「すべてがふっとぶライブ映画」BLUE GIANT alvoさんの映画レビュー(感想・評価)
すべてがふっとぶライブ映画
素晴らしかった。生まれて初めて映画館に再度(どころか音響比べで9度)足を運んだ。上原ひろみは昔好きだったけど、ジャズを聴くのはしばらく離れていたし、自分では弾けないからそんなにわかっていない。それでも聴いた瞬間引き込まれて、ライブシーンはずっと体が動いた。
映画寄りファンはアニメーションが。。とか気になっているみたいだけど、そんなのすべて吹っ飛ぶ。キャラクターの熱い思いと、ライブの迫力に心揺さぶられる。ストーリーも泣ける。
「ソーブルーの平さん」の指摘のように、今まで聴いてきたジャズのソロはたまに確かに小手先のテクニックに酔ってる感じを受けることはあった。でもこの映画でこんな熱い想いで紡いでるのだと感じただけで全ての捉え方が変わった気がした。
原作漫画は3月しばらく映画の舞台の前後となる仙台編、ヨーロッパ編の始めが無料公開されていたので前後を把握してから臨めてよかった。劇中曲も上原ひろみのyoutubeで公開されている。first note, n.e.w, 最後に二人で弾くwe will, 何度聞いても場面も蘇って感無量。。!!個人的には月日が流れるシーンで流れるBGM、The beginning, Forward, Next step も好き。
first note の優しいコード展開はどこか女性的で、上原ひろみだと納得なんだけどもしこれをユキノリが弾いてるのをみたら現実だと一瞬で好きになってしまいそう。
舞台挨拶で上原ひろみさんが、ずっと漫画の曲は浮かんでいて、原作にも登場していたと言っていて、ひとまず全巻購入。7巻に、作曲されたばかりのN.E.W. の楽譜発見、葛飾ジャズフェスで弾いたあのメロディー(ド-レ-ミ♭-ファ-ソ-シ♭-ド!)でした!感動。こんな頃からすでに仕込まれてたとは。。
ちなみに7巻巻末のハービーハンコックとウェインショーターとのインタビューも素晴らしい。ソロの体験が全ての時空も色も自分も超えた、singularityと表現している。それを大袈裟と思わず素直に感動できたのはおそらくこの作品のおかげ。内臓のひっくり返るまで自分を曝け出すってそういうことだろうな。
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ちょっとだけ追加。普通の音響、Live zound、轟音上映、odessa、Dolby Atmos、新宿プレミアムのDolbyと鑑賞したが、普通音響の時に、唯一満足できなかった、「主人公の圧倒的な音圧」が高音響ですっかり解消。ここまで違うとは!絶対音響売りのところで見て欲しい!個人的にはLive Zoundが一番圧倒されました。。!次点はDolby Atmos、反響強めだった気がする!
そして毎回気になる、So Blueでのコンサート日時。カレンダーでは12/13に丸がついていて、私の誕生日だ!と思うのに、ポスターでは12/11。なんでそんな間違いが起こるの不思議でならないがどちらかというと12/13になおしてほしい。。
kossyさんコメントありがとうございます!kossyさんの熱いレビューも拝見しました!音だけでも持っていかれそうになるけど特に最後のファーストノート映像効果もすごかったですね!
そしてウェインの件も今知りました。冥福祈りつつ、何かの巡り合わせ、レジェンドのプレイにも思いを馳せてみます。インタビュー、そんなに長くないものの二人の人柄も現れた素敵な内容でした。