シルクロード.com 史上最大の闇サイトのレビュー・感想・評価
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今週は結局本作品が本命か準本命になると思うけど…。
今年19本目(合計292本目/今月19本目)。
予告でも触れられていたように実話ものであるため、あることないこと書けない映画になってしまっています。
ストーリーの展開は他の方も書かれていますし、そもそも実話ものなので調べてしまうと終わりという論点もありますのでそこはざっくりカットします。
内容は「そこそこ」マニアックな字幕で、情報セキュリティに関すること一般(ビットコインなどは常識で、ハッシュ関数といった語まで出てくる)がどんどん出てきます。今は高校でも「情報」という科目ができましたが、そこまではやらないんじゃないか…と思います(資格だと、基本情報技術者試験レベルの情報セキュリティの知識はないと詰まる)。
一方で真似をする人が出てきても困るので(もっとも、ダークウェブだの何だのといったことは、スクリプトいたずらのレベルをはるかに超えているのも確か)、意図的に「そりゃないでしょ」という部分は入っており(ネタバレ回避。一般的なIT技術の知識があればわかります)、一応は「真似してもこれはダメですよ」という点はちゃんと「対策」はなされています(もっとも、ダークウェブだの何だの実際接続するような方は、どこに「対策」があるかなんてすぐわかるし、それを「回避」してやっていくと思いますが…)。
結局のところ、私も含めて「ほぼほぼすべての想定層」にとっては、程度の差こそあってもITの情報セキュリティの技術・知識はあるものの(差・質)の違い、扱われている技術自体もそこそこ高度だし、「一般人に用事がない」ダークウェブだの何だといった内容なので、「じゃ、かえってダークウェブに接続してみようか」とか考えてもダメですし、どう取るか…という点は結構難しいところです。
今週(21日の週)は、他作品に「そこそこの地雷作」が存在し(ザ・ミスフィッツ。詳細はそちらにて。)、消去法的にこちらか、「コーダ・あいのうた」が本命準本命で来るのではないか…という感じです。
すると、多少「情報セキュリティに関して詳しすぎる内容で見る人によっては理解が難しいところ」があるとはいっても、史実に基づく以上はそうせざるを得ないし、逆にこうしたIT技術を「かみくだいて」説明した結果、真似をする人が出てきたり、誤った情報を伝えてしまうほうがむしろ怖いので、それらを考慮すると「減点なし」というところです。
※ ただ、他作品との評価の兼ね合いで(特に「ザ・ミスフィッツ」)、本作品それ自体はITに関する技術をかなり前提として要求しますので注意が必要です。
【世間を知らない頭だけは良いボンボンが”世界を変える”と立ち上げた闇サイト。対峙するは問題行動によりサイバー犯罪課に異動になったアナログ麻薬捜査官。”金を稼ぐなら、額に汗して働け!”と思った作品。】
ー 実在した闇サイト「シルクロード」が2013年にアナログ手法による麻薬捜査官により、検挙されるまでを、虚構を交え、スリリングに描いた作品。
天才的頭脳を持つボンボン、ロス(ニック・ロビンソン)は、違法薬物を匿名で売買できるサイトを、ダークウェブに開設する。
仮想通貨ビットコインを活用し、巨額の売り上げを成し遂げるが・・。-
◆感想
・”悪”VS”悪”だが、問題ある麻薬捜査官リック(ジェイソン・クラーク)の方が、一枚も二枚も上である。
経験に基づいた数々の、ロスを罠に嵌めて行くシーンが痛快である。(違法だけれど・・)
・世間知らずのロスの愚かしき後半の姿は、印象的である。
- あんな輩であれば、GFは見限るし、ゲーム感覚で仮想通貨を使って金稼ぎ。
”あのなあ、金は額に汗して働いて得るんだよ!”とついつい思ってしまった。
彼の、あのような思想に走ったバックボーンをもう少し丁寧に描いて欲しかったなあ。-
・リックには、”学習不全”の可愛らしき娘がいるのだが、対応できる学校の入学費用4万$など、手元には無い。
- サイバー犯罪課に異動になった彼は、パソコンも使えず、年下の上司からも馬鹿にされている。だが、彼はそんなことは気にせず、サイバー犯罪課から情報のみ手に入れ、ロスの手下カーティス(ポール・ウォルター・ハウザー)の家に乗り込み、ロスを恐喝していく・・。-
<今作のストーリー展開は、相当粗い。
が、リックが娘のために、ロスを罠に嵌め、大金をせしめる過程は面白かった作品。
ラスト、刑務所ですれ違う二人の姿。
その後のテロップも、シニカルであると思った作品である。
”金を稼ぐなら、額に汗して働け!”と思った作品でもある。>
実話をもとにしているためか爽快感はない
本作は自由は権利だと考えて世界を変えたいとロスが
ドラッグを売買できるインターネットサイト『シルクロード』を作り出す
