劇場公開日 2022年12月9日

「ソビエトロシアの蛮行を忘れてはならない。」ラーゲリより愛を込めて 旅行者さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ソビエトロシアの蛮行を忘れてはならない。

2022年12月11日
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鑑賞方法:映画館

 シベリア抑留を実際に経験した方のお話しを
聞くことが難しくなったいま、この事実を後世に伝えるという意味で意義ある映画。舞鶴の引き上げ記念館にも以前いきました。実際の抑留生活はこの映画でみる何百倍、何千倍も過酷だったと思います。その筆舌に尽くし難い辛苦に耐えて帰国を果たした方、望郷の思いの中、極寒のシベリアに倒れ今もシベリアの大地に眠っている方々を想うとき、言葉が出てきません。日ソ中立条約を無視して、国際法を踏み躙って、己の欲望のために国家ぐるみで行われたこの犯罪を、ソビエトロシアを許すことは出来ません。更に樺太、8月15日が過ぎてからソ連軍が蹂躙し奪った北方領土、そこで行われたソ連兵による掠奪、暴行、性的暴行、殺人を許すことはできません。日本も悪かった?馬鹿な!この件に関して非はロシアにのみ存在します。そして、同じことを21世紀の現代でもウクライナで行っているロシアとは何なのか。日本に連帯の意思を表明し、北方領土問題に言及したゼレンスキー大統領に対して、迷惑だみたいなことをいう政治家がいることにも怒りをかんじます。
20年前根室を訪ねて、北方領土の元島民の方のお話しを伺ったことを思い出しました。国後島から樺太の強制収容所に連行され強制労働を強いられた、当時小学生だった彼女の話は衝撃でした。映画の感想ではなく、ロシアへの怒りを
吐露する文になりましたが、史実を忘れない為にこの映画は必要です。
 シベリア抑留で亡くなられた全ての方々に黙祷。

旅行者
旅行者さんのコメント
2023年8月20日

 ヤルタ会談、ヤルタ協定は日本の知らないところで決められたことで、日本に守る義務はありません。

旅行者
YOUさんのコメント
2022年12月24日

日ソ不可侵条約破棄については前のヤルタ会談も関係がありますが、最初はソ連側から何度も打診されているんですよね。ロシアは戦争はあまり強くないが権謀術策に長けているというか、狡猾なんですよね。信用ならない相手と結んだ(結ばされた)条約。ロシアに蹂躙されないうちにアメリカが焦って原爆を落として終わらせた、なんて話もあるくらいですから。

YOU