「シンプル」バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
シンプル
バイオ実写映画。ミラジョボ版はDVDや配信などで観たことがあり、1と2は中々面白くて、3はまだ良くて、4以降、特に6は酷いもんでした。バイオハザードはゲーム実況を見ているくらいで、実際のゲームは友人がやっているのを横目で見ていたくらいなので、リアルプレイの体感はないですが、ストーリーだったり用語だったりは頭に入っていました。
そんな中まさかのリブート、しかも原作にリスペクトを捧げており、監督は「海底47m」シリーズのヨハネス・ロバーツときたら期待するしかないなぁと思い鑑賞。休日でしたが人混みはマチマチ。
観終わった後に出てきた感想としては「普通だなぁ」でした。ゾンビ映画、アクション映画、ホラー映画、どのジャンルに当てはめても普通としか言い切れない出来でした。ジャンプスケア的な驚かせ方にはしっかり驚きましたし、ゲームリスペクトのゾンビの演出はとても良かったです。クリーチャーの弱点など、細部にまで拘りを感じられました。
ただ、キャラクターひとりひとりの描写が薄くて、クリスとクレンの兄弟としての関係、ウェスカーの暗躍する姿、バレンタインとウェスカーのラブラブっぷり、レオンのクールさ、どこか描き込みが足りない気がしました。特にレオンは何があったのかと思うくらい情けない姿ばかりでした。最終的にロケットランチャーぶっ放すのが最大の活躍というのも雑で残念でした。ウェスカーはゲームとは大きくキャラが異なっていましたが、トム・ホッパーのムキムキ具合も合わさって割と良かったです。悪役として小物感だったのは否めませんが。
クリーチャーとのバトルも薄味だったのが残念でした。基本的にゾンビに襲われるシーンもそこまで無く、基本銃でバンバン撃ちまくる感じなので、ゾンビ映画らしい爽快感はあまりありませんでした。アクション映画というよりかはホラー映画として観る方がいいのかなとも思ってしまいました。クリーチャーのデザインは原作準拠なのでそこは良かったです。あとカプコン製のヘリはしっかり墜落してくれたのでそこだけでも◎です。
ラクーンシティからの脱出で物語は締まりますが、ゲームリスペクトの終わり方なので、若干の消化不良感はありました。でも普通に楽しめた一本でした。吹替版がとても豪華な配役で、ファイルーズあいさんの演技はお見事です。
鑑賞日 1/29
鑑賞時間 11:20〜13:20
座席 I-26