ハウス・オブ・グッチのレビュー・感想・評価
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映画の面白さがぎゅっと詰まったトキメキの一本。
決して昔々のお話ではなく、70年代後半から80年代、90年代とまさに自分もその時を生きてきたのであの時代の空気感がとてもリアルに再現されていてトキメキました!もちろん名門グッチのスキャンダルはしっかり記憶しております。
ファッション業界とリドリー・スコット監督は正直あまり結びつかなかったのですが、相変わらずめちゃめちゃ元気な(?)作風です。「最後の決闘裁判」のほぼすぐ後に作っているとは何と精力的なおじいちゃんなのでしょうか。
華やかなファッションに全く負けていないキャストの豪華さ。主演のレディー・ガガは「アリー/スター誕生」より断然ハマってましたね。ぼんぼんの旦那役アダム・ドライバーも悪妻ガガに全然引けを取ってませんでした。そしてアル・パチーノのゴッドファーザー感よ!たまりませんねぇ〜。ジェレミー・アイアンズと共に二人の重鎮が作品に一層の重厚感をもたらしていました。
でも何と言っても目が離せなかったのはジャレット・レトです。最初レト様とは気づかず、誰やねん状態でしたけどw ほんと笑える程の怪演ぶりでしたね。
イタリアからニューヨーク5番街に進出し御殿場アウトレットへの出店の話が出てきたりデザイナーにトムフォードを採用したり、グッチの歴史が見れる楽しさもトキメキました。
音楽も良かったなぁ。当時流行っていた曲とオペラ楽曲とうまく使い分けていて。ブロンディやドナ・サマー、ジョージ・マイケル、デヴィッド・ボウイがかかればすぐにあの時代に戻れます♫
ブロンディの“ハート・オブ・グラス”が使われてる予告編を観た時から重低音の響きに心奪われてましたが、あれは映画用(?)にアレンジされていたんですね。カバーになるのかな?お見事です!
ファッションよし、音楽よし、役者は素晴らしくストーリーも面白い!
まさにこれぞ映画、と言えるトキメキの一本ですね。
リドリー版『華麗なる一族』イタリアーノ
山崎豊子が原作かと思うような愛と野望がドロドロと渦巻くドラマで、長尺にもかかわらず最後までガッツリ見せてくれます。グッチ家の骨肉の争いに、一族でないレディ・ガガが介入して裏側でコントロールしてしまう展開が抜群に面白いです。リドリー・スコットは、一筋縄ではいかない強烈な登場人物をうまくさばきながら、実に見応えのあるドラマを作り上げていて、見事な手腕です。ただ、後半になってガガのキャラが弱くなり、暗殺に至るまでの心境の変化があいまいな感じがしました。役者では、ギラギラ感たっぶりのガガ始め、アダム・ドライバー、アル・パチーノ、ジャレッド・レト,皆さん驚愕のハマり役でした。
GUCCIの栄枯盛衰ではなく崩壊のみのクソだね
ローマのスペイン広場前のGUCCIに40年前からウインドショッピングだけはしたけど、
この15年前から見かけなくなったのは、
こんな混乱があったのかと思ったが、
そんなことどうでもいいこと、
映画自身もイタリア弁ではなく英語が目立ち、
アホな一族の内乱の表面的な三面記事的な内容展開
で胸糞悪い映画だった。
カッコいいオジサン見られる
察しはしましたが
ファッションに疎い私でさえ
オッサン達の装いが素晴らしい
あんな風に老いていくのは
憧れてしまいました。
人生は何をまとい
何と戦っていくのか
アルパチーノの存在感
流石の重厚感
御健在で何より
素晴らしい
ガガ姐さんの奮闘に拍手
2022年映画始めは、巨匠リドリー・スコットのハウスオブグッチ。
全体的な感想としては、ものすごくテンポが良くて面白かった!
