ハウス・オブ・グッチのレビュー・感想・評価
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ポルシェがカッコ良し
自分も数年に一度、グッチで買い物をします。
しかし、こんな凄い事件があったとは知らなかった、しかも1995年だから自分は充分大人じゃん。
映画はアダム・ドライバーは勿論だが、レディ・ガ・ガの演技のうまさにびっくりした。スター誕生の時より演技が良かった。
ただ、ちょっと上映時間が長いかな。
劇中に出てきたポルシェ・タルガがカッコよかった。
な、長い…とはいえ楽しめました!
一時期、デザイナー映画が多かったですが、本作はあくまで創業家グッチの一族話です。
イタリアを描いた映画をあまり観たことがなかったので、大変楽しめました !(トスカーナ地方、ランボルギーニ、多分ベレッタなど)
アダムドライバーは、本当に良い俳優と再認識。リドリースコット作品の常連になりつつあるのも納得です。
んーー作品自体は少し長く感じました。成り上がりを丁寧に描いているので仕様がないですが。
日本で言うところの“華麗なる一族”的な作品が好きな方は是非ご観賞下さい!!
本作最大の衝撃は、ジャレット・レトな一作
もちろん、グッチ一族大激怒の本作。世界的なブランド企業「Gucci」の創業者一族の内紛とその内幕を描いた本が映画の下敷きとなっています。語りの巧さはさすがだし、見事な演技、きらびやかなパーティー、素晴らしい高級製品などなど…、画面もリッチそのもので、時間の長さを全く感じさせません。全く肩に力を入れずに観ることができるという点で、スコット監督の前作『最後の決闘裁判』とは対極の作りになっています。『最後の決闘裁判』をデートムービーとして観たら後々結構気まずくなるかも知れないけど、こちらはせいぜいちょっと苦笑する程度で、全体的に楽しめるでしょう。もし『クレイジー・リッチ』の二人がどうしようもなかったら、という「もしも映画」としても楽しめるでしょう。
アダム・ドライバーは『最後の決闘裁判』に続きリドリー・スコット作品に主演。『決闘裁判』の撮影中に、本作出演の要請があったそう。前回は美青年だが何を考えているのかよく分からない騎士を演じていたけど、今回は名家の御曹司。世間知らずのお坊ちゃんが徐々に権力の魔力に引き込まれていく様子は、共演していたアル・パチーノがかつて演じたマイケル・コルレオーネを彷彿とさせるものがあります。
ガガは『マクベス』でいうところのマクベス夫人と魔女の両方の要素を兼ね備えたパトリツィアをみごとに演じていたけど、何と言っても本作最大の驚きは、ジャレッド・レト!エンドクレジットを見るまで全く気がつかなかった…。
アル・パチーノは相変わらず皮肉なユーモアを交えたセリ目回しが見事だけど、どちらかというといつもより演技は控えめ…。と思ったら、ある場面で感情を爆発させる場面では爆笑してしまいました。なるほど、大人しい演技に徹していたのはこのためだったのか…。
主要な登場人物は全て実名。ところが映画化に際して、本人にも一族にも、特になんの許諾も連絡もなかったとのこと。実話と実在の人物に基づいた映画を作るのに、当事者に何の連絡もしないって、なかなかすごい製作体制のように思えるけど、ハリウッドなどでの映画製作においてはそれほど珍しいことではないそう。広く知られた事件なので、公共性の面で特に問題ないってことでしょうか。
ようこそお帰り!レディー・ガガ=さすがイタリア移民の娘です
「ファミリーもの」といっても、あんまりドロドロしておらず軽めに楽しめましたね。
シチリア島のドン・コルレオーネの一家の物語とは大違い。軽口です。
おそらくGUCCI家の当主=ロドルフォ以外が、みなさんぼんくらで、どこか抜けていたからでしょうね、
いやいや!ロドルフォも若い頃売れない役者をやったり、挙げ句には英国女優と結婚もやらかしたお調子者でしたっけ(笑)
監督リドリー・スコットは、本作をコメディ・テイストで撮ったのだと思います。アメリカンコーヒーのテイストです。
🇮🇹
GUCCIは、トスカーナのフィレンツェで石造りの店構えを見ました。暗殺のすぐあとです。
「二番目に安いものを買う」なんてこともせず、ショーウィンドウから眺めただけてしたが。
GUCCIは
