「恋心、忠誠心を凌ぐ。そりゃそうでしょ」デリシュ! ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
恋心、忠誠心を凌ぐ。そりゃそうでしょ
侯爵の不遇をかこち料理人を解雇される(その原因は自ら考えた料理が酷評され、それを謝らなかったためだが)、頑固な男、そして弟子入りを志願してきた女性と新たな時代の幕開けを予感させる料理人の息子たちが織りなす葛藤やレストラン開業に向けた足取りをなぞるもの。
クビにされた主人になぜ再び仕えようとするのか?と息子に問われても、それが代々我が家に伝わっているものだとの想いで進もうとする父。
あれやこれやがあってラストで一発逆転があり円団する、ある意味予定調和的ストーリーにはなるけれど、息子よ、よくぞそんな父親を見放さず一緒にいてくれたものよ!ありがとう、と微笑んでしまったし、そうなるきっかけは弟子入りをした女性に対する恋ごころだもの、やっぱり最後に愛は勝つ!ですね。
それにしても調理シーンは食欲をこれでもかとそそるし、人間誰しも美味しいものを食べれば笑顔で幸せになるよなぁと強く共感した。
付かず離れずの立ち位置で最後まで付き合ってくれた執事も良かったな。
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