劇場公開日 2023年3月10日

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オマージュのレビュー・感想・評価

全29件中、1~20件目を表示

5.0埋もれた映画を掘り起こす大切さ

2023年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ヒット作に恵まれずにいる現代の女性監督が、60年代の韓国の女性監督ホン・ジェウォンの幻のフィルムの欠落した音声を吹き替える仕事を得る。「女判事」という題名のその映画は、どうも一部フィルムも欠損しているようで、主人公はその幻のフィルムを求める旅へと出る。
知られざる女性監督の仕事を掘り起こす現代の女性監督が、失われたフィルムを求める。フィルムは記録媒体だが、残らなければ意味がない。なぜ、この監督のフィルムは失われたのか、当時の女性映画スタッフの苦難がその背景にあり、その想いがフィルムには焼き付けられていたはず。そんな想いを当時を知るスタッフを訪ね歩いて主人公が拾い上げていく。
閉館間近の映画館のシーンが素晴らしい、天井に穴が開いていて光が差し込んでしまっているのだけど、それが大変美しい光景だった。そんな古ぼけた劇場にフィルムが残っているのだが、残され方が素晴らしいというか、「そんなことがあるんだな」となんだか夢心地になった。
映画は記録であり、なおかつ幻想でもある。いろんな理不尽がありながら、映画には人を魅了する力がある、その本質の一端を見せてくれる作品。

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杉本穂高

4.0映画を愛する人への“オマージュ”に溢れている

2023年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

 世界を席巻したポン・ジュノ監督「パラサイト 半地下の家族」(2019)で、高台の豪邸に暮らす社長一家の家政婦を演じ、強烈なインパクトを残したイ・ジョンウンが、中年に差し掛かり、心と体の変化、夢と現実に苦しみながら人生と向き合っていく映画監督ジワンを繊細に演じ、失われたフィルムを探す旅に一緒に連れて行ってくれる。

 またジワンの夫を、ホン・サンス監督作品の常連俳優であるクォン・ヘヒョが演じ、ドラマ「愛の不時着」のタン・ジュンサンが息子役で共演。シン・スウォン監督はこの俳優たちを得て、現在と過去、女性たちが時代を超えて連帯していく物語へと昇華した。かつて輝きながら時代に翻弄されて消えていった者たちへ、そして映画を愛する人への“オマージュ”が見る者の心を優しく包み込む。

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和田隆

3.5売れない映画監督

2024年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

主人公(イ・ジョンウン)は売れない女性の映画監督で、次回作は決まっていなかった。
そんなとき、昔の映画が見つかったので修復してほしいと頼まれる。
1960年代に女性監督が作った映画で、音声の一部がなく、検閲によるカットで不自然なところがあった。
この映画の関係者を訪ねて映画監督とは何か、を問い直すことに。
韓国映画のレベルの高さを思い知った。

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いやよセブン

2.5展開が遅い

2024年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

イジョンウン扮する映画監督キムジワンは自分らが作った幽霊人間を劇場で観たがコケてしまっていた。生活費にも困る有り様で、息子からも面白い映画を撮れよと言われた。そんな時、古い映画の音入れのアルバイトの仕事が来た。
うだつの上がらない女性監督の話かなとつまらん思いで観ていたが、主人公に慣れてきたらだんだん引き込まれていくね。でもちょっと展開が遅いし、筋腫の話も出て来てげんなりしてきたな。

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重

5.0映画好きによる映画好きのための映画

2024年6月9日
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鑑賞方法:その他

主人公の映画監督が、間違っても蜷川実花さんのような人じゃなくて、所帯じみた感じの女優さんでよかった。
映画雑誌とかのインタビュー記事に出てくる女性の映画監督さんや脚本家さんって割とあんな感じですよね。
彼女の最新作って、タイトルからしてトホホな感じですし、本当にスランプなんでしょうね。
そんな中で舞い込んできた映画の修復作業の話。彼女にとっては過去の映画人(女性たち)と自分と向き合う旅だったのだと思います。

