LAMB ラムのレビュー・感想・評価
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自分には難しかった
よく分からない疑問点が多い映画だった。
なぜ羊と人間のキメラが生まれたのか?アダを連れ帰った羊人間はアダが誕生してから成長するまでの数年間なぜ放置していたのか?墓に書かれたアダここに眠るとはどういう意味か?アダは鏡で自分の姿を見たとき何を思ったのか?
夫の弟はアダと彼を育てる夫婦を気味悪がっていたから視聴者の代弁役を担っていたのかな。
羊人間側からの視点(人間を襲うまでの経緯)も見てみたかった。
終盤は急展開を迎えたがそれまでは淡々と物語が進んだ印象を受けたため、序盤、中盤は少々退屈に感じてしまった。
ラムウールのセーター
アーダ アダアダ 羊の子♪
最初から最後まで徹頭徹尾荒唐無稽?
それとも
徹底的に考証された綿密なシナリオ?
初見ではどうしたって前者にしか見えない。
思わせぶりなシーンが重なり、唐突な日常の風景が何を指すのかが分からない。
戸惑うばかりだけど、羊の子アダ以外は何もおかしくないように感じる。
(厳密にはアダを受け入れてるという時点でおかしいんだけど)
そしてクライマックス。
流石にワケが分からなすぎて考察をいくつか読んだが、それでもよく分からない。
って感じではあるのだけど、ずっと異質なものを当たり前として扱う特殊な状況を説明も少なく、
仄めかしとしてシーンを挟むために頭の中には様々な推測が生まれ、絶えず緊張感を持って視聴をすることになる。
何故か愛嬌を感じる羊の子。
当初は否定的だった夫の心変わりが尚更自分たちの感性の延長線にこの異常な世界観が存在していることを示し、
非現実ながらリアリティを感じさせる気味の悪さがある。
一言で言えば、絶妙にキモい。
その感情一本で仕上がってるのだからこの映画面白いと感じれるかは別にして結構すごい作品なのかもしれない。
二度見て
一回目の鑑賞ではホラー要素の意味も分からず、不気味だけど何も無いただのどかな大自然を眺める映画
まあ最後に驚きの展開が待っているのですが、「え??どちら様?!」となってしまったあたり私は映画についていけてないし、アダの存在を最初は驚きつつも徐々にいることが当たり前かのように違和感を感じていないことがおかしいことに改めて気付かされる。
でもお母さん羊を〇しちゃうのはどうかと思うけどね。 最後こうなってしまうのは、ただしてしまったことが返ってきただけ。
二回目の鑑賞で見えなかったものが見えてきました。 一回目の鑑賞で既に見えてた人はかなり映画の展開を読んでいる人だなぁと尊敬します!
過去に不幸があったとはいえ、関係ないものでも人間のしたいように扱い、巻き込んでいくのは許されざること。それを無意識にやってしまう人間にはなりなくないと学びのある映画でした。
設定のインパクトの割に波がない
ラム料理食べに行く前に見た私は大丈夫?
今日はラム尽くしで行こう!とラム料理の前に見たんですけど、スミマセン、一章目はちょっとウトウトしてしまいました。でも二章目からは色々心情がわからないながらも引き込まれて、え?どうなる?どうなる?と思ってただけにあのラスト!!え?終わり?終わりなの?感が正直強すぎて…皆さん、大丈夫なの?めちゃくちゃアダ可愛くなったのに、え?急にマッチョな羊人間出てきてアダ大丈夫??って思ってたら終わっちゃって、えーーーっ!感強いのですが。映画通な方はきっとこの不思議な余韻から色々想像されるんでしょうね。
なんといっても映像が美しい。そして、途中まで(アダの全体像が明らか...
北欧版かぐや姫
私はこの映画、結末までを、かぐや姫のようだと思った。子を授からなかった翁夫婦が、竹から産まれた姫を大層可愛がり、姫は翁に富をもたらしたが、最後は月の都に戻されてしまう。
なぜあの夫婦が、アダの受胎に選ばれたのか真意は分からないが、異形をあそこまで普通に育てたというだけの素質はあったのだろう。
北欧神話には半羊人間のサテュロスという豊穣や欲情の化身がいる。夫婦がアダを忘れるほど盛り上がるシーンや、マリアの旦那の弟との関係、欲情への愚かさと豊かさを表してるという解釈なのかなと。
大ボスが出て来たところで、しっかり種明かしをしてくれる優しい映画だなと思ったのですが、人を選びますね。不穏な空気を漂わせながら、なんだかぼんやりした映画であることは間違いないです。
どの場面でも薄気味悪い
山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。ある日、二人が羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが産まれてくる。子供を亡くしていた二人は、"アダ"と名付けその存在を育てることにする。奇跡がもたらした"アダ"との家族生活は大きな幸せをもたらすのだが、やがて彼らを破滅へと導いていく、というスストーリー。
半人半獣のアダのなんとも言えない気持ち悪さ、不快感は特筆に値する。その嫌悪感があるまま話が進んでいくので、全体的にどんな場面も薄気味悪く感じてしまうという点は興味深いが、全体的に静かすぎてやや退屈、冗長であるともいえる。
ラストの展開は驚いたのと、そして同時に笑ってしまった。ここまでの静かで幸せな瞬間をああいう形でぶち壊されると思っていなかったので賛否あるかと思う。個人的には因果応報が描かれていてありだとは思うが面白いかと言われると…。
続きはある?
奪い、奪われるもの
台詞が少なく、厳しくも美しい景色の中で物語が淡々と進んでいく。羊の出産シーズンを迎え、順調に生まれる子羊たち。その中にアダも居た。絶妙なカメラワークがアダの全体像を隠しているけれど、彼女が生まれた瞬間、それは羊ではない何かであること、そして抱きしめずにはいられないほどに愛くるしい存在なのだとわかる。はじめは確かに戸惑うが、観ている側も徐々にアダちゃんの魅力にハマってしまい、この家族の幸せがずっと続けばいいのにと思う。だがそれは、きっとかなわない……
オープニングでかすかに示される不穏な雰囲気が、かわいいアダちゃんの成長や親子の微笑ましい日常のシーンにもずっとつきまとう。アダちゃんの実母にあたる羊が執拗について回ったり、それを追い払い、ついには殺してしまうマリアのふるまいは、果たして愛と呼べるものなのか、それとも単なる業や欲の類なのか……母が母を殺し、父が父を殺すという結末は、因果応報という言葉に尽きると思う。神話的なお話にも見えるけれど、本質はもっと人間的なもののように思えました。
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