「うーむ、謎の残念なCGは残念だけど…。」BLUE GIANT yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
うーむ、謎の残念なCGは残念だけど…。
今年55本目(合計707本目/今月(2023年2月度)21本目)。
ジャズをテーマにした、その結成と練習、そして大舞台にたって、それから…を描く映画です。アニメ作品(元作品あり)のようです。
多くの方が書かれている通り、ジャズ音楽をテーマにしたという事情があるので、音楽面はもう150点くらいつくのですが、残念なのが謎の、途中で変なCG(コンピュータグラフィック)に変わってしまう点で、???な状態になります(積極的な悪意はないのだと思いますが…)。
もっとも、この映画はそれこそ「音楽映画」であるので、その部分が多少残念でも、そこまで減点対象か?というと微妙です(作者の裁量の範囲に過ぎない程度、ではある)。
ジャズ音楽をテーマにしたものなので、一般的な楽器のことや楽譜の読み方(とくに五線譜の読み方、コードネーム(和音)のこと等)はある種常識扱いにされています(特にコードネーム関係はものすごく深いことまで聞いてきます)。ほか、音楽に関するいろいろな用語も特に断りなくどんどん出てきます。
※ 私は15までエレクトーンをやっていたので(6級持ち。プロを目指さないなら一応、趣味の範囲では終着点とされる)、一定程度は当然わかります。
さて、彼らの目指す「最高の舞台」に登場人物3人が「何のトラブルもなく」たどり着けるのか、そして、その「最高の舞台」を終えた彼ら3人が選択したものとは…?
ここからはネタバレになってしまうのでやめておきましょう。
確かに謎のCG(ここでも他の映画評価サイトでも結構酷評されてる)は残念ですが、この部分も「残念だなぁ」であり、「音楽映画である」ということを考えた場合、そこまで減点するのはどうか…と思えたので、そこはあえて減点なしにしました(むしろ、"DAug"などにはじまる、一般的ではない和音(コードネーム)の表記などはある程度配慮は欲しかったです。知らないわけではないですが、演奏でそう使うわけではないです(エレクトーンの場合は)。
特にそれらまで考えると減点対象が見当たらないし、法律的にあれれ?と思う点もいくつかありますが(ラストに至る前の「最大の試練」に関すること)、そこも「まぁ展開を優先させたいのだろう」ということで扱いがなく、一方でそれ(法律的なトラブル)を扱う映画でもないことも考えて減点なしのフルスコアにしています。
多くの方が書かれている通り「画像面が少し残念」ですが、映画館、それもいわゆる「ドルビーシネマ」等の音響が良い映画館で見ていただければ、と思います。