「Jazz for your soul」BLUE GIANT マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
Jazz for your soul
JAZZ
19世紀末期に
アメリカはルイジアナ州
ニューオーリンズを発祥とする
黒人コミュニティで生まれた
音楽ジャンル
ブルース等をベースに広まり
一ジャンルにおいて
ピアノ・サックス・ウッドベース
様々な伝説的プレイヤーを生み
多種多様に派生しながら
歴史を紡いでいる
近代ではフュージョン
(テレビでよく使われるやつ)
スムーズジャズ
(バーでかかってそうなやつ)
など様々な形で
なじみ深くなっている
公開からだいぶ経っての
観賞でしたが
ステマっぽい宣伝に
食指が伸びませんでしたが
まぁ観たいのが特にない
週末だったので観賞
漫画は未見
さてどうだったか
やはり「音が付く」
音楽の漫画の映画化というのは
意義が大きく原作の世界観を
広めるもので特にアニメで
やった事がハマったと思います
あまりJAZZ自体の蘊蓄はなく
ジャズで世界一になる
音楽で人を感動させる
という少年漫画級にシンプルで
わかりやすい展開で
好印象が多いのも
わかる話です
悪くはないけど
肝心な演奏シーンの
演出面はちょっと
物足りなかったかな
映画は
漫画では分けられていた
「仙台編」
「東京編」
「ミュンヘン編」
のうち東京編を抜き出した
感じ
根性と努力の天才
「宮本大」がサックス一本で
東京に乗り込み
ピアノの天才「沢辺雪折」
上達までの
期間的には間違いなく
こいつが一番
天才なのではという
大の居候先の
ドラムの「玉田俊二」
らで「JASS」を結成し
日本のジャズプレイヤーの
夢舞台「SOBLUE東京」
(BLUENOTE東京のこと)
に10代で上がるという野望に
向かって邁進する顛末を
扱います
演奏シーンには楽曲担当の
本職のプレイヤーを
ロトスコープ
(実写映像の上から
トレースするアニメ)
とCGワークの合成
そして決め絵を手描き
みたいに組み合わせて
いるのですが
各々のクオリティが
あまりにバラバラすぎ
なのとCGパートになると
急に単調なカメラワークの
繰り返しになったり
使ったメリットが
さほど感じられない
ところもありました
丁度同時期にやっていた
音楽テーマのアニメ
「ぼっち・ざ・ろっく」
の方がそう凝った工夫も
なく自然だったような
気がします
楽曲の尺に
演出の引き出しが
もってない感じでしょうか
また展開的にも
どうしても漫画版の
大が覚醒していく仙台編を
端折った影響で
JASSのそれぞれのメンバーの
才能にあふれる部分に
だぶつきを感じるところも
ありました
(まあこれは自分漫画未見
だからなんだろうけど)
キャストの声出演は
山田涼介や間宮祥太郎
岡山天音らほんと
最近の若い俳優は
声優もうまくやるもんで
実写でこういう
「いい音楽」系映画をやると
たいていその作中で皆が
感動する「いい曲」に
ハマれないと白け度が
ハンパなくなります
20世紀少年とか
BECKとか
DMCとかね・・
(また作中では一生懸命
やってるから余計)
アニメは声優・演奏・楽曲
各パートにスペシャリストを
集めて超人を創り出せます
まぁそういうのがわかんない
企画屋がまた実写で音楽の漫画
やって悲惨なことになる
んでしょうけど
思ったより雑な映画でしたが
まぁ悪くなかったです
追記
Amazon Primeで見返しましたが
改めて観るとめちゃめちゃ良かったw
恐れ入りました