BLUE GIANTのレビュー・感想・評価
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画と音の迫力で涙が出る初めての体験
マンガは全く知らず、評判を聞いて観てみたんだけど、主人公のジャズとの出会いを振り返る画像とサックスの音でなぜか涙が出てきてビックリした。そこについて知らないものとしてはもう少し知りたい気もしたけどもうどうでもいいやと思わせる圧倒的なサックスだった!
その後も度々音の力で涙が出てくる不思議な感覚!
叙情的な曲や哀愁を誘うものではなく、音の迫力で泣いたの初めて。
続編ありそうで楽しみ
やっちまった
気になっていたのだが、劇場で観れなかった作品。漫画も未見。素晴らしい作品。音楽にかける青春。アニメはまあ、家で見ても、、とおもったが、、、。これは大音量、大画面で集中して観れる映画館で見るべき作品だった。あーやっちまった。映画館で見るべき作品ってあるよね。大画面もそうだが、大音量、高音質で。年取ったからか、輝く若者観ると泣いちゃうね。。素晴らしい作品でした。
映画だけ観ると、脇役を使い捨てるペッピーノ
原作未読ではありますが、良い評判をよく聞くので映画を鑑賞しました。劇伴好きでJazz曲もライブラリには多数含まれえうものの、Jazz通ではありません。Nat King Coleをヘビロテした時期や、上原ひろみの会場を巻き込むピアノに圧倒された経験が幾度もある程度です。大方の反応と同様に、音楽面で文句はありません。ストーリーも中盤までは愉しめました。ですが、終盤の悲劇的展開は受け入れがたい違和感がありました。
🎶
沢辺雪祈は経験に裏付けされた技術はあるが、周囲への敬意に欠けたり、アドリブで冒険できない欠点がある。その部分で彼がしっぺ返しをくらう展開は、若者の成長譚として重要だし、So Blue支配人の酷評にも納得。それでも苦しみながら努力を続け、代役として立ったSo Blueの舞台で雪祈が殻を破る展開は感動的!!
にも関わらず!! にも関わらず、雪祈は交通事故で右手を失う。母が手術等で回復し得ると励ましこそするが、左手でしかプレイできないまま映画は終わる。JASSはピアノを欠いたサックスとドラムという変則編成でも観客を湧かせ、後に世界的に成功する宮本大の武勇伝にすらなる。雪祈の負傷にも関わらず、JASSが出演を諦めなかった事は非難しない。The show must go. サックスとドラムだけでも演奏が成り立つなら挑戦すべき。ただ、韓国ドラマで有りがちな、主要人物の交通事故でお涙を頂戴する演出には吐き気すら憶えた。
この展開で想い出したのが「母をたずねて三千里」。出稼ぎから帰らない母を探す旅に出たマルコは、ペッピーノ率いる人形劇一座と暫く旅を共にする。ペッピーノは、マルコの度をネタにする。マルコが苦労した末、母と再会する人形劇を公演するが、必ず再会の直後に暴漢が放つ矢(槍?)で母が死ぬ展開を加える。マルコは酷すぎると抗議するが、ペッピーノは悲劇で観客は泣くし、泣かせた方が投げ銭が増えると自慢気で、マルコの抗議に取り合わない。
原作では雪祈にも後日譚があるようだが、この映画だけ観た感想としては雪祈の使い捨て感が酷い。検索すると東京編終了後の2017年頃に、同様の感想が散見される。今後の展開を知っている原作ファンは映画を楽しめたのかもしれないが、映画だけ観た自分にはペッピーノに対するのと同じ嫌悪感が残った。
ジャズへのパッション
嘗て、自分も高校時代にブラスバンドに所属し、クラリネットを担当していたが、定期演奏会では、第2部でビッグバンドを編成して、バリトンサックスでジャズを演奏していた。因みにオープニング曲は『A列車で行こう』だった♪そんな訳で、見逃していた本作を、ようやく配信で見届けることができて、あの頃の思い出も蘇ってきた。
これほどまでに、ジャズのパッションが、アニメによって伝わってきたのは、本当に感慨深いものがあった。感情込めた演奏者の動きはもちろん、細部にわたる指の動き、実写の様な『SO BLUE』のライブ会場の様子、只々、素晴らしいジャズの世界と、ジャズにかける若き魂が感じることができた。そしてもう一つ、本作のメインカラーでもあるブルーを基調とした大都会東京の夜景の美しさもまた、この作品に大きな彩を添えている。
破天荒ながら常にポジティブで、圧倒的な鳴きの表現力でサックスを奏でる宮本大。常に冷静沈着であり、優れたピアノのテクニックを持ちながらもその殻から脱しきれない沢辺雪祈。2人に憧れて、全くの初心者ながら、必死でドラムを練習して少しずつ成長していく玉田俊二による、10代3人のジャズトリオ『JASS』。
それぞれの全く違うキャラが、溶け合い、融合した時にほとばしるジャズのパッションは限りなく弾き飛ぶ。そんな主人公3人の声優を務めた、宮本役の山田裕貴、沢辺役の間宮祥太朗、玉田役の岡山天音も、アニメのキャラと見た目も声もピッタリだと感じた。
最初に「ソニーと言っても、ソニー・ロリンズじゃなくて、ソニー・スティット」というのが、ジャズを知る人にとっては、「そう来たか」と思わせるお洒落な前振りであったように思う。また、ラストシーンの演奏は、一旦は、どん底に叩き落して、そこから這い上がってくるような、ちょっとお涙頂戴の演出ではあったが、実際に3人が『SO BLUE』のステージに上がり、自分も客席で感動的なLIVEを聴いているかのようだった。
演奏シーンがヤバい
さまざなな思いをジャズにぶつける青春映画
音楽詳しくないんですが、サックスから火花が散ったり、カメラを回しまくったり、アニメーションを最大限活用した演奏シーンの演出がカッコよく、熱量がヤバい映画でした
それぞれのキャラクターの造形も素晴らしく、本当にいそうな感があって、特に昔からやってたくせに才能がどうとか言ってるピアニストが挫折して成長していくのは感動しました また、嫌なやつを作らずに爽やかに青年たちがジャズにのめり込む様子を描いているのも気持ちよく、あ爺さんがドラムに君の成長を私は見にきているんだ、というシーンは涙なしには見れませんでした
その他にも、声優さんの真に迫った演技は素敵だし、「10代まん」みたいなワードセンスも光ってるしで、最高でした
ただ、唐突な事故展開は無理やり感があって許せなかったです
映画の世界に引き込まれた!!
