劇場公開日 2022年4月1日

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やがて海へと届くのレビュー・感想・評価

全131件中、1~20件目を表示

4.0いかに喪失と向き合っていくか

2022年4月30日
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手の温もりが伝わるアニメーションで幕を開ける冒頭から、この映画が一体どのような境地や風景へと我々をいざなおうとしているのか、すぐには想像がつかない。ミステリアスとも浮遊的とも言いうるタッチで浮かび上がるのは、二人のヒロインが人知れぬ思いを抱えながら歩み続ける人生だ。なぜあの時、彼女は声をかけてくれたのか。なぜ彼らは無二の友になれたのか。そして私(主人公)は親友のことを一体どこまで知っていたのかーーー。他人の心を理解するのは難しい。ましてや当人が亡くなると、残された者はこの答えなき問いをずっと抱えることになる。それは時に悲しくて、苦しい。しかし本作は、ずっとその人を思い続ける、忘れない、という一つの決意と寄り添いを優しく、尊く描いていく。若き女優たちの移ろいながら葛藤し続ける存在感に魅了された。そして観賞後はなぜか自分の人生における”もう二度と会えない人々”の思い出がなぜか強く思い出された。

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牛津厚信

5.0実写とアニメーションの活かし方

2022年4月30日
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鑑賞方法:映画館

生命の流転が私たちの生きる社会の日常レベルで描かれていることにおどろいた。震災の日から戻らない友人を想う主人公の旅を通して、観客がたどり着くのは、生命は自然に還り、海を経て、そこかしこに偏在しているという万物を見通す視点だ。そのことを描くためにアニメーションが決定的な役割を果たしている。震災で死んだと思われる友人は主人公にとって決定的な喪失だったはずだが、彼女の残したビデオ映像という記憶を記録する装置と、自然に還り、変化してゆく生命のあり方という二つが主人公の人生を前向きなものにしていく。固定された過去の記録映像を実写、自然に還り変化していく可塑的な生命はアニメーションで表現する。現実を切り取り固定化する実写と、変化するものを描くアニメーション。実写とアニメーションの両方の素晴らしさを最大限に活かしている。記録という点では震災の経験の語りを記録するシーンも示唆に富んでいた。しかし、記録できずに流されていったものもある。それをアニメーションで描いている。中川監督は新世代の作家の中でも本作で一つ抜けた存在になったと思う。

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杉本穂高

3.0やりすぎて辛気くさい

2025年11月6日
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鑑賞方法:VOD
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ダビ

3.5新星現る?

2025年8月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

斬新

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映画イノッチ

4.0いなくなった者たち

2025年7月31日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

いやぁ、良かった。ほとんど情報を入れずに観たんだが、それだけになるほどこういう話だったかと深く印象に残った。とにかく映像の感覚が素晴らしい。街、家、店、山、緑、空、海といった風景があまりにも美しく、また生々しく捉えられている。特に海の映像はものすごく心を揺さぶられた。人物の表情などの繊細な描写も、静謐な映画の雰囲気もすごく良かった。

役者陣もこれまた最高で、若き演技派、岸井ゆきのと浜辺美波の安定した演技力も素晴らしかったし、脇を固める俳優たちもみな好演。特に光石研がまたまたすごく良かった。冒頭でアニメーションのシーンがわりと長く続いて、ちょっと、ん?となるし、全体的には若干冗長なところもあるんだが、それでもすげえ良かった。

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バラージ

0.5民宿の女の子は良かった!!

2025年4月17日
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𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

2.0そう言う風な作りだけど心に響くもの無し

2025年4月2日
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鑑賞方法:VOD

キャラの違う2人が知り合い共感して支え合う
しかし浜辺美波さんの死因が分からず延々とエピソード回顧録

あーそう言う事なのか
オープニングのアニメもそう言う事か
このもったいぶった構成がこの映画のストレスか

なんだかしっとり作って見せてるけど響かなかった

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零式五二型

2.5怖いけど 生きてるね

2025年3月31日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

なんだが上手く乗り切れなかった、と言うか…、掴み切れなかった感が残る……。

オープニングと終盤のアニメの秀逸さに引っ張られたのは否めない。
脈絡の無さそうな雰囲気を持ちながらも、意味深でいて、躍動感が有るのに物憂げな雰囲気。
いつまでも見飽きない、という印象だった。
本編を観終わってから、再度見入ってしまった。