フランスのCELINEと並ぶ馬具屋から始まったブランドです。今でこそ婦人用品でも鳴らしていますが元来は男たちの馬用品店だったこと・・それが男臭い つばぜり合いのストーリーを生んでいる由縁かもしれません。
🇮🇹
実際に18年の刑に服し出所したばかりのパトリツィア本人と、本作でパトリツィア役を演じたガガとは、何やら「出演に当たっての挨拶があったとか、なかったとか」で軋轢もあったようです。覗き見趣味のワイドショーばり。
いろいろとブランドイメージに傷が付かないものかと心配してしまいましたが、オイルマネーに買い取られてしまったGUCCI家はすでに終わっていて、訴訟も起こせないのかもしれません。
🇮🇹
1.19.にサンローランを演じたギャスパー・ウリエルが事故死。僕は傷心の中での鑑賞でした。
ハイブランドのデザイナーとしてではない“企業経営者としてのGUCCI家の物語”は、ちょっと僕としては拍子抜けではありましたが、男女問わず出演者全員の衣装の質の良さ、そしてガガのスタイリストの仕事=ヘアセットとメイクのレベルの高さ(!)には目が釘付けでした。
NY の店で黒いバッグを持った彼女には瞠目。
あとサンモリッツの別荘とか、スーパーカーのカウンタックとか。
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怪演・怪演・怪演
主要な登場人物それぞれが時の経過とともに変貌して行く様が見事!
アダム・ドライバー、とレディー・ガガは年令を重ねるに従い純粋な青年から冷淡な経営者へ、方や上昇志向の塊から自分の地位に固執する被害妄想かつ極悪な表情の女性へ、どちらも見事でした。
そしてジャレッド・レト!彼は一貫してピュア(その良し悪しは別として)、親族にいると厄介な人物でしょうが愛すべきキャラクターでした。
上映時間の長さが気にならない面白い作品でした。
相変わらず荒いよ、アダム・ドライバー
ファッション×狂っているは勝ち確の映画の予感。
クルエラ臭がするのです。期待値高め。
鑑賞してみるとやはり、予告通りの重厚感と高級感のある質の高い映画でした。期待は超えなかったけど、なかなかよく出来た作品。うん、面白い。
レディ・ガガとアダム・ドライバーの好演が光る。
レディ・ガガの演技は初めて見たけど、歌手としてだけでなく役者としてもこんなに安定感があるんだな。25歳という設定はさすがに無理があったけれども、庶民的な服も高貴な服も着こなしていて、尚且つ幅広い演技力で圧倒。アカデミー賞候補でしょ、彼女。
アダム・ドライバーは「最後の決闘裁判」とはまた違った役柄で、今回も流石の演技力。あの作品では悪意を働いたのに凛として立っている姿が不気味で恐ろしかったのだけど、本作では安心感はあるもののどこか頼りない男性という全く違ったキャラクターなのに、彼の笑顔がグッチの雰囲気と見事にマッチしていてとても良かった。笑った時に口周りにシワができるのが愛おしい。好きな俳優です。
そんな2人の掛け合いが絶妙。
レディ・ガガとアダム・ドライバーを見るだけでも価値のある映画だと思う。もちろん、周りを固める俳優陣との絡みも面白く、主人公が次々とグッチに染まっていく様は見ていてニヤリ。アル・パチーノ演じるアルド・グッチのちょっとした発言には笑えた。日本人の話したり、あなたにはそれをオススメしないとか言ったり笑
約160分の大作なので、長いかなぁと懸念していたが全くそんなことは思わず。テンポがいいし、映画に宿る品のあるオーラが美しいし、長さを感じさせない作りでリドリー・スコット流石だなと。引き込み方が完璧。でも、監督はアダム・ドライバーの荒いベットシーンがお好きなようで。
ただ、中盤終わりぐらいから大失速。
なんというか、ひとりじゃ結局何も出来ないんだぜってことを描きたかったのだろうけども、にしても見応え無いしなんかとりあえず感が出ていて正直つまらなかった。無駄なく緻密に描いていた前半の勢いはどこにいったの?と。字幕で解説するところをもっと描いて欲しかったな。めちゃくちゃ眠たくなった。
まぁまぁ、そこそこって感じですかね笑
アメリカかどっかの映画評論家が、演者は素晴らしいけど映画自体は面白くないみたいなこと言っていて、面白くないとまでは言わないけど分からなくもないな〜と思いました。
華やか!そして裏切りの連鎖に切なくなる!