159分の上映時間に最初は躊躇したけど、
ガガ姐さん演じるパトリツィアとアダムドライバー演じるマウリツィオが出会う70年代後半から、事件が起きた95年までをノンストップで駆け抜けるから小気味良い。
マウリツィオの父ロドルフォが死ぬまでのカットの流れはコントかと思うくらい笑った。
とにかくレディーガガの奮闘ぶりが凄くて、だんだん応援したくなる。
ガガ姐さんだけ周りと比べて身長が低いのも、グッチ家に入っても異質のままでいるパトリツィアの印象を強める。
一番印象的なシーンは、雪山のペンションにてマウリツィオの友人(たぶん上流階級)にマウントを取ろうとするも辱めを受けるガガ姐さん。
思えばこの映画で誰もが幸せな瞬間はなくて、誰かを貶めることでしか幸福になれず、やがてその幸せは長く続かず崩壊してしまう。
実話をもとにした映画ですが、教訓めいたものもあって非常にためになる映画でした。
これは星4.5です!
さすが,リドリー・スコット!!
時間を感じさせないテンポといい,役柄といい,すべてにおいて極上の仕上がり。さすがはリドリー・スコット監督。映画の魅力が満点。見るべき一本。妻と見ましたが,二人ともしばらく余韻に浸っていました。いい映画に出会えて幸せです。
あまりにも悲しい恋物語
アダム・ドライバーは背が高くて見栄えのする俳優だが、どこかすっとぼけたところがある。いくつか観た出演作のどの演技にもそう感じられた。それはこの俳優の個性だろうし、いいと思う。
本作品も例外ではなく、演じたマウリツィオ・グッチは放蕩息子の役の筈だが、すっとぼけつつも真面目で優柔不断な若者に見えてしまう。おかげで中盤までミスリードされてしまった。弁護士を目指すような勉強好きの人間なら、経営もちゃんと勉強するだろうと思ったのだ。
レディ・ガガが演じたパトリツィアは「業突く張り」という言葉がこれほど似合う女性はいないと思うほど、強欲で独りよがりで強情で頑固である。こういう女性にモデルみたいな体型は似合わない。ちょっと太めで肉感的な女性がいい。レディ・ガガに白羽の矢が立ったのは自然の成り行きだろう。
イタリア訛りは少し余計だったが、レディ・ガガの演技はなかなかのものである。マウリツィオの父でジェレミー・アイアンズが演じたロドルフォが鋭く見抜いたように、パトリツィアはカネ目当てでマウリツィオに近づいたが、そんな側面をおくびにも出さない強かさがパトリツィアにはある。多分ではあるが、女学生時代も小金持ちの娘として取り巻きに囲まれていたのだろう。人の御し方だけは上手だったという訳だ。そんなパトリツィアに見込まれてしまっては、世間知らずのマウリツィオはひとたまりもない。
業突く張りだが忍耐力もあるパトリツィアの頭の中では、マウリツィオに出会った瞬間から、将来は自分がグッチを牛耳るのだという遠大な計画が生まれた。なにせ他人を騙して誘導する能力だけはピカイチである。将棋の駒のように誰と誰をどのように動かせばこうなるという読みがあった。将棋に捨て駒があるように、パトリツィアは人を捨て駒にする。
パトリツィアの唯一の誤算は、マウリツィオを将棋の駒として扱わなかったことである。あるいは贅沢三昧で優柔不断を極めるマウリツィオを扱えなかったのか。彼女の権謀術数はマウリツィオとの出会いに始まり、彼との別れで終わる。それがパトリツィアの恋だったのだとすれば、あまりにも悲しい物語である。
良い映画
最後の?"オリジナル"グッチ・ファミリー…確執と崩壊の物語…。"時代"の波に取り残されそうになっていた頃、1人の女が現れて…云々というお話。
予告編はサスペンス色が強い印象でしたが、本編は事実に基づいて比較的淡々と描かれていた…という印象でした。犯罪色の濃い、ドキドキするような展開の作品では無かったかな(笑)
商才に欠ける成り上がり一家の悲しい末路…いずれ時代に飲み込まれ、この様になったのかも知れませんね。
