やがて海へと届くのレビュー・感想・評価
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終盤のまとまりの無さが残念
全員が上手な俳優さんの映画は貴重です。岸井ゆきのさんはいかにもなはまり役。浜辺美波さんは過去作品とはちょっと違ったキャラで可愛いだけでない彼女の実力を発揮しました。いかにもラストシーンっぽかった東北の海のシーン以降が見せたいものが多すぎてバタバタなのが残念でした
アイデアや思い付きだけを投げ掛けておいて、後はそちらで解釈してくださいという不親切さに取り残される
親友を亡くした女性が、深い喪失感から立ち直って行くという映画なのだろうが、結局、何が言いたいのか分からなかった。
ごく個人的な、小さな話なのかと思いきや、途中から震災という大きな話になる展開には、何よりも違和感を覚える。それまで、私小説的に、主人公の心の機微を丁寧に描いていただけに、せっかくのその流れが、ここで転調してしまうのはもったいない。
最初と最後のアニメーションも、視点(焦点?)を変えた同じシーンの繰り返しも、ドキュメンタリー調のインタビューのシーンも、何をやりたいのか、何を訴えたいのかが伝わってこない。猫のポシェットや、ビデオカメラや、青いワンピースやらの小道具も、効果を発揮していないし、伏線にすらなっていない。
二人の女優が、とても良い雰囲気を出しているだけに、この語り口は、とても残念だ。
それぞれの
受け止め方って勿論違いますからね。特に自分以外の人への感じ方は違います。主人公の二人でさえも、仲は良さそうですが、ビデオまで見返すとやはり考え方が違う様な気がしました。
一回では理解しがたいのか
浜辺美波さん、岸井ゆきのさん二人の関係性がどうなのか?
本格派女優の演技を楽しもうと観ました。二人の演技は流石に抜群でした。ストーリーも3.11の津波に絡め
考えさせられるものに仕上がってました。
最初のアニメや浜辺さんのポーチを岸井さんが拾ったとこなど伏線が散りばめられており回収しきれなかったので、一回では理解しがたいという評価に。
「岸井ゆきのの表情、光石研の渋さ」
今年36本目。
岸井ゆきのの表情が凄い。2019年4月の「愛がなんだ」が印象的でしたが今作もいい。後、光石研の渋さ。自分も音楽好きでジャズは聴かないが音楽好きのおじさんは渋さが出ていいなあと。亡くなった人がいても想いは届く、そんな映画だと思います。
sea you
原作は未読です。キャストはかなり豪華ですが公開規模は小さめという不思議。内容を見てかなり納得しました。最近よく出会う「考えるな、感じろ」系の映画でした。どうも自分はこういう作品と相性が悪いみたいです。
真奈とすみれという親友同士の百合的な話かと思っていましたが、その様な要素は殆どなく、居場所を探していた2人が居心地の良い空間で過ごすスローな物語と思いきや、すみれがいなくなった後の話を軸に描かれていきます。まぁ遺品整理を親友たちがするのには違和感がありましたが。
3.11を絡めて物語を進めてくるとは思いませんでした。不快になる様な作りではないのですが、半分近い尺を使って新しい物語を展開していくのは胃に重たいものがきました。津波が関わるのは仕方ないとして、そこをアニメで表現したり、役者の顔をアップにして撮ったりとどこか大事な部分から逃げている様に思えてしまい乗れませんでした。
眠気と格闘する場面が多かったです。原作読み込んできます。
鑑賞日 4/4
鑑賞時間 11:50〜14:10
座席 G-4
テーマが不明
わたしの感受性や理解力に問題があるのかもしれないが、率直な感想は喪失感と消化不良。きっとこの監督のファン方には受けるのかな?という印象。場面の描写も重複していて進展が無く、ことごとく期待を裏切られた。後半の震災のインタビュー要ります?そもそも震災に絡めたところと話の展開に無理がある気がする。女優二人と関連した俳優さんの演技は良かった。
作り手の思いは観客に届いたか
作り手の思いが私には届かなかったというか、わからなかった。
「前田建設ファンタジー営業部」であんなにチャーミングだった岸井ゆきのと、いつもかわいい浜辺美波の魅力が充分に引き出されていなかったように思う。
前半はなんだかゾンビみたいに見えた。
青い空と海を美しく撮れるカメラマンいないのかな。
アメリカ映画の空と海はきれいなのに。
母娘役の鶴田真由と浜辺美波の声が驚くほどそっくり。
アニメーションもラストも?
視点が変わってるのに同じ映像使ってるのも、?