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和江

4.0【映画を三作公開したがヒットに恵まれない女性映画監督が、60年代の女性監督の映画”女判事”を修復する過程で徐々に人生を見つめ直す物語。余韻良き作品である。】

2024年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

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NOBU

4.0地味な映画だけど、何だかしんみりする

2024年5月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

寝られる

売れない映画女監督がレトロ映画を時間をかけて復刻させる。地味だけど中々面白い映画でした、
主人公、息子役、旦那さん役がお馴染みの俳優陣で見やすかった。

前に観たけどタイトル覚えておらずレビューも書き漏れで、またWOWOWで録画して2回目の視聴をしてしまった。けど面白かった。
やっぱり地味でも好きだな、韓国作品。

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ノブ様

3.5落ち込んでるヒマはない、ポジティブな主人公

2024年2月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

正直過ぎるナマイキな堕落息子。
全く協力的でないクズ夫。
そんな恵まれて無いと感じる映画監督の主人公だが、なんか本人はそこまで落ち込んでない様に感じる。
母親として、妻として、映画業界人としてポジティブに生きるしかないのだろう。落ち込んでる場合じゃない。
そんな仕事も上手くいってない主人公の周りの仕事関係者や新たに知り合う方々は逆にいい人が多い。「自殺大国日本」の人に見て欲しい一本かも。
今はフィルム上映からDCP(Digital Cinema Package)上映になったが、昔のフィルムを探す話は今でも出来る。しかしフィルムを上映するとなると今は難しくエリセの『瞳をとじて』(2023)の様に近くに廃業したばかりの映画館が都合良く出てくるという設定は今後難しくなるのだろうか?映写機があっても映写技師がいなくなる。
関係ないが珈琲好きな私は生卵を入れる勇気はまだ無い。

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ナイン・わんわん

4.0どうなんだろう。今は。

2024年2月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
「ホン監督はなぜ娘のことを内緒に?」
「娘がいると知れたら監督の話は来なかったかも。私は昔、映画会社の代表に言われた。映画より家事に専念しろと。」
「ひどいですね。ぶん殴ればよかったのに。」

失われたフィルムの復元に賭けるうちに、自分自身を、いわば取り戻していくジワン監督の姿が、とてもとても、とても素敵な一本でした。評論子には。

今ではどうということはない「あること」を女性がしていたというだけで、検閲ではカットの対象になっていたということですよね。
(ちなみに、評論子が住む都道府県では、女性が「このこと」をしている割合が、全国的にもトップクラスのようではありますけれども。)

また、この映画のヒロインが判事(裁判官)という設定も、この作中の映画が製作されたという時点では、時代の最先端という設定の斬新な、先取的な作品だったのかも知れません(それだけに、余計に厳しい検閲を受けた?)
少なくとも、当時は女性がふつうに就く職業ではなかったと推察します。評論子は。

「女性の地位向上」が言われる昨今ですし、評論子の職場でも「女性が管理職員に占める割合が◯◯%になった」などと喧伝されてはいるのですけれども。
果たして、令和の今の実相は、どうなのでしょうか。本当のところは。

いずれ、秀作としての評価に値する一本だったと思います。評論子は。

<映画のことば>
あなたは、生き残りなさい。

(追記)
まったくの余談ですが…。
ジワン監督の最新作『幽霊人間』は、タイトルからして、まず売れそうにないなぁ、と思ったのは、おそらく、評論子だけではなかったかと思います。(笑)

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talkie

3.0失われた場面を求めて

2023年12月31日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

『パラサイト 半地下の家族』で家政婦を演じた
イ・ジョンウンの主演作

10年のキャリアがありながらパッとしない不人気映画監督ジワンは低予算の依頼で60年代の韓国映画の修復をすることになった
映画のタイトルは『女判事』
モデルは韓国初の女性判事
監督は韓国初の女性映画監督
中盤以降音がない
修復の手がかりを求め『女判事』に関わった人々に会いに行く
ないとされていた脚本も見つかり不自然にカットされたシーンのフィルムも見つかった

