tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン!のレビュー・感想・評価
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夢と現実の間でアンドリューの魅力が一層光る!
昨年劇場で観られずに後悔しておりましたら、今ごろ上映してくれる近場のシアターがありまして。
そりゃあ飛んでいきますよね!ネトフリで観れますけれど配信には馴染めないものでね。
第94回アカデミー賞 主演男優賞(アンドリュー・ガーフィールド)と編集賞にノミネートされた本作。
アンドリュー・ガーフィールドくん!オスカーノミニーにふさわしい演技でしたね。そもそも歌えるなんて全然知りませんでした(^^; 歌もダンスも、表情も動きも、全てに躍動感と観客を惹きつける魅力があってひと時も目が離せませんでした。最近の出演作どれもいいですよね彼。
ミュージカル『RENT/レント』の作曲家ジョナサン・ラーソンの自伝的な同名舞台作品(一夜限りの上演だったとか)を映画化したもので、その中で制作が進行している作品も劇中劇のように描かれているので構成もとても面白くてすぐに作品の世界に入っていけました。
主人公の30歳を目前にした焦り、夢と現実の間での葛藤など、誰もが共感できる内容。
夢を諦めて広告会社に就職した親友がエグゼクティブな生活に一変し、そのラグジュアリーマンションを訪れるときの場面(曲名はわからない)と、バイト先のダイナーで「家で食べればいいのに~」と歌い上げる♪Sunday が大好き。ミュージカルの楽しさが詰まっていて何度でも観たい場面です。
全体の雰囲気や曲調はRENTに通じる部分があるので、RENTが好きな人には本当にたまらないと思います。
90年代当時、エイズは深刻な病であり、何人もの友人が病に冒されていくなどシリアスな場面もあります。ジョナサン・ラーソン自身もRENTオフブロードウェイ初日未明に大動脈解離でRENTの成功を知らずに突然亡くなっていることを合わせていろいろ考えてしまいますね。
人生は短い! 時間は有限だ!!
まさに tick, tick...BOOM! ですね。
(もし、もしですよ、Wスミス氏の主演男優賞が剥奪されるようなことがあれば、Aガーフィールドに、、ってこともあり得る??)
心も身体も没入出来る素晴らしきミュージカル!
アレクサンドラ・シップは可愛かった
針の音
本作はジョナサンラーソンが自身の劇の方向性を決めた作品を作り上げるまでの物語。
アンドリューガーフィールド演じるジョナサンは30歳目前で世に出ていない劇作家。アルバイトをこなし、自身の劇の脚本執筆、作曲に追われるが売れる確約が全くない。劇の仲間や友人達は現実を受け止め、社会人として働いている。そんな彼に舞い込んだ千載一遇のチャンスに挑む数日間を賑やかな音楽と個性的なキャラクターで描く。
賑やかな音楽の中で異様に鳴り続ける時計の針の音で自身の諦めきれない夢と全く見えない将来に迫られる彼の心情を効果的に表現していた点がとても印象に残った。
友人の死や恋人との別れ、自身の年齢など彼に降りかかる厳しい現実を明るくユーモラスに描いていておかしさを感じつつ終始目が離せなかった。
大動脈解離
ミュージカルに興味のない人は、最後まで我慢
糸出せ!ってまったく思わせない名演にスタオベ!
自宅レイトショー『tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!』
別の映画のネタバレ含みます****
現在公開中のスパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームで・・・・
再びあのスーツを着たアンドリュー・ガーフィールド主演
いやぁ〜コレは、劇場で大々的に公開するべき作品ですね!
なかなか売れないミュージカル音楽の作曲家のサクセスストーリー
リズムもよくセリフも早口なので、途中から吹き替え字幕鑑賞^^;;
歌を歌うシーンは、元音声ですが違和感なく楽しめました。
先日観たアンチャーテッドのトム・ホランドは、スパイディイメージが抜けない感じでしたが・・・・
アンドリューの顔全体の筋肉を使っての表情豊かな演技に魅了されました。
ミュージカル「RENT/レント」は、こんな感じで生まれたんですね。
エンドロールでは、実際の映像も流れるので、アンドリューの役作りの凄さに☆一つ上乗せの4.5
スパイダーマンでもアメージングの時より、表情豊だったのも納得です!
アカデミー賞主演男優賞獲って欲しい!
エモーショナルで素晴らしい音楽に魅了される
曲の良さがずば抜けすぎて!