*グッチ家を崩壊へと導く、レディ・ガガ演じるパトリツィアは、思ってたよりもステレオ・タイプの"物欲女""悪女"という描かれ方で、そのキャラクターに今ひとつ面白みを感じませんでした…まるでお昼のワイドショーにでも出て来そうな…(まあ、演出の問題かも知れませんが)。
*アダム・ドライバーも良かったんですが、アルド・グッチを演じたアル・パチーノが、その演技も含めて強く印象に残りました。
*2時間半以上の作品でしたが、あまり長さを感じませんでした。でも、期待していた以上には、あまり面白くは無かったかな(笑)
代々経営は続くない見本
なるほどね・・・・よく代々は続かないと言うけど、その続かないひとつの事例だね・・・・
物事にこだわる事も良い事なんだけど、こだわり過ぎても良い事はないし・・・・
二代目に生まれてきたからこそのおごりや苦悩もあるだろうし・・・
私的には、コンサルを仕事にしているので、何とも職業柄と言う観点からみてしまうな・・・・・
本作品、映画としては、本当に淡々と話が進むだけで大きな山もないし谷もなく、ハラハラドキドキもしません。
もう少し脚色しても良かったかな・・・・
しかし、出演者は、皆いいよな・・・キャスティングは素晴らしい、特にレディー・ガガは凄く頑張っているな・・・凄く光っているよ。
アル・パチーノも相変わらずいいんだけど、しかし、年をとったな・・・・
80歳を超えて、まだまだこうしたテーマで映画を撮ろうとするリドリー・スコットも最高な監督だと思うね。
まだまだ、リドリー・スコット監督の次回作品を楽しみ待ち続けられるな・・・
もう少し脚色しても良かった気がするけど、しかし、全体的には楽しめる作品だと私は思うね。
「日本人は上客だ」
グッチには全く興味なかったのですが、
レディ・ガガ、アル・パチーノ、の共演が観たくて行ってきました映画館。
アダム・ドライバー、ジャレッド・レト、って他の出演者も凄いですね。
事実に基づく映画で、グッチ一族の、内部争い、殺人事件、を描いてます。
オペラが流れてたりするシーンもあり途中で眠くなりましたが、最後まで観たら面白かった。
グッチの事を知れてグッチの印象が変わりました。
正統派な、映画らしい、終わり方で、
エンドロールを観ながら、監督がリドリー・スコットだった事を思いだし、
そうそう、硬派な映画って、こんな感じ、こんな感じ
と思いました。
リドリー・スコットは、スーパーヒーロー映画を否定していますが、その気持ちは分からなくもないな…
気になっていたガガの演技は上手く、リドリー・スコットも認めてるそうです。
アル・パチーノは日本語を話すシーンがあります。
ジャレッド・レトは、どれがジャレッドか観ている最中まったく分からなかった(笑)
3.5点だと少し低く、4点だと少し高く、正確には3.7~3.8点ぐらいで、甘めの4点です。
レディ・ガガ…なかなかのもの
貴族的なグッチ一族に対する労働者階級の下卑た雰囲気を見事に出したレディ・ガガが見事だった。リドリー・スコットの演出も去ることながら、それに応えた彼女の演技力もなかなかのもの。アダム・ドライバーは今一番イケイケのノリノリの演技で言うことはない。アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンはさすがである。ジャレッド・レトの怪演は今作の見ものでもある。面白い作品だった。巨大なグッチ一族が消え去る内容には恐ろしいものがある。苦労して作り上げたブランドも、現代では投資家にいとも簡単に乗っ取られてしまう。禿鷹のような連中が虎視眈々とその時を狙っているのである。まさに奴らは地球をも金で買い取ろうとしているのだ。
Gucciを題材に採った、リドリー・スコット流の『ゴッドファーザー』。アダム・ドライバーがはまり役!