ジワンは夫と大学生の息子の3人暮らし
ジワンは子宮筋腫の悪化で自宅で倒れ病院に運ばれ翌日手術を受けた

すでに他界している韓国初の女性監督の影が時折登場する
帽子にコートにタバコ
なんか洒落ててかっこいい

なんてことはない話だ
主人公は見た目は平凡な小太りのおばさんだ
それでも飽きはしなかった
引き込まれたのはたしか

フィルムがあんなところにあるとは意外だった

検閲って軍事政権に対する批判的内容があったからではなく女性俳優が煙草を吸うシーンがあったかららしい
それくらい良いだろうよ

修復された劇中映画は無事公開したのだろうか
反響は?
ジワンが自分で人生を見つめ直す点もモヤっとしている
ちょっと残念

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野川新栄

3.0映画界の先人に想いを馳せて

2023年5月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ここ最近に多い、映画への愛を描く映画、本作は韓国から。

これで終わり?こんな終わり?と思ったけど、

どこかシンミリ、笑いも入れながら、暗すぎず明るすぎない感じで、

静かめに、わりと淡々と、進んでいきます。

悪いとは思わなかったけど眠かった(笑)

でも、なんか心に残るんだよな…

韓国初の女性の映画監督へのオマージュだそうです。

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RAIN DOG

4.0おしゃれなポスターに惹かれて

Mさん
2023年4月15日
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愛の不時着のタン・ジュンサンとおしゃれなポスターに惹かれて鑑賞。ところが、登場したのはただのおばさんにしか見えない主人公ジワン。
今まで映画監督なんて、とってもおしゃれで手が届かない所にいる人のイメージだった。しかし、この映画を見て、いきなり身近な存在に見えてきた。それがこの映画を見ての一番の収穫。
地味だがよい映画だった。

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M

3.5監督第3作目『幽霊人間』を公開した女性監督のジワン(イ・ジョンウン...

2023年3月30日
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鑑賞方法:映画館
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りゃんひさ

2.0前半寝落ちしてしまった。

2023年3月29日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

えらくまあ盛り上がりにかける映画だった。ここである程度予習していたから良かったが、何もない状態だったら、単に売れないおばちゃん監督が主人公の、旦那と息子はだらしないし、本人は婦人病で倒れるし、映画館は崩壊しているし、よくわからん。とうとう前半は寝落ちしてしまった。作品名のオマージュって、何に対するオマージュだったのか、見終わったあともよくわからない。けどもう一度見ようとも思わない。

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M.Ooi

3.0最近の映画好きには刺さらない?

2023年3月26日
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鑑賞方法:映画館

ドキュメンタリーのように淡々と進むものの、フィクションように都合良くヒントがポンポン出てきて、どっちつかずな感じ。
しかしテーマ性はわかりやすく、女性監督の立場の問題と、映画業界の移り変わりとが印象的である。

古い映画館の演出はなかなかな魅力的に撮られている。
また、幽霊、というキーポイントも上手く活用されており、示唆に富んでいて、情緒的である。

ただ、あまりに庶民的過ぎて華がないというか、刺激が物足りなくはあった。

2023年劇場鑑賞52本目

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ひでぼー

3.0(原題) 오마주

2023年3月24日
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鑑賞方法:映画館

イ・ジョンウンさんの演技と監督のほのかな演出とユーモアが輝いている余韻が残る作品でした。
当時の女性、女性監督は本当に苦労して大変でした。

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AYK68

3.0映画「パラサイト半地下の家族」の家政婦さんドラマ「他人は地獄だ」の...

2023年3月15日
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ららら

2.5盛り上がりに欠ける

2023年3月13日
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Scott

4.0今度は韓国から届いた映画愛の物語。

2023年3月12日
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もーさん

4.5映画好きにはたまらない!

2023年3月12日
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鑑賞方法:映画館

過去の名作探して、走り回った。
諦めかけてたところに帽子にフィルムが!
良かったです。

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かん