「BLUESと思ってたらJAZZ」BLUE GIANT ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
BLUESと思ってたらJAZZ
公開中作品で異常に評価が高いので原作未読で鑑賞。堤幸彦BECKとは異なり、漫画内ジャズは普通に音楽されていてよかったものの、ジャズつーてもマイルス・デイビス、ナベサダぐらいしか名前を知らない門外漢ゆえ、JASSのジャズがどんだけすごいのかはいまいちわからず。
展開的には王道ながら、いくつか誰これ?みたいな箇所があったり、雪祈のアレはさすがにチートじゃね?という気もした。つまりは大人気の原作に寄り添ってきたファンならライブハウスの観客同様に号泣必至、高評価必至という作品だろうか。
石塚真一の前作・岳の主人公である島崎三歩はある意味スーパーヒーローで、人間味の薄い漫画っぽいキャラだったが、宮本大は少しリアルに寄ったとはいえ、真っ直ぐさ加減は相変わらず。三歩は小栗君が実写で演って、なんかちょっと足りない人に見えちゃってたので、今作は素直にアニメで正解だった。演奏中の映像表現はがんばってたけど、モーションキャプチャーはSLAM DUNKほどの予算がなかったのか、画力が井上雄彦には劣るせいか、結果、メタバースっぽい動きになっててやや残念。
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