最初にタイトルが出ないで、ラストに出るのは定着してくのかな。
古い映画ファンだから、昔ながらにバーンとタイトルが出て始まる方が、ワクワクする。
大切な人を亡くした気持ちは誰にも共有できないのだろうか‼️❓
わたしには、大切な人を亡くした気持ちはありません。
不遇な生い立ちでしたので。
それをゆうのも、かなり身を裂く思いです、自分の寿命を知る身ですから。
ならば、愛する人が死んだ、なら、岸井ゆきののようになるのでしょうか、彼のようになるのでしょうか。
あまりにも、行間の多い、空白の多い、映画なので、残酷に、我が身を削るのです。
どんな不遇な生い立ちでも、愛する人ができるのでしょうか。
いや、気持ち次第なんでしょうね。
美しい映像が、とても残酷で、泣いてしまいました。
置いてけぼりで、苦しくて、悲しい😭そんな映画でした。
でも、後悔はありません。
生きていくために、是非。
浜辺美波と岸井ゆきの
この二人のキャスティングに☆3。
ストーリーはわかったようなわからないような内容です。個人的にはファンタジー系で押しきってほしかった。震災がらみの内容は控え目にして謎めいた失踪の方に振り切ったほうが感情移入しやすい。
二人の視点からそれぞれのストーリーを時間差で描くなど見所の多い作品だったと思います。
この二人それぞれの個性に満ちた可愛らしさがうまく描かれている秀作です。
「ずっと前からその髪型がいいと思ってたよ」
☆5です♪
是非映画館で🎦
36
気持ちの整理のつけ方
真奈の大切な友人のすみれが旅先で行方不明になってしまい、数年たって、すみれの母親は娘の死を受け入れ、すみれの彼氏の遠野は新しい生活に踏み出している。その日から時間が止まったように感じている真奈はそのことが受け入れられない。
突然の別れに、残された者は気持ちをどう整理すればいいのか。結局はそれぞれが自分の納得のいく方法を見つけるしかないのです。
岸井ゆきのさんと浜辺美波さんの演技は良かったですが、演出はだらだらしてくどい所と、描写が足りない所がありました。
冒頭のアニメーションの意味は途中で分かりますが、どこまでが真実なのかがはっきりしません。
(ちょっと「この世界の片隅に」を連想するアニメです)
真奈がすみれの心の秘密をどこまで理解したのかもわかりづらいです。
遠野は薄々気付いていたかもしれません。すみれのビデオを観ていないと言うのは噓じゃないでしょうか。行方不明になったら手掛かりを探すでしょうから。
タイトルが何を意味しているのか分かりにくいのですが、後半のアニメーションと結びつけると怖いです。アニメは要らなかったかなあ。
自分の思慮の浅さを痛感しました。
浜辺美波さん、やっぱり綺麗だなぁ。
って感じで見てたら、よく分からなかった。
もう一回見に行ってきまーす。\(^-^)/
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2回目視聴してきました。
作り手の意図が私にどれだけ伝わったのかは
分かりませんが、
忘れることも、忘れない事も、
終わったことにするかしないかも含めて、
自分の中で消化されるのを待つしか無い
気がする。
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時間が出来たので、3回目の視聴。
私にもやっと理解出来た気がする。
3回目めにして、涙が止まらなかった。
感想はテーマがテーマなだけに
控えたいと思います。
ただ、この作品の俳優さんに
岸井ゆきのさんと浜辺美波さんを
キャスティングされた事に感謝します。
有り難う御座いました。
派手さはないが染み染み見入ってしまう
中川龍太郎監督らしい作品です。
いつも通り、風、波、風景、日光を生き生きと描写し、寡黙な演者が目の動きや表情、仕草で感情を表現していく様は絶妙です。心の襞をうまく表現してるなと感心します。
なんだかピンとこない映画だった
結局、浜辺美波級の可愛さがないと成立しない、ミステリアス?な、すみれが居なくなって、
主人公の岸井ゆきのが辿っていくのだが、
なんだかなあ、時間がゆっくり流れるのは、前々作?の4月の永い夢的な感じだったような気もする〜
どうにも、なんともうまく言えないけど、震災ならなんでもありなんかなあという感じもしたりして
あんまり響かない内容でした。
ただ、岸井ゆきのはよかった。浜辺美波は、特別出演だったのかな、的な。
観る人に考えさせる作品
真奈は大学に入学し、すみれと出会い、2人は親友になった。ある日、すみれは一人旅に出たまま姿を消した。すみれがいなくなってから5年、真奈はすみれのかつての恋人である遠野から彼女が大切にしていたビデオカメラを受け取った。カメラに残されていたのは、真奈とすみれが過ごした時間や真奈が知らないすみれだった、てな話。
結局、すみれは東北へ旅に出て3.11の津波で海に流されたって事みたいだけど、分かりにくかった。
遺品を形見分けだなんて元恋人がしても良いのかな?夫婦なら有りだろうけど、普通は親だよね、なんて違和感を感じた。
すみれは親に反発して家に寄り付かなくなり、真奈と同居を始め、次は男と同棲、ってミステリアスだなぁ、って思った。寂しい子だったのかも。
観ていて、ドライブマイカーみたいな、観る人に考えてくれ、っていう作品なのかと思った。
最初と最後はアニメで、最近アニメと実写の混在が流行ってるのかな?
