「ただただJASSを聴いていた…」BLUE GIANT mamiさんの映画レビュー(感想・評価)
ただただJASSを聴いていた…
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会社の同僚にオススメされて観に行った作品。
降りしきる雪の中、河原でひとりテナーサックスを練習する宮本大。くちびるが切れて血が滲む。
天才プレイヤーの雪祈も後半で車に追突されてしまい、大切なステージに痛めた身体で上がることになる。
そして玉田、全くの初心者から、マメだらけの傷ついた手になるほどドラムを練習し、なんとかふたりについていく。
どうして世界までの高みをめざせるのか、ジャズをやってみようと思ったのか、細かく映画では描かれていない。ただそれぞれの痛みを伴った3人の志が素晴らしい熱のこもった演奏に漕ぎついている気がする。
考えてみたら映画の中のSo BLUEの聴衆は3人のバックボーンをどこまで知っているのか?
そんなに知らなくても3人のパワーに圧倒されて、ただただ聴き入る、素晴らしいこの3人!そのくらいじゃないか。
わたしは映画館で全くそうなっていた。
ひとりの聴衆である。
映画で描かれていないところをあーだこーだ考えちゃうなんてきっと野暮なんだろう…
JASSの熱い演奏が聴けて気分も晴れたし、力ももらった、ジャズってかっこいい。また聴きたい。
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