当方、GucciもPRADAもエルメスもさっぱりわからないけど、
まあ、どういう映画か、監督が何をやりたかったか、というのは、
一言で説明できちゃうのではないか。
「自分なりの『ゴッドファーザー』を撮りたかった」
これに尽きるでしょう(笑)。
要するに、一見すると別の映画に見えるような題材で、パクリだと思われないような仕様で、自分も『ゴッドファーザー』みたいな映画を撮りたかった。
そういうことだと思う。
両作の類似は、「アメリカに住む」「実在したイタリアン・ファミリー」をモチーフに、抗争・内紛を「実録タッチの」「長尺で」再現する映画、という大枠にとどまるものではない。
稼業を継がないで別の仕事をやっている子ども(第一作前半)。
跡取りの問題でやむなく稼業に参加する子ども(第一作後半)。
息子の代わりに優秀な甥っ子を重用するおじさん(第三作)。
仕事にのめり込むうちに嫁と疎遠になる夫(第二作)。
だんだん性格は酷薄になるが一人娘には子煩悩な夫(第二作)。
古くから仕えて一族の信頼を得ている弁護士(第二作)。
仲間内での経営権をめぐる株式の争奪戦(第三作)。
ヒットマンに依頼しての自らの近親者の暗殺(全作…(笑))。
おおむね『ハウス・オブ・グッチ』を構成する要素で、『ゴッドファーザー』に出てこない要素はなく、強いて言えば「上昇志向の強い女性」パトリツィアがキャラクターとして目新しいくらいだ。
逆に言えば、そこで「新味」を出せるという判断があっての「Gucci」という題材選択なのだろう。
二度登場するアルドの誕生日パーティは、明らかに『ゴッドファーザー』の冒頭25分間におよぶ伝説の結婚パーティ・シーンへの目配せだし、マウリツィオが逃亡中に別の女とねんごろになる流れも、マイケルのシチリア行きと現地での結婚を彷彿させる。何より、アル・パチーノにアルド役をオファーしている時点で、リドリー・スコットが『ゴッドファーザー』を土台としているのは明々白々である。
それに、パンフで監督も出演者も寄稿者も、『ゴッドファーザー』の『ゴ』の字も出してこないのがじつに怪しい(笑)。なんぼなんでも、これだけ似てて誰も触れないってのはさすがにおかしいだろ。それだけ「口にしちゃいけない」くらいバリバリに意識した作品だ、ということなんでしょうね。
実際のところ、『ザ・ソプラノズ』みたいにギャングものに振らない形で、イタリアン・ファミリーを題材に採ったサーガをやりたいとなると、「ブランド創業家一族」ってのはとても面白いチョイスだと思う。まして現実で人殺しが起きているとなればなおさらだ。
で、観てどうだったかというと、とても面白かった。
てか、封切り映画に4点以上つけたのって、ほんとに久しぶりかもしれない。
こういう「家」の栄枯盛衰のサーガは、それだけで十分面白いのだが、とにかくキャラクターが揃っていた。レディー・ガガの山村紅葉みたいなおばちゃん演技も、ほぼ『ゴッドファーザー』と地続きのアル・パチーノ(マイケルとはキャラが違うけど)も、特殊メイクでデブったあげく禿らかして変人演技にいそしむジャレッド・レトも十分楽しかったが、なんといってもアダム・ドライバーのマウリツィオ役がカイロ・レン役の100倍良かった!(まああれは映画もゴミだったけど)
こういう役やらせたら、この人こんなにはまるのか。ちょっとはにかんだような笑みが、なんとも言えず良い。てか、もともとこの人の顔って、生粋のアメリカ人なのになんかボッティチェリとかが描きそうなイタリア人顔なんだよね。
人間ドラマとしても、キャラクター自体は濃いめながら、ストーリーラインやダイアログはむしろ抑え気味で、奇矯さや外連味が案外薄味なのが印象的だった。どちらかというと、ごく普通の人間が、最初は勢い込んで新天地で仕事に邁進するのだが、分不相応に大きな財産と重い責任を与えられるなかで、そのうちどこかしら歪んで、壊れて、やがて機能不全に陥っていく、という一連の流れがきわめて自然に、スムーズに描かれていたと思う。
