映画館で…!と思いましたが、前作を映画館で観れなかったのが本当に悔やまれるくらい、映画館で観るべき作品であることを痛感しました。
大画面で繰り広げられる圧倒的スケールのSFアドベンチャー。素晴らしい音響に映像美、そして登場人物達の息遣いまで聞こえてきそうな緊張感。驚いたのは、戦闘シーンでナイフを相手に刺して引き抜く時、返り血(現実では水)を浴びたこと!画面では血が出ているようには見えなかったのですが、頬の辺りにピッと…。4DXでここまでこだわった作品は初めてでした。
本編のストーリーは打倒ハルコンネンへ向け物語が大きく動き出します。その中で、主人公の救世主たる葛藤が細かく描かれていたのが素晴らしかったです。ジェシカが身籠った胎児と対話するシーンも神秘的で良かったです。あのシーンでドグラ・マグラの「胎児よ胎児よなぜ踊る」を思い出したのは私だけではないはず(笑)
大迫力の砂虫ライド、圧巻のフレメン対ハルコンネン軍と見どころの多い本作ですが、オースティン・バトラー演じるフェイド・ラウサ(ハルコンネン男爵の甥)の存在感!冷酷でイカれ気味な狂気のヴィラン。そのくせ決闘は正々堂々と。か…かっこいい…!特異な外見も相まって目が離せません。「よく戦った、アトレイデス」は本作きっての名言です。
映画が終わった時自然と涙が溢れたのは何故か?圧倒されてしまったのだ。問答無用だ。レビューを書いている今も、私はラウサと共に砂虫ライドをしている…(意味不明)。
砂上の楼閣
1作目は映像と音響の迫力に心底驚嘆したものだが、今作はこれといって特筆すべき見せ場がなく、満たされない気持ちのまま席を立った。いろんな設定や展開を1本に詰め込みすぎて、シーンごとのタメがなくなっているというか。
SFと言うより、もうほとんど戦争映画のようでもある。昨年10月以降のガザ紛争の報道を経た今となっては、北から南への逃亡とか核による脅しなど、どうしても現実の悲劇とオーヴァーラップしてしまう。それはもちろん原作のフランク・ハーバートの預かり知らないことだが。主人公も核の使用に言及しているし、政略結婚を示唆したり、何やら権力志向が前面に出てきて、共感しがたい人物になってきたのも残念だ。
主人公の母親がハルコンネンの血筋ということなら、アトレイデスと人種的な差異はないことになるが、なぜハルコンネンの一党は全員ハゲなのか?(剃っているのか)
あと、私だったらどんなに優れた能力が身につくとしても、砂虫の体液を飲むのは御免被りたいものだ。
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