それはtorとビットコインを使い身元がわからなくとも取引ができ
ブームを起こす
その取引は1日100万ドルを超えてします
過去の麻薬捜査の失敗によって
サイバー犯罪課に左遷をされてしまったリックが
シルクロードの管理人を捕まえようとして
他のメンバーに煙たがられても
独自の捜査を行う
そして、リックは『シルクロード』の副管理人を捕まえることができ
それを足掛かりにし、ロスを追い詰めようとする
また、『シルクロード』が話題になっていることで
政府に目を付けられ
ロスが焦っている姿は小物っぽいなと思った
リックが捜査で過激になっていくよりも
ロスがシルクロードをメディアに語って有名にしたり
ロスが追い詰められるなかで
『シルクロード』では扱わない自動小銃や
殺人依頼をしていき
挙句の果てにドラッグによって死人がでたりして
ロスのほうが過激なイメージ大きい
リックは捜査で手にしたビットコインを換金したりする理由も
一応娘のためという建前があるから
そう感じないだけかもしれないが
結末はサイバー犯罪課によって
ロスが逮捕され、シルクロードのビットコインを換金したりしたので
リックも逮捕されてしまった
ただ、ビットコインを換金したことで得たお金は
一応娘の教育費に使われている描写があるので
イマイチ、リックの捕まった罪がわかりにくいな
あとは、情報屋とリックの関係性はいろいろとよかったが
実話を元にしたためか、
あまり爽快感はない映画なので
ちょっとそこらへんを求めていた自分としては
期待外れかなと思った
愛娘の愛らしさが救いです
ちょっとした快感
展開に引き込まれ、非常にスリリング。
主人公の一人・ボーデンが犯人逮捕の糸口を掴んでいたのに、アナログ・ロートルだからと馬鹿にして話も聞かない歳下の上司たちと、それをだしぬくという構図はちょっとした快感。
ボーデンはまったくアナログ派の刑事かと思いきや、勉強してネットもチャットもできるようになるじゃんw
予告編に騙された。
むしろ、どんどん覚えて成長する過程が面白かった。
少し編集がだるめなところがやや難。
刑事視点と、もう一人の主人公である若い犯人・ウルブリヒトの視点が行ったり来たり。
犯人のモノローグが入ったりしていたが、それが効果的には感じず。
ボーデンは、実在の捜査官数人の要素を組み合わせた映画オリジナルのキャラクターらしいのだが、本来ウルブリヒトと対になり、表裏一体となるべき存在なのに、乖離してしまっていた印象。
また、場面転換のたびに登場人物が止まるのが、古臭く感じました。
70~80年代に『ジョン&パンチ』とかアメリカのドラマでよく観た手法。
60年代のジャン=ポール・ベルモンドの映画でも見た気がする。
アニメでいえば出崎・杉野コンビの「止め絵」「ストップモーション」演出みたいになるアレに近いやつ。
舞台が2009~2012年ころなので、そんな昔っぽくしなくてもよかったのに、とも。
ほんの少しだけ期待を越える
予告編を観て、Facebookやappleを描いた作品みたいなIT長者の孤独×足を使った泥臭い捜査×ドラッグときたら面白そうだけれど、どこの点でも72点ぐらいで、ドラッグについてはもっと描いて欲しいけれど、ニュース報道を観て胸を痛める程度では大した起伏は感じない。孤独を描くといっても、彼女とアドバイザーの友達も最初から最後まで彼と距離を取っていたので、人間関係の揺れも感じない。捜査としても途中から入学金を用意するという個人の話になってしまった。フリーズと言うのでしょうか、映像を止めすぎです。でもそんなに観て損をしたとは思わず、まぁまぁだよね、という感じ。全体はウェルメイドなので、嫌にならない。重すぎずそこそこ良い実録映画を観たいという気分の方にはおすすめ。あとやっぱりポール・ウォルター・ハウザーは観ていて楽しい。あと、スタートアップ系のパーティーで流れてる曲が妙にダサいのはリアルだった。
ロスは何を目指したのか
実際に起きた事件をベースに、巨大なドラッグ流通サイト管理人とアウトロー刑事の2人を主軸に描いた作品。この2人を中心に物語は進んでいきますが、どちらにも感情移入は難しくモヤモヤ。
自身の目指す理想の世界の実現のためにシルクロードを立ち上げたというロスですが、天才なのに考えが浅はかでツメが甘すぎるし、何がしたかったのか?本当にシルクロードで実現できると思っていたのか?というのも謎。
リックに至っては不良刑事にもほどがある。笑 アナログで昔ながらの捜査手法に拘りながらもITを学ぶ姿勢があるのは好感度上がりましたが、こちらもまた軽はずみな行動が多く、パパなのに何やってんだよ〜とモヤモヤ。
全体的に盛り上がりに欠けるし、ちょっと地味過ぎたかな。。こういった事件があったことを知れたのは良かったです。
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