ブロンディの名曲とともに観る予告編は
さぞ華やかなストーリーなんだろうな
と胸をときめかせていたが、、、
話のコアは
裏切りと私利私欲の塊の話だった、、、
でも、嫌な感じじゃないんですよね、、
レディガガの強さと美しさと欲望を露わにする
性に魅せられて、気づいたら終わってました。。
日本人がバブルの頃たくさん買ってたのかしらっていうネタまで散りばめられていて
面白かったです!
あまり予告編は見ずに、
下調べせずに、華やかな世界にどっぷり浸かって
しまいましょう!
実話×リドリースコットって
よく考えたらすごいですよね!
是非!
家から逃げたかった息子と家に拘った妻の愛憎劇
まず思ったのは『すっごい迫力』
お芝居がすごくて引き込まれました
しかも実話を元につくられたらしいお話
内容はグッチのブランドと一族の隆盛と没落
特に家から逃げ出そうとした息子と家に拘った嫁の愛憎劇を描いてる。
グッチの名前を聞いた瞬間からのパトリツィアのギラつきを見るとパパの『金目当ての女』って第一印象が正しかったように思えるけどちゃんとマウリツィオを愛していたようにも思えた。むしろ愛した夫を世界のトップブランドに押し上げるって思いが強すぎたのかも…
でもあそこまで口出されたらウンザリするマウリツィオの気持ちもわかる。
由緒正しいブランド一家じゃなくてそこそこの農家に嫁いでいたらやり手のモーレツ嫁として評価されそうな女性だと思いました
マウリツィオは泥にまみれてサッカーしたり同僚と水かけっこしたりしてた時が1番楽しそうで幸せそうだった
真面目な性格だから家から逃げ出したくても戻ったからにはもう自分がやるしけないと腹くくっちゃったのかもね
悲しいお話でした
グッチといえば
ブランドに縁がない自分にとっては近寄りがたい高級ブランド、ってイメージですが、
最近はドラえもんのコラボとかあるんですね。時代も変わったもんです。
この事件はまったく記憶にもなく、予習がてらググってから鑑賞。
アクの強い悪妻、ガガは見事に演じ切ってましたね。
アルパチーノ!!御年81歳。歳はとってもカッコいい。
3時間弱、始まる前は長いな~って思ったけど
さすがリドリースコット、飽きさせることなく最後まで鑑賞できました。
現実に起こったことなんですねぇ・・・
今のグッチには創業者の血族はいない、ってのが
なんとも皮肉だなぁ、と思いました。
ガガ様、役者を本業にしてもいいのでは。
最近、映画のBGMの一曲目が、その作品のトーンを表していると感じている。
グッチの社長が殺される話ってのは知ってたので、重い展開だろうと想像して着席した途端、ディスコの楽しいリズム。やや!これは楽しそうだぞ。実際、シーンが変わる毎に、懐かしい80年代のヒット曲満載で、頭がリフレッシュされてました。それと当時のクルマ(フィアット、ポルシェ、ランボルギーニなど)がチョコチョコ出てきて懐かしかった。
ガガ様演じるパトリツィア、最初はブランドと金の為に近づいてきた怪しい女だと思っていたけど、イヤイヤ、普通に恋愛モードじゃん、彼女の行動は愛する旦那を守る為、ダメな奴らを追い出すデキル奴ってだけじゃね。って彼女の味方になって中盤まで。
でも、後半になってちょっとやり過ぎかなってモヤモヤしてきた頃、ファミリーを護ろうとする旦那と対立する事に。あぁ、やっぱりファミリーより金の方が大切な女だったのね。で、捨てられた腹いせに殺人依頼。なんで殺す必要があったのだろう。
アダム・ドライバーが普通の人やってるのが新鮮だった。やっぱ、ちゃんとしてるね彼。
それにしてもガガ様の目ヂカラ半端ないです。役者としてもっと色々観てみたくなった。
ちょっと長いけど、リドリー・スコット監督の凄さを感じられ、大大満足でした。
復活!