去年から今年に掛けて観た中では「イン・ザ・ハイツ」以来のミュージカルの秀作。『レント』を観たくなった。
4
伝説のミュージカル作家ジョナサン・ラーソンへのリスペクトが爆発!!
去年の『ザ・プロム』に続きNetflix本気のミュージカル映画。いかにもディズニーキラーであることを主張したいかのような闘士がメラメラと伝わってくる。
今回憎いというか、コロナで偶然にもといったところだが、監督のリン=マニュル・ミランダ原作・製作の『イン・ザ・ハイツ』が公開されており、第94回アカデミー賞において、「監督作品VS原作・製作作品」の展開が起きる可能性があるということだ。
周りは夢を諦め、就職したり結婚している。成功者はすでに20代で有名になっている。あと数日で30歳になるというのに、何も功績を残せていない。それどころか電気が止まられるほど生活はギリギリな状態に焦る主人公の立場は、夢を追い求める多くの人が共感できるはずだが、今作が優れているのは、サクセスストーリーでもありながら、しっかりとジョナサン・ラーソンの自伝としての機能を果たしていることだ。
反戦的なものだったり、カウンターカルチャー的な作品がひしめき合っていたいわゆる 60~70年代 「ブロードウェイ第2黄金時代」の波が落ち着き始めていた頃の80~90年代にかけてブロードウェイ・ミュージカルにロックやポップスといった現代ミュージカルを再び活気づけた立役者、ジョナサンのことを知ることができるのと同時にアイラ・ワイツマンやスティーヴン・ソンドハイムなど実名で登場することでリアリティもあたえている。
『RENT』の舞台は何度か観に行ったことがあるが、必ず「ジョナサン・ラーソンに捧げる」と書かれている。これはブロードウェイに生きるものは、ジョナサンの名を忘れてはいけないという証拠である。
そのため、舞台に携わったことのある者の中で彼にリスペクトしていな者を探す方が難しいほど偉大なる人物であり。いかにも古典的に思われる「ハミルトン」にヒップホップやラテンなどを盛り込んだり、『イン・ザ・ハイツ』ではアメリカの移民問題を扱うなど、ミュージカルに異端的な要素を盛り込み続けてきたリンにとっては、ジョナサンへのリスペクトは人一倍だったに違いない。
それと同時に偉大なジョナサン・ラーソンの物語を描くことは、想像を絶するプレッシャーだっただろう。そのプレッシャーを上手く原動力に変換し、原作のプロットを大切にしながらも、演出によって自分のものにしていただけに、舞台版を見慣れていた人とっても見応えのあるものに感じられるだろう。
一応『RENT』にも自伝的な要素を複数のキャラクターに散りばめていたが、ストレートな自伝作品は今作しかなく、ジョナサンと言う人物を知るには欠かせないミュージカルではあるが、ミュージカルに馴染みがない人にとっては、どうしても エンターテイメント性の高い『RENT』が代表作となるのも理解できるが、今作によって、『tick, tick… BOOM!: チック、チック…ブーン!』もまた新たに輝ける場を獲たともいえるだろう。
細部にも拘った演出は見事であり、中でもジョナサンといえば売れてない頃に「ムーンダンス・ダイナー」でウェイターをしていたことは有名な話だが、今作では既に閉店してしまっている「ムーンダンス・ダイナー」を見事に再現している。ちなみに「ムーンダンス・ダイナー」はサム・ライミ版『スパイダーマン』でMJがバイトをしていた場所。他にも『フレンズ』など、ニューヨークを舞台とした映画やドラマには移り込むことがあり、映画ファンにとって、ニューヨークの観光名所となっていた場所だ。
リンの人脈もフルに発揮されたと言っても過言ではなく、「Sanday」のシーンに登場する面々はミュージカルファンであれば圧倒される!!「ハミルトン」のフィリッパ・スー、レネイ・エリース・ゴールズベリイ、「オペラ座の怪人」のファント役ハワード・マクギリン、「レント」ダフネ・ルービン=ヴェガ、アダム・パスカル、ウィルソン・ジャメイン・ヘレディア、「シカゴ」のチタ・リベラ、「イン・トゥ・ザ・ウッズ」バーナデット・ピーターズ、「Hadestown」のアンドレ・ド・シールズ、「エンジェルス・イン・アメリカ」のベス・マローン、「蜘蛛女のキス」ブライアン・ストークス・ミッチェル、「キャバレー」ジョエル・グレイなどジョナサンとリンな名前がなければ、揃うことのないような豪華スターのカメオ出演だけでも観る価値はあるといえるだろう。
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