悪くはないが、何が言いたいのかわからなかった。
岸井ゆきのと浜辺美波は2人とも良かった。
今、観てほしい映画
突然目の前からいなくなった親友すみれ。その喪失感を抱えながらも、自分は友人のいったい何を知っていたのかと葛藤する心情を、岸井ゆきのさんが見事なまでに表現してくれています。終盤は、すみれの人として普通に悩んで生きていた生、その後のアニメーションにつながる現実。友人の思いは自分に届き、自分の思いは海へと届く、そんな再生の物語だと思います。
美しい映像と丁寧なつくりで、気持ちにも時間的にもゆとりのある時にじっくり観てほしい映画です。今、作って欲しかった映画、今、観てほしい映画です。
フワっと
どんな映画なんだろーと見てたら、途中からガラッと変わり、、ドキュメンタリーチックになったりしてやや困惑。。何を伝えたいのか押し付けない感じが、いいような悪いような、なんとも言えない感覚。集中力抜群のときに見たほうがいいっすね。派手なところがないので、じゃないと演技や演出の細かいところを拾えない気がする。
誰にも言わずにそっと抱きしめていたい良作
大学の新入生の時に出会った女子二人をメインにして、大事な人を亡くすことの喪失感を丁寧に描いた作品。
岸井ゆきの主演。
クラブ勧誘でごったがえすキャンパスで、湖谷真奈(岸井ゆきの)はネコ🐱のポーチを拾う。強引な歓遊に戸惑いながらも断れない真奈。そこへ割って入ってきたすみれ(浜辺美波)。
新入生歓迎コンパで真奈は先輩男子からえげつないセクハラとモラハラの洗礼を受ける。すみれが機転を利かせて助け、その日のうちに二人は仲良くなる。
かねてより母親と折り合いの悪いすみれ。雨の夜に突然真奈のところに来て、一年半居候したが、敦(杉野遥亮)と同棲することになって、出て行ったらしい。
卒後、ホテルのレストランのフロアマネージャーとして働いている真奈。京都の木工インテリア製作会社への入社を考えていたが、今の部屋(広いバルコニー付きの木造アパート)を離れたくないので、断念した真奈。優しさに溢れた真奈のインテリアと植栽のセンス。互いに過干渉はしないが、互いを尊重する暮らしにすみれも居心地がとても良かったであろう。
ある日、真奈は敦からすみれの遺品整理の連絡を受ける。
活動的なすみれは3.11の東日本大震災の時に海岸線の駅のホームにいて、被災したらしいのだ。
敦の部屋で猫のポーチを見つける真奈。すみれに介抱してもらったときの青いシュシュを入れて、大事にとっておいたものだった。
「いつの間にかなくなっていたものがあるんです」
敦と真奈の会話。すみれの死をどうしても受け入れたくない真奈の気持ちが痛い。
レストランの店長の楢原(光石研)は店のBGMにこだわりをもっていた。真奈は楢原から信頼されていたが、ある日、楢原から出勤が遅れると連絡を受ける。真奈にBGMの選択を託して、自宅の風呂で首吊り自殺してしまう。すみれに続き、楢原の死に落ち込んでいる真奈にコックの国木田(中崎敏)ば有給を使って気分転換することを勧める。真奈が選んだのは三陸への旅だった。心配し、同行する国木田。訪れた土地の建物のなかで、震災で亡くした家族の思い出を語りそれをビデオカメラで撮影する人々(中嶋朋子、新谷ゆづみら)。
「親友が帰ってこないんです」
伊藤母娘の民宿に泊めてもらい世話になる真奈。
民宿の娘はずみに海岸で祖母から習ったという子守り歌を歌ってもらう。漁に出たきり帰ってこない夫への気持ちを歌った唄だった。
10メートルを越える防潮堤に佇む真奈。
冒頭の水彩画のアニメと対をなす赤いスニーカーを履いたすみれが無人駅にただずむ姿。駅のホームのおばあちゃんも浜辺美波に勝るとも劣らない上品で綺麗な人だった。はずみのおばあちゃんだったのかもしれない。
一晩寝たあとでも、映画の美しいシーンがどんどん沸いて来て止まりませんでした。
真奈を大切にしてくれた人々。
ある日突然いなくなった人々。
不器用ながらも繊細で素朴な真奈を演じた岸井ゆきのにやられました。
幼げで、虚ろで、悲しげで、それでいて強く訴えて来る眼。涙。
すみれのビデオカメラを何度も再生するシーン。
真奈はすみれの目線で確認し、知らなかったすみれの一面を感じたい。
敦は死んだあとでもすみれの秘密を見てはいけないと思うと言う。
大切な人の撮った写真やビデオ映像は捨てられない。
ノマドランドでも父親の撮ったスライドを車の中で時々見る彼女のシーンが辛かったのを思い出しました。
追記
すみれが吐けない真奈に
「噛まないでね」と言って、口に手を入れて吐かせるシーン。
新入りの下戸の後輩がさんざん飲まされた挙げ句、キモち悪い上司に駅のトイレで無理やり口に手を突っ込まれて、吐け吐けと大きな声で攻められて、翌日、もう死にたいと言っていたのを思い出してしまいました。
浜辺美波さんの手だったら、彼もどんなにか幸せだったでしょう。
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