あまりジャズに興味がない観客を、映画の世界にグイグイ引き込んでいくのが上手かったです。有り触れたロックバンドの話ではなく、ジャズバンドなのが良かったです。ドラムの子が初心者なのも良かったです。「君の成長するドラムを観に来ている」で泣きました。雪祈がクラブの早期出演に拘り、またオーナーがダメ出ししたり出演させたりを繰り返さなければ、偶々の事故にも遭遇しなかった気がするので、こういった因果律というか、人生の抗えざる力を表すのが上手かったです。夜な夜なステージに立つ高揚感がありました。原作にあるのかは分かりませんが、色恋沙汰を排除し、また安易に実写にしなかったのは英断だと思いました。後日談カットの挿入は、何か気取った印象でした。
音楽の力。映画の力。涙が溢れて止まりませんでした。
観たかったけど見逃したシリーズ。直感的に、これは絶対映画館で観ようと思っていたのに、行く1日前に終映になっていた作品(2024年3月10日Netflixで鑑賞)。
タイトルのとおりです。動画配信でも文句なし5点です。映画館で観たらどんなことになっていたのか・・・これは本当に映画館で観たかった。再上映するなら必ず観に行きます。
原作は未読です。漫画なのに音が聞こえるという凄い作品らしいのですが、今まで知りませんでした。ジャズは40歳前に知人に教えてもらって少し聞き始めた程度でまだ素人です。音楽は好きですが、ジャズは素人です。
しかし、この作品の音と映像は、心に響きます。ジャズを知らなくても、きっと心に響くはずです。主人公、宮本大の言葉のとおり。So Blueの平氏の言うとおり。どんなにテクニックが凄くても、演奏者のプレイに心が入っていなければ、ライブで観客を魅了することなどできない。音楽ではありませんが、私も300人くらいの観客の前にして舞台に立ったことがあります(本業ではありません)。大勢の観客の心を掴むということは大変なことです。「間違ってもいい。堂々とやれ。そこに気持ちが入っていれば伝わる。」ということを舞台に立つ前に心構えとして教わりました。
宮本と沢辺の演奏は圧巻ですが、玉田の演奏も素晴らしかった。堂々としていて、気持ちが入っていました。
ライブシーンの音と映像の構成も巧みです。モーションキャプチャーを駆使したと思われる滑らかな動きと対比的な3人の漫画的な顔アップはアニメならではの表現。
そして、音と映像が溶けて一つになっていくシーン。恐らく、原作漫画にこのような表現があると想像しますが、この表現手法は秀逸としか言いようがない。目の前に見える空間に音が混じって一体となっていくような、ライブ会場の空気感を画だけで表現しています。
音に合わせて心躍る人、涙する人、ただただ圧倒される人。
最後のSo Blueでのライブシーンはただ観ているだけで、聴いているだけで、涙が溢れて止まらなくなりました。3人の熱い想いが、大勢の観客、そしてこの映画の観客に伝わったと思います。
素晴らしい作品です。これからも、何度も観ると思います。
良すぎて、びっくりした。
音楽と描写の融合
とことん熱い
チャーリーパーカーの恐怖に満ちた16連符に魂を揺さぶられたあの頃。音のでかさだけで世界を相手にのぞみかかった若者の物語。
アルトではなくテナーで世界に挑みかかる若者の物語だ。
JAZZは自由だ。情熱だ。などとのたまわれる歳ではない。
金が全てじゃないよ?人生は・・・そんなふうにサラリと言ってのけるほど傲慢に時を重ねたわけじゃないけれど、自分の身体に自信を持てた時代は確かにあったのだ。頭で考えた完全さより身体を使った半端さの方が人を幸せにしたりするものだ。体中の酸素をすべて吐き出してしまえるほどの勇気は寄る年波に関係なく生きていくためには必要不可欠。
そんな事を教えてくれる映画などそう多くない。
映像的にはいろいろあって目を覆いたくなったりもしたけれど“音”的には愚痴ることはなかった。そう、映像などこの映画には全く関係ないと思える。
“音”が凌駕してしまっている。
しかし、今更ながらに思うことは、JAZZは魔物の音楽だ。
地獄と天国の往復を繰り返し喜怒哀楽を噛みしめ底なしの恐怖を味わいながら哀しみの意味を知る事になる。
何故ならばこの音楽には命がかかっているからだ。