敢えて語られなかった(のか?)詳細が氣になるところ。

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奇妙鳥

4.0感情の繊細さがよくわかる映画

2025年3月31日
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泣ける

怖い

難しい

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毒キノコ

4.0思ってたのと違うし、難しいけど…沁みてきます。

2025年3月29日
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泣ける

悲しい

難しい

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コータロー

3.0しっくりこない

2025年3月23日
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悲しい

難しい

なんだかしっくりこない作品でした。
震災の津波で行方不明の親友の喪失からの立ち直りを描いていますが、そこに至るまでの展開が微妙でした。
光石研の件についてもストーリーへの影響いまいちで、何度も出てくるポーチについても最終的回答がないままだったのがなんかモヤっとしたまま終わったきがします。

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たけお

3.5前半は面白かっんだけど、後半少しダレた感あり。岸井ゆきのさんの演技は好き

2024年8月9日
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前半は面白かっんだけど、後半少しダレた感あり。岸井ゆきのさんの演技は好き

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旅人ヒデちゃん

3.0タイトルなし

2024年7月14日
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悲しい

難しい

震災とLGBTのストーリーになるかな?

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いのしし

2.0美化しすぎ

2024年4月23日
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akari_S

2.5うーん

2024年4月22日
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悲しい

難しい

なんだかわかりにくいというか…。
他のレビューにもあるように
「何を感じればいいのか」というような気持ちにも。
実際終わった時に、特に何も感じていなかった…。
ただ、アニメーションはなかなか。
ラストのアニメーションは変に惹き込まれたし、ウッ…とくるようなそれもありました。

余談ですが、主役の岸井ゆきのさんは、後半に進むにつれてだんだん可愛く見えるようになりました笑
なぜだかラストが一番可愛かった。メイクでしょうか、髪型でしょうか。

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きよ

3.0喪失と再生

2024年4月18日
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泣ける

悲しい

難しい

主演のふたりの役どころがピッタリ塡まっていた。岸井ゆきのさんの悩みながら生きていく真奈と、どこかミステリアスな浜辺美波さんのすみれの演技が自然過ぎて見とれてしまった。