素晴らしかったです。
最近の監督の映画がいまいちがけっこう続いていたので観るか迷っていたのですが、観て正解でした。
歴史劇やエイリアンシリーズにこだわりが強いと思うが、これを契機に昔の監督に戻って欲しいと思います。
長編昼ドラ作品
歴史ある家柄のよくあるお家騒動のお話。世間のレビューが高かったから期待しすぎちゃったのかな💦
グッチ家の話にしては映像に絢爛豪華さが足りない気がするし、パトリツィアの計算高さと壊れ始めてからの狂気を見せるにしては昼ドラレベルで目新しさはなく、160分間何を見せられていたのか……というのが率直な印象。ただ、160分という長丁場をそうは感じさせないのは凄かった。
面白かったのはみんながイタリア訛りの英語を話していたこと。途中でアダム・ドライバーは訛らず素が出ちゃってるシーンもあったけどwww
アダム・ドライバー、鼻から下の締りのない感じがあまり好きではなかったけど、マウリッツィオ役ではフェイスラインがシャープでめちゃくそイケメソ優男に💕
ガガ様、演技?素?怖かった。
セニョールアル・パチーノ💓💓💓太っても痩せても何してても決まってる(*´艸`)
ピーナ、年取ったな💦
パオラ、不倫は駄目よ。
レト氏のパウロは愛すべきIdiotちゃんwww
アダムドライバー好きにはたまらない
リドリースコット、アダムドライバーの撮り方が美しい‼︎前作の最期の決闘裁判の時もそうだったけど。
本編でいくと、予告のあのセリフ、あそこで言うのかよってちょっと肩透かしだったりしてもう少し攻めて欲しかったけど、事実に基づく話となると限界もあるのかな。
この事件当時、日本は大変でした^^;
auマンデー『ハウス・オブ・グッチ』
月曜日は映画が安い!って事で、二本目は、俳優としての才能も魅せつける”世界の歌姫”レディー・ガガ主演作品
世界的ブランド『GUCCI』の実際のお家騒動〜3代目社長暗殺事件を題材にした作品
グッチ創業者の孫の3代目社長は、スターウォーズでカイロ・レンを演じたアダム・ドライヴァー
最後の決闘裁判に続いてのリドリー・スコット監督作品出演で、SWでのイメージ以上に大活躍〜オスカーを手にする日も近いかも!?
名優アル・パチーノ演じる先代からブランドを引き継いだ後継者の1人アルドを演じてましたが、日本が見事にカモにされてました^^;
あそアルドの息子を演じたのが、ジャレッド・レトなんですが・・・
役作りでの変貌が凄すぎて事前にキャストと解説見てないと絶対レトさんとは分かりません@@!
この題材になってる3代目暗殺事件が起こる前の日本は・・・・
阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件と立て続けに惨事が起こり、自身も被災者だったので、海外のニュースに目を向ける余裕なかったです。
今回もガガさんの演技は素晴らしかったですが、序盤もう少し体型を絞ってたらラストのあの感じが、更に際立ったと思う。
まぁコレだけ凄いブランドを家族経営で成り立たせ継続する難しさが、リアルに描かれてましたし・・・
同時期にアパレルに勤めてた者としては、観て良かったと思いました。
興行成績は別にして、賞レースに食い込みそうな気がします。
@インスタアカウント → eigatama41 にも同じ投稿してますので、映画系のインスタされてる方は是非!宜しくお願いいます。
ガガ様が最高にゴージャス!でもグッチに興味ないと厳しいかも。
見るつもりはなかったのですが、映画館に行くたびに予告を見せられ。ガガ様のムチムチボディ&ギラギラファッションに興味がそそられ見に行ってしまいました。
ガガ様はめちゃくちゃゴージャスでした!