死神はいつでも隣にいて微笑みかけてくる。しかし天使がいないわけではない。
で、人には何が必要なのか・・・・それはやっぱり・・・「勇気」なのだろう。
そんな言葉がテナーサックスの響きから聞こえてくる。
そんな映画なのだ。
演奏シーンが良い
原作を読んでないけど、楽しめるんじゃないだろうか
映画館の音響で観たかった
やっぱりジャズってかっこいい
ドラムも初心者からだんだん上手くなっていって、お爺さんから応援してると声をかけられた時、ドラムソロの時は感動した
ピアニストの事故はなんとなか予感がしたけど、まさか復活して一緒に演奏するなんて想像できなかった
人生、のめり込むモノを見つけた人が幸せだ
だから、うらやましくなるし、悔しくなって、惨めになる
映画館で観るべき
JAZZ根漫画? 御託並べる前にJAZZだって音楽何だから楽しもう
仙台なのに、なんで東京に出なけりゃならないの?
なんで葛飾区をウマシカにするんだ。葛飾区ではないが、墨田区のある所に生セッション聞かせてくれる場所があるよ。(映画より生演奏の方が良いのにね♥) 葛飾区在住なんで、長野県の人に葛飾区をディスられたくないかなぁ。まぁ、葛飾区はクラシックの方が開催されてるけどね。最も、長野県だってマエストロ小澤◯◯の記念フェスがあるじゃん。わざわざ、JAZZを引っ張り出す事もあるまいしね。
馬場智章さんて『バ◯クリ◯音楽大学』出る様な基礎がしっかりした方だ。そもそも、石若巌って東◯芸術大学じゃん♥付け焼き刃で、根性だけでは。ね。
普通、
ビックバンドで
『It Don't Mean a Thingスウィングしなけりゃ意味がない』
『Sing Sing Sing』
をやってて、休み時間にセッションがあって
『ジャズ・アット・マッセイ・ホール』に繋がる。
いきなり『ピテカントロプス』や『ソー・ロング・エリック』はなかろう。
チャールズ・ミンガスのサイン持ってるよ♥
PS ここで演奏しているのはプロのミュージシャンなんで、その評価でーす。アニメーションや漫画はどうかなぁ?
PPS 劇中バンドの演奏者のトランペットを演奏されている村上基さんは知っていたよ。すげ~。
製作年 2023年
製作国 日本
劇場公開日 2023年2月17日
上映時間 120分
映倫区分 G
引き込まれるどころか飲み込まれる映画
It Don't Mean a Thing
ジャズ映画と言えば「スィングガールズ(2004)」が好みでしたので、本作のようなフリージャズは前衛的でスウィング感が薄く、今一、乗れませんでした。ピアニスト沢辺の演奏は上原ひとみさん、技巧派だが面白みに欠けるという設定は半ば自虐的にも思えます。
クライマックスも左手のピアニストを持ってきて別の意味で感動狙い、友情物語ではあってもジャズ映画としてはどうなんでしょう、情熱とか根性、死ぬ気でやるぞとか、昭和時代のアスリートものみたいにジャズを語ってほしくない、もっとクールな世界観の筈でしょう。
音が飛び出してくる聴覚刺激特化の「聴けるアニメ」
私は音楽好きではあるのですが、今までジャズを好んだことがなく、ジャズの定番もメジャーな人も知らない全くのジャズの世界の外の人間でしたが、馬場智章さんのサックス、最初はテレビの音声の質もあるせいか、「これ本当にうまいサックスなのかな?」と疑ってしまうところもあったのですが、彼のサックスが良いです。なんていうんでしょうか、寡聞にしてジャズは詳しくないので何というのかわからないのですが、「即興性」、その場で次々と「解放区」(全共闘的の芥さん的な意味で)を作り出していくような、これぞ青い光を放つ白い「青色巨星」、まさにBlue Giantです。ジャズの門外漢ですが、このサックスの青さが、ひしひしと伝わってきます。多くの方がCGが酷いとか絵が下手とか言っていますが、確かに映像文化としてもう少しその辺頑張って欲しかった気持ちも欲を言えば出てきますが、青春なんだから絵もある意味青臭くて良いんじゃないかと逆に思えました。素直に薦められる「熱い、暑苦しい」王道の青春アニメです。
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