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よう

4.5難解すぎ不思議な作品だが妙に涙がこぼれてきてしまう

2024年4月11日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

難しい

冒頭のアニメーションから謎。やがて友人のスミレが死んだということがわかってくる。
ただ、それが行方不明というニュアンスは伝わってこない。死として受け入れるのかどうか、この部分がなく、マナの心境がわかりにくい。
親友のマナは、職場に突然訪ねてきたスミレの彼だった遠野に促され、彼女の遺品の処分と彼女の実家に行こうと提案される。
マナは遠野と一緒に住んでいたスミレのベッドに横たわると、彼女との、つまりこの物語が始まる。
この物語は、マナによってスミレという人物像を探し出す物語なのかなと思いながら見ていた。マナがどうしても探し出したいのが「スミレの心」で、それがどうしても探せない苛立ちが遠野に向けられるのだと考えてしまう。
同時にマナが自分探しをしているようでもある。サブタイトルが「喪失と再生」ということなので、マナはスミレの喪失に折り合いをつけられないのだろう。
マナが反応するのは遠野の言動だ。そこに彼女の問題の核心があると思った。
遠野の考え方は至極一般的だ。同時にどこかスミレを他人に見ている。そしてスミレの本心がどこにあったのかを考えようとしないことに苛立ちを覚えているようだ。
スミレはビデオカメラを持ち歩き、マナや遠野を撮っている。
スミレは言う「カメラを持つと落ち着く」「私たちは世界の片面しか見えてない」
マナ側から見たスミレとの思い出には、そこに起きたスミレの出来事は「見えていない」
それは作品の最後に、スミレが主体となっている出来事によって示される。
大雨の中、大きな荷物を抱えてマナのアパートに転がり込んだこと。
1年後にそこから出て、遠野のアパートに引っ越したこと。
スミレが撮った映像とともに、マナの記憶が足されて物語のパートが映し出される。
スミレがなぜ死んだのかは後半まで明かされることはなく、その間にレストランの店長が自殺した。新しい店長の方針は、前の店長の痕跡を消し去るようだ。
悲観するマナに休暇を取るように勧める料理長。彼と一緒に出掛けた先が、マナが行けないままでいたあの大震災の津波で崩壊した場所だった。
集会場では津波による被害や肉親を失った人々が、それぞれの体験談を語る。
マナはそこで初めて「友人がここに出かけていなくなった」ことを話した。
早朝の海辺 荒波 少女のわらべ歌は鎮魂歌だ。
マナは少女に「久しぶりに夢を見た」という。それがあの1年間スミレと一緒に住んでいたアパートで眠るマナと、そっと横に座ったスミレの夢だ。
「またね」 スミレが別れを告げに来たのだろう。
目覚めたマナは青い服に着替えて、彼女のビデオカメラを取り出し、再生した。
次にスミレが主体の物語が始まるが、二人が出会うきっかけとなった「猫のポーチ」がこの作品最大の謎だ。
スミレは落としたポーチをマナが拾ったのを見るが、「それ私の」と最後まで言わない。
当然マナはそのポーチがスミレのものだとは知らないままだ。ところが遠野のアパートで遺品整理する段ボールの中から、このポーチが出てきた。ポーチを手にしたマナに当時の記憶がよみがえってくる。夢の中で。
「猫」はスミレが実家で買っていた三四郎と呼応する。三四郎は自分の存在を鳴き声で知らせるが、信頼できない人の前には出てこない。
スミレと最後になってしまったバス停。スミレはポーチのことを言いだそうとするが口をふさぐ。言おうとしたのは、「なぜマナを選んだのか」ではないだろうか? 捨てられていた三四郎がスミレを選んだように。
ポーチはスミレにとってもマナと出会うきっかけだった。意識的にマナを選択したのだ。ポーチはスミレにとって心と心をつなぐの糸のようなものなのかもしれない。スミレはマナに何かを感じたに違いない。
スミレには母との確執があった。実家を飛び出したのも母とのけんかだ。
彼女の心境の変化は、ロングヘアーがミディアムヘアーになって、ショートヘアになっていくことで表現されているが、段々と余計な部分がそぎ落とされて、「ありのままの自分」になっていっているのかもしれない。
マナもパーマを当てた髪から、ストレートヘアー、それが少し伸びてゆく。それはごく一般的な時間経過…のようだ。
スミレのチューニングの話 「ありのままの自分を引き出してくれる人に出会えるかも」
マナはもうすでに出会っていた。それがスミレだ。それはおそらくスミレも同じで、マナこそがスミレのありのままを引き出してくれた人だからポーチをしばらくマナに預けていたのだろう。
スミレは遠野に質問する。「アツシにインタビューしても楽しくない」「カメラがないとしゃべれないんでしょ」「一緒に暮らそうか?」「でも小谷と一緒がいいって」「ずっと一緒にいられるわけがない」
同じ場面の映像を2度繰り返しているが、マナの側とスミレの側との心境の違いがよくわかる。
マナにとってはそれらはただの偶然の出来事で、スミレの考えで、それはそれで仕方ないことだと考える。
スミレは意識的で、ポーチの持ち主を名乗らず、実家を飛び出しマナのアパートへ転がり込んで、彼氏を見つけ、一緒に暮らし始める。この時スミレは自分に嘘をついたのかもしれない。本当は、ありのままの自分でいられるマナと一緒に居たいのだ。
しかし彼女の「本当の気持ち」はマナにも遠野にも、母にさえも分からないのだ。
ここで遠野の考えとマナの考えの対立がリアルに感じる。「スミレの本当の気持ちを知る必要はあるのだろうか?」
「心から信じている」飼っている猫や犬との無償の愛… そして、マナに対する心からの信頼と愛情。それがマナの夢の中で登場したスミレが、マナにキスをしようとする場面に現れている。考えすぎて自分を見失っていたのはスミレだったのだ。
実家、三四郎、母、マナ、遠野… それらを一旦置いたまま一人旅に出たスミレ。
彼女の目的は何だったのだろうか? それは、自分についた嘘と自分探しだったと思う。
白装束を着た老婆は言う「電車は来ない」 スミレは「思い」を抱え込んだまま逝ってしまう。
彼女と1年間暮らした学生時代からのアパートは、今でもマナは住み続けている。彼女からの伝言もずっと消せずにいる。
そしてやはり冒頭のアニメの続きがあった。ショートヘアの人物はスミレだった。彼女に駅で話しかけてきた老婆は、白い着物を着ていた。アニメの白骨と菊の花。スミレは菊にも白骨にもならず、肉が朽ち果て海になって、そして海の中から海辺に立つマナを見ていたのだ。マナを見届けたスミレの雫は、天へと昇り、やがて雨とともにマナの庭先の植物に注がれる。
青い服を着たマナ。夢でスミレと邂逅した後、ビデオを撮り始めた。
「覚えていますか、初めて出会った時のことを? そちらからこちらは見えますか?」
そしてタイトルへとつながる。
レビューを書きながら涙がこぼれてくるが、それが何を意味するのか自分でもわからない。
難しすぎて、妙に切なくて、涙だけがこぼれてくる。

