「音が飛び出してくる聴覚刺激特化の「聴けるアニメ」」BLUE GIANT りょう(映画2000本は視聴)さんの映画レビュー(感想・評価)
音が飛び出してくる聴覚刺激特化の「聴けるアニメ」
私は音楽好きではあるのですが、今までジャズを好んだことがなく、ジャズの定番もメジャーな人も知らない全くのジャズの世界の外の人間でしたが、馬場智章さんのサックス、最初はテレビの音声の質もあるせいか、「これ本当にうまいサックスなのかな?」と疑ってしまうところもあったのですが、彼のサックスが良いです。なんていうんでしょうか、寡聞にしてジャズは詳しくないので何というのかわからないのですが、「即興性」、その場で次々と「解放区」(全共闘的の芥さん的な意味で)を作り出していくような、これぞ青い光を放つ白い「青色巨星」、まさにBlue Giantです。ジャズの門外漢ですが、このサックスの青さが、ひしひしと伝わってきます。多くの方がCGが酷いとか絵が下手とか言っていますが、確かに映像文化としてもう少しその辺頑張って欲しかった気持ちも欲を言えば出てきますが、青春なんだから絵もある意味青臭くて良いんじゃないかと逆に思えました。素直に薦められる「熱い、暑苦しい」王道の青春アニメです。
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