ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールドのレビュー・感想・評価
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とても良い映画
スミスのファンでもないし、海外の映画評サイトやここの評価もあまり高くないので、ずっとスルーしてたんですが、仕事納めの本日、レイトショーよりも安い鑑賞料金で観られるということで、意を決して突入!(笑)
いやぁ、普通に面白かったワイ!笑
実際にあった事件をモデルにした音楽青春映画。全編、スミス!スミス!…ずっとかかりっぱなしです(笑)
スミスが我が国でも流行っていた頃?、僕の友達も、なんや知らんけど、「スミス!スミス!」と騒いでいた記憶があります(愛読書はもちろんrockin’on)。正に20代の頃の話…。そんな頃、僕はブルースとか南部産ソウルにどっぷり…なんかパンク臭い"ニューウェイブ"な連中を敵視しておったので、当時のブリティッシュ・ロックは軟弱なイメージでしかない…でも、今聞くと…なんかとても良かった(笑)スミスのアルバム…聞かんとだめやなぁ…(笑)
モリッシーの書く詩世界は、sex, drug & rock'n rollな世界観よりも、よりリアルに響いて来る…そして、ラジオ局を襲った若者とメタルDJのやり取りは秀逸。レコードがターンテーブルにのる度に、ちょっとニヤッとなって、嬉しかった。次はどんな曲がかかるんだろうかと、なんかドキドキした。
今年最後に、なんか良い映画観られて良かった…パンフレット買い損ねた(笑)
*舞台が、アメリカのコロラド州デンバーというのが驚き。室内を映した映像だけを観ていると、ここはロンドンかベルファストかと勘違いしてしまうぐらい。でも、ブリティッシュ・ロック聴いてるアメリカ人とかって実際少なさそう…と言うか、ホンマに少ないんやろうなぁ…(笑)
*過去レビューを遡ったら、2年前に『イングランド・イズ・マイン』というスミス結成前夜の作品も観に行っていた(笑)…しっかりパンフレットも買ったみたいだけど…見つからない、どこ行った?(笑)
バンドはなくなっても曲は残る。人は死んでも偽らない心は残ると思いたい
ザ・スミスの熱烈なファンの女の子が通うレコード店のバイト青年ディーンがスミスの解散した日の夜に近くのメタルロック専門FMラジオ局をレコード店の万引き防止用の拳銃(弾は入ってないと言っていたが)を持って、番組ジャックして、ずっと The Smiths の曲をかけさせる話し。動機は片思いの好きな娘を喜ばせたいからでしょう。その娘(クレオ)は店のカセットテープをコートのポケットにどんどん放り込んで万引きする。ディーンが一人で店番の時だけやるらしい。なんにも言えないディーンという設定。
その日、ディーンはクレオをデートに誘うが、軍に入隊(徴兵)が決まった男の友達の壮行会をかね、仲良し四人組とパーティーに出掛ける約束があるからと断わられてしまったディーンは拳銃とザ・スミスのレコードを持ってラジオ局ジャックに向かうのだった。ラジオ局名はKISS101 だったかな?DJはKISSファンのなかなかイカしたお兄さん(オジサン)。ディーンが拳銃を撃つ真似?をしたら、弾が入っていて、ジーン・シモンズのマグカップが割れる。でも、DJはそのあと、ポール・スタンレイのマグカップを出してきた。
イングランド・イズ・マインというザ・スミスの結成前夜を描く映画を2年ぐらい前に観たのにすっかり忘れていた。そんなテイタラクのアタシですので、残念ながら、スッゴく感激するわけでもありませんでしたが、悲しくなるわけでもないので、あの頃(80年代)を懐かしむにはいい映画でした。
公開初日の金曜日のよるのシアター7は40代から50代の男性がほとんどでした。UKロックファンにはオススメします。ちなみに、87年頃、アタシが車で甲州街道を走りながら聴いていたカセットテープはZZトップとかだったような😎
The Smiths というバンドはアルバム4枚を残して1987年に解散した短命なバンドだったが、イギリスの若者の間(だけ)ですごく人気のあったインディーバンドであったらしい。ヒットチャートの2位になるぐらい。ポストメタルのオルタナティブ・ロックバンド。曲はポップで、爽やかだが、ボーカルのモリッシーの歌詞がシニカルで屈折していて反社会的なのが、労働者階級の若者からすごく支持された要因らしい。
映画の題名、Shopliftes of The World は彼らの曲の題名から。どんどん万引きやれ~❗という内容。
やるせない若者たちの一夜を描いた青春映画でした。早朝に警察署に駆けつけたクレオと不起訴で釈放になったディーンが抱き合ってキスして終わります。お巡りさんもザ・スミスのファンなので、大目にみてもらったみたい。あのデブのお巡りさんはなんかすごく既視感あったけど、誰だがはわかりませ~ん😅
ヲタクの場外ホームラン
青春時代の暑苦しさやドロドロを、若者たちの一晩に圧縮した物語り。
近年の、音楽をネタとした青春ものとしては、個人的には「ノーザン・ソウル」が金字塔。ダントツの一番だったんですけど、アレに近いものがあります。相当好き。
不満だらけの生活。付き合っているのに抱いてもらえないジレンマ。届かぬ想い。自分が何者かが分からない苦悩と、まだ何者にもなっていない事への苛立ち。
大して仲良く無い友達のパーティーに乗り込んだ4人と、リボルバーを持ってラジオ局に乗り込んだ1人。四人四様の期待を持ちながらパーティーをハシゴした四人の気分は最悪。そこに届くスミス。
地元のローカル・ラジオ局ジャックが、ドロドロの「吐き出し」だとして。吐き出し切れない四人との対比が、パトカーが駆けつけたラジオ局前の人混み。しでかして御用も、一時のヒーローになって憑き物が落ちた表情になったディーン。片想いだったクレオのハートも頂きw
特に、どーって事ない話なんだけど、妙に爽やかなハッピーエンドで、良い気分にしてくれる青春ものでした。
良かった。とっても。
腹いせにポスターを持ち逃げするエレナ・カンプーチスの姿に萌え。この若手5人の実力派の中から、近い将来、大ブレイクする者が出て来そうな予感。
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