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R41

3.0消えた親友

2024年4月3日
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悲しい

知的

主人公(岸井ゆきの)は大学で親友(浜辺美波)ができる。
人見知りをする主人公に対し、親友は人付き合いが上手い。
こんな親友が主人公のアパートに転がり込んできて、1年後に突然姿を消す。
二人の関係性がイマイチ淡白な感じなのが残念。

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いやよセブン

4.0☆☆☆★★★ 《震災に散った多くの人々を悼む鎮魂歌》 原作読了済み...

2024年3月16日
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☆☆☆★★★

《震災に散った多くの人々を悼む鎮魂歌》

原作読了済み。

原作は如何にも【純文学】と言っていいくらいに、1つ1つの描写力が細かく。その細かさ、(悪く言ってしまうと)その回りくどさから。読みながら、時として「ちょっと…何を言いたいのか?が分からない、、、」と、困惑する内容でした。

おそらくですが、原作通りと言えるのは、、、

・仲良しになったすみれとの出会いと関係性。

・一緒に暮らしていたすみれが、彼氏と共に暮らし始め、やがて、、、

・真奈が勤める飲食店の店長の話(光石研の楢原さんは原作にピッタリあてはまっていた。)

この辺り(細かく言うともう少しありますが)が、原作とほぼ同じくらい。
それ以外の描写は映画オリジナルと言って良いのでは?と感じました。

それだけに。原作で描かれていた、数多くの枝葉と言える。〝 あっちへ行ったり・こっちへ行ったり 〟と言った【回りくどさ】は。仲が良く好きだった《親友》の真の姿を追いかける事で、信じたくなかった。でもその悲劇を認める事で、新たな一歩を踏み出さなければいけない。自分自身を変えなければいけない…との決断に至るシンプルな話に置き換えていたのは、作品として良かったのではないかと思いました。

そんなオリジナル要素の中では、最近公開された『余命10年』の中にも取り入れられていた《ある記憶メディア》
原作には無いこの記憶メディアの存在によって。原作だと、真奈の視点のみから語られて行く内容だけに。すみれの存在は、どこかヒッチコックの『レベッカ』の如く、【亡霊】に近い雰囲気を読みながら感じてはいたのですが。後半に至り、この記憶メディアを通す事で。真奈の視点から、一気にすみれ視点へと逆転するので。(すみれ亡き後の)今後に対する真奈の「前に進んで行かなければ!」…との決断に至る経過に、大きな影響を与える【存在感】が浮き彫りになっていきます。

この記憶メディアこそは、すみれの真の姿が否応なしに記録されていた。
東京と言う都会に、1人取り残されて生きる真奈にとって、すみれはとても大きな存在だった。
しかし、その記録に残っていたすみれの姿は、自分に対して見せて来たこれまでのすみれの姿では必ずしもなかったのだろう。