ゴテゴテしたアクセサリー、派手な色のドレス、けばけばしいメイク。YouTubeのファッションチャンネルでは絶対勧めない組み合わせばかり。でもパトリツィアにはすごく似合ってました。マウリツィオと出合う前から彼女はとてもおしゃれなんですが、真のファッショニスタは何でも着こなすんですね。これみよがしな胸の谷間も見れて大満足です。(おしゃれとダサイの境界線がさらにわからなくなりましたが。)
ただガガ様に見慣れてくると退屈になりました。とにかくグッチそのものに全く興味がなかったので…。そうならないように予習したつもりでしたが勉強不足でした。商売を長く続けていくのって大変なことなんだなと思うばかりです。どんな企業も時代に合わせて変化しないと売り上げが下がる。それはグッチのようなハイブランドも同じ。ちょうどグッチが時代の転換期に差し掛かり、伝統と革新がせめぎ合ったときの話なんだなと感じました。
ストーリーはパトリツィア側に同情的な作りになっているかなと思います。映画の冒頭からしばらくはロマンチックコメディみたいで和み、結婚式の後もすごく円満。円満ながらも徐々に不穏になっていき、やがて決定的に食い違うまでがすごく自然だなと思いました。
彼女は「グッチの偽物に対して手を打つべきだ」等、真っ当なことも言っているんです。でも毎回「君はグッチじゃない、口を出すな。」と言われて相手にしてもらえず。「いやいや、今のはパトリツィアが正しいよ?そりゃパトリツィアも怒るよ。」と思いましたよ。
それから家族について考えました。お金と地位を求めすぎるとみんなバラバラになってしまうものなんでしょうか。会社での影響力に固執せず、一族が一枚岩になることはできなかったんでしょうか。訴訟したりされたりの繰り返しで寒々しいですね。この映画だとグッチ一族はバラバラ、パトリツィアの家族もバラバラ。自分の家族を大切にしようと思いました。
ところでハイブランドのデザイナーってなぜそのブランドに仕えているのでしょうか。自分で「ラガーフェルド」とか「トム・フォード」というブランドを作ってもいいように思えるのですが。そう簡単な話ではないのかな?
金持ちの世界は解らない。
GUCCIともなるとお家騒動も桁ハズレだな、
400億リラっていくらなの。
前半はなんか退屈でしたが、400億リラあたりからのめり込んでしまった。
しかし、アル・パチーノ存在感あるな。
面白いが…
リドリー御大の作品だから、もちろん面白いっちゃめっちゃ面白いんだけど、さて、これはなんのためにこの物語を描かねばならなかったのか…?
前作はMeToo運動など女性の権利保護の観点から重要な意味があったと思うし、またその構成も意識的なものだったが…
まぁそうした意義がある作品ばかりでなくても良いのだけど…
面白いからいいか…ww
言葉と物の価値は違う
俺は生まれてこの方ブランドものには縁がなかった。もちろんグッチの名前は聞いたことがあるが、買ったことはないし手に取ったこともない。しかしそんな俺でもこの二時間半超えの作品を楽しく見れたのはGUCCI一族の争いが華やかな栄光ある名前とは真逆に血みどろの抗争劇が含まれていることをこの作品で知れたことにある。レディガガ演じるパトリツィアはどうにかしてGUCCI一族に潜り込もうとありとあらゆる手を使いマウリツィオに取り入る。入り込めるだけでもすごいのだが、その殻の女帝劇がすごい。身内同士で争わせ、蹴落とすがそこに情けなく豪快にやり通すのがヒロイックを感じ強い女性像を確固たるものにしたと思う。ただひたすら厄介な人間だなあと見ていて思ったがそんな彼女に注目したところが「紛い物」に敵意を剥き出したシーンが好きだ。もちろん偽物なんか簡単に作れるようになったらGUCCIの価値は下がるし、本物と偽物の価値の境目がわからなくなってしまうだろう。そんな彼女は叩き潰そうとマウリツィオに問いただすがそんな彼はむしろその出来をほめ、問題ないように振る舞う。彼女は外から来た人間で部外者に当たるが、そんな彼女だけがGUCCIという名前を大事にしようとし、偽物を許さないスタンスに一定の好意を覚えた。この映画だけ観てももちろん本当のことはわからないのだが、この映画だけを見るにGUCCIという名前に人一倍固執していたのがマウリツィオ1人だけだったように見えた。彼女がいたからこそグッチ一族は崩壊の一途を辿り、結果的に殺人まで起きてしまった。誰1人得することがなくいなくなってしまったが、この映画の最後に表示される、GUCCIの総資産の数と現在のGUCCIの経営の中に一族の人間誰1人いないというメッセージを見るにもしかしたらこの一族がいない方が経営が上手くいったのかな、となんとも皮肉な終わり方で面白かった。
また随所の音楽の使い方がとにかくカッコよくてなんだかMVを観てる気分になれた。また70年台の話だが現代チックに見えて古臭く感じず、これて現代の話なのかな?とワクワクして見れたのもとても良かったし、切れ味が効いててとても刺激的な構成になっている。
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