ああ、俺の前の前の女上司も、昇格したときは物分かりときっぷの良い、やりやすい人だったのに、どんどんプロジェクトを背負う責任の重圧のなかでおかしくなっていって、最後はずっと声ふるわせてみんなに怒鳴りちらしてたなあ……とか(遠い目)。
リドリー・スコットは巨匠といいながらも、かなり当たりはずれのある監督だ。
この人のことを「映像派」と呼称するのはまさに言い得て妙というか、言葉の通常の意味以上に彼の本質を言い合てていて、要するに彼の才能はひたすら「何をどう撮るか」に全振りで偏っていて、シナリオの出来にはあまり鼻の利かない監督なのである。
だから、『エイリアン』のダン・オバノンみたいに、脚本家に恵まれると圧倒的傑作を生みだすが、そうでないと「なんだこれ」みたいな映画も撮ってしまう。
その点、今回のシナリオは上出来で、安心して流れに身を任せることができた。
映像に関しては、いつものごとく文句のつけどころはあまりない。どんな題材を渡されても、それに見合った撮り方と画格と色調を的確に見出して形にしてみせる能力は、さすが若いころに数千本のCM撮影で鍛えられただけのことはある、臨機応変の万能ぶりだ。
あと、全編を通じて「概ね誰かが必ず煙草を喫っていて、煙が画面のどこかでくゆっている」のも、時代感と雰囲気づくりにつながっている点は見逃せない。煙草がないときは、外で湯気や蒸気があがっていたりと、とにかく「スモーク」がGucciのひとつの表象として、映画内を通じて機能しているのだ。
まあ、『ゴッドファーザー』と比べれば、ひりひりしたところはないし、人もバタバタ死んだりはしないので、しょうじき全体にノリが「軽い」感じも否めないが、あの有名なブランドの内部がこんなしっちゃかめっちゃかになっていたのだと知るのは純粋に面白かった(ちなみに全く知らなかった)。
話の流れが自然すぎて、体感的にはあまり時間を経ずにイベントが展開しているように思えるのに、気づくとみんなどんどん齢を取って20年以上が経過しているのはちょっと気になったが、これは欠点というよりむしろ美点なのか。
あとクラオタとしては、オペラ・アリアが適材適所というよりは、ちょっとバカにしてるみたいな陳腐さを付与する手段として使われているのがひっかかった。手品で「オリーブの首飾り」かけて客が笑うみたいなノリで、なんかちょっと感じ悪いというか。
映画を観たあとでネットを漁っていると、創業者の子どもがアルド、ロドルフォ以外にも何人もいたり、パトリツィアとマウリツィオのあいだにも、女の子が「二人」いたりと、結構現実の細部を映画化に合わせていじってあることがいろいろわかって面白かったが、パトリツィアってとっくに釈放されていて、今もミラノの街中を肩にオウムを乗っけて歩き回っているらしい。自身を主人公とした映画化に関しては「決してうれしくはない」とか述懐してるんですって。マジすか……w
考えてみると、現在も営業しているビッグ・ネーム・ブランドのスキャンダルを、当の殺人犯が存命のタイミングで実名で映画化するとか、日本じゃほぼありえないよなあ(笑)。
あれだけポリコレとか人権とかには気を使って映画つくってるのに、こういう実在の人物と会社を晒しあげするような攻めた企画は許されちゃう欧米の風土って、けっこう不思議かも。
そういや、パンフレットで猿渡由紀さんが、イタリア訛りの英語で撮られたこの映画について、「この話はイタリア人監督がイタリア人キャストで作るべきだったという意見が聞かれるのも、当然のこと。実際、わざわざイタリア訛りにした英語を聴くのは、英語圏や、イタリア人からすれば耳障りなもの。いつかイタリア人監督がイタリア人キャストでこの話を語ることがあれば、ぜひ、それも見てみたいものだ。それは逆リメイクというより、正統派のバージョンと呼べるのかもしれない」とか書いておられた。
いやいや。ちょっと待ってほしい(まあ、言いたいことはわかるけど)。
本人たちは裏テーマとして『ゴッドファーザー』みたいな映画を撮りたくて撮ってるのに(そのための題材としてGucciは選ばれただけで、別にGucciが描きたいわけではない)、なんでわざわざイタリア語で作んなきゃならないというのか。むしろ、これがやりたかったんだと思うけどなあ、これが。