「本当のすみれを知りたい!」

それを知らなければ自分は前には進めない。

《女の子から女性へ》

そんな時期へと差し掛かっている時期の〝 ある種の百合っぽさ 〟
自分の事を唯一理解してくれている…と思っていたすみれの突然の不在感。その辛い想いは、今また好きだった(人への接し方の心地良さから得られる安心感で)楢原店長の不在感によって、再び自分の心はざわついてしまう。
そんな心の揺らぎを描写していたのかも知れません。

中川監督作品は、まだ数作品しか観てはいないので、まだ多くを語るには至りませんが。これまで観て来た作品では、何となくですが、〝 水 〟に対する拘りがあるのかなあ〜と言った漠然とした印象があります。
だからこそ【震災】が大きく関わるこの原作に、監督自身の拘りからの映像化だったのかな?…とも。
多くの《詩的な映像》と併せ、印象深い描写はとても多かった。

そしてもう1つの原作との大きな違いが、作品中でのすみれの最期と言える震災を受けた土地での、(脚本の存在する)映画的なドキュメンタリーと(おそらくは)本当のインタビューとの融合。

思えば原作を読んでいて、1番印象に残った箇所がありました。

「なんだっけ、そうだ。ええと……このあいだの震災も、そうじゃないですか。震災を忘れない、風化させない。忘れないって、なにを忘れなければいいんだろう。たくさんの人が死んだこと?地震や津波ってこわいねってこと?電力会社や当時の政権の対応にまずい部分があったねってこと?いつまで忘れなければいいの?悲惨だったってことを忘れなければ、私や誰かにとっていいことがあるの?」

〜略〜

「ここまで津波が来たから次の地震の時にはもっと高くまで逃げなくちゃいけないとか。有名な大きな会社でもこんな不手際があるかもしれないから、チェックする機関を作らなきゃいけないとか。そうゆうのは教訓だよね。教訓は少しずつ社会の仕組みに吸収して、忘れるとか忘れないとかより、当たり前のものにしていかなきゃいけない。だから、忘れない、ってわざわざ力んで言うのはもっともやーっとした……死んだ人はくやしかったよね、被災者がかわいそうだよね、私たちみんな一緒だからね、みたいな感じでしょ。でも、戦争とか体験してないし、私は身内を亡くしたわけでも、家が流されたわけでもないんだから、ほんとはぜんぜん一緒じゃない。だんだん、忘れないって言葉が、すごくうさんくさく思えてきたの」
(原作本152〜153頁より)

それまで読んでいた原作の部分で、ここの描写に来た時に、思わず雰囲気が違う感じに思えた部分でした。
映像化された作品でも、明らかに雰囲気が変わる描写がありました。それこそが、作品中でのすみれの最期と言える震災を受けた土地での、(脚本の存在する)映画的なドキュメンタリーと(おそらくは)本当のインタビューとの融合と感じる場面。

最後は主な出演者達による、震災被害に遭った人々を代弁するかな様な無言のメッセージ。
この描写を作品の最後に取り込み挿入した事で、多くの震災行方不明者に対する、、、

〝 貴方達の事を愛しています。貴方達の事は決して忘れません。 〟

そんな死者を悼む想いに溢れた作品へと昇華していたのでは…と思っています。

だからこそ、その強く願う想いこそは、、、

『やがて海へと届く』…と。

2022年4月8日 TOHOシネマズ日比谷/スクリーン13

オープニングとラストに描写されていたアニメーション。
あくまでも個人的な考えなので、大いなる勘違いの可能性がありますが。この場面に【輪廻転生】の匂いを感じたのですが果たして…

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松井の天井直撃ホームラン

3.5置いてけぼり‼️

2024年2月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

難しい

内気なヒロインと自由奔放でミステリアスな親友‼️親友が突如いなくなって5年、ヒロインは親友が最後に旅した地へと向かう・・・‼️親友探しのロードムービーかと思ったら、中盤あたりでいきなり津波とか、3.11の被害者のインタビュー映像が流れてきたりして、ドキュメンタリーぽくなったり、ちょっと混乱してしまった‼️急な路線変更というか、感情的に置いてけぼりを喰わされた印象です‼️

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