……いや、でも、たぶんこういう人たちにとっては、作り手の意志とかはどうでもいいんだろう。正しくあるべき部分が、正しくないから物足りないと言ってるわけだから。
しょうじき、こういう「あるべき」論で語られる映画評ほど、当てにもためにもならないものはないと、常々思っております。
大店(おおだな)は三代目が潰すと云いますが・・・
GUCCI一家の実話にヒントを得た映画。リドリー・スコット監督作品。
初代は馬の鞍作りの匠だったんですね。二代目が鞄。そして三代目が・・・という話。
落語ではよくある話でして、大店の若旦那が吉原通いで身代(しんだい)を潰してしまう。うーん、だいたい三代目なんですな。
あんまり気持ちのいい話の映画ではありませんです。
身につまされたお方も多いんじゃないかとお察し申し上げます。
見所と言って良いのか悪いのかわかりませんが、レディ・ガガとアダム・ドライバーの身長差。おおよそ35センチ。レディ・ガガは頑張ってウエスト絞って来ましたね。たぶん、ライザップに相当通ったんじゃないでしょうか。アダム・ドライバーは「最後の決闘裁判」の時よりもさらに激しい腰使い。レディ・ガガの頭がガガガッ、ガガガッって激しく動いておりました。
レディ・ガガはイタリア系ですので、ハマり役だったと思いますねぇ。
しかし、全編英語です。
ただし、アルパチーノが日本語で「こんにちは~」「まいどあり~」って言う以外は。日本の経済もバブリーな頃でした。
個人的に印象に残ったのはメキシコ出身のキュートなサルマ・ハエックがいつの間にか三枚目路線になっていて、レディ・ガガと気が合う占い師を演じておりましたことと、最近出演作品が目白押しのカミーユ・コッタンが40歳過ぎてからめきめきと頭角を現して来たことです。フランスの女優さんですが、英語もバッチし。才女ですねぇ。
実際にあの占い師はどの程度彼女を操作したのでしょうか?気になりましたね。ちょっと、お隣の女性大統領の失脚を思い出しました。
貫禄のアルパチーノにいとこのパオロ役のジャレッド・レトがよかったです。
グッチ祐三にも有名ないとこがいましたね。
🎵はぁー、はぁー、はぁー、はぁー
🎶ビューティフル・サンデー
流行りましたなぁ。
田中星児。
モト冬樹とエド山口は実の兄弟。
ナイツの塙宣之とベースで歌うはなわも兄弟ですね。関係ないけど。
またもや2時間超えかと覚悟して見に行ったけど、どのシーンも無駄がな...
またもや2時間超えかと覚悟して見に行ったけど、どのシーンも無駄がなく美しく品があり長さを感じさせなかった。
大体の物語は知っていたけど、当時の音楽、当時の日本人の買い物の様子、当時人気の女優さんなんかも交えておもしろかった。
ガガ様、最初の若い頃からお金持ちになってからと最後の方まで素晴らしかった。
アリーではどうしてもガガと重なってしまったけど、パトリツィアにしか見えなかった。パトリツィアは知らんけど
アダムドライバーもイメージが変わった。
今までで1番いいかも
アルパチーノ、最近見てなかったんだけど
誰か見たことあるけど誰だっけと思った笑
脇を固めるキャストまで凄い
主役級の濃〜い役者さんたち勢揃い! あまり下調べせずに観たので、パオロのことはただのウザい頭弱いオッサンだと思ってたんですが…エンドロール見たらジャレッド・レトじゃないですかっ!!えーっ!わたしあのダラスバイヤーズクラブの彼(彼女)にぎゅーんと心を奪われ好きだったのに、全然わからなかった‼︎ 振り幅がすごすぎる…。
占い師も見たことあるお顔と思ったら、サルマ•ハエック!フリーダカーロの彼女。お話もエンターテイメント満載で音楽もワクワク、デビッドボウイの曲も懐かしかった。そしてアダム•ドライバーが押しに弱いタイプの男なのは似合うなぁ。
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