ハウス・オブ・グッチのレビュー・感想・評価
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ひっでえ話(映画の出来は素晴らしい)
2022年劇場鑑賞14本目。
グッチの創業者の話だと思っていて、弁護士志望の若者がどうしてカバンのデザイナーになるんだ?と思っていたらもうブランドが確立された後のお家騒動の話でした。
なんとなく聞いてはいたのですが観る頃にはすっかり忘れていて、誰だこのボディはめちゃくちゃエロいけど顔から高慢がにじみ出ている女優は?と思っていたらレディ・ガガな事を終盤で思い出しました。アリー スター誕生の時ともアーティストの時とも全然違う引証で相変わらずすごいですね。
長めの映画なのにテンポよく進んでいき、えっもうこんな時間経った?と思いながら観ていました。時計気になるほどには集中切れてたので☆5は違うかなという感じではあります。
アル・パチーノ出てこんなんされたらゴッドファーザーですね。ジャレッド・レトなんていたっけ?と思っていたらあんなダニー・デービトかやりそうなおっさんだし、サルマ・ハエックなんていたっけ?と思っていたらキャシー・ベイツがやりそうなおばさんの役だし、きりっとした高貴な老人の役がハマるジェレミー・アイアンズは死にかけてるし、アダム・ドライバーだけイメージ通りの裏切りクソ野郎を安定して演じさせてもらってた感じですね(ほめてます)。
グッチは無理でもラコステなら…
グッチが初めて日本で店舗を開いたのが1964年、銀座みゆき通りだそうです。アルドが言っていた富士山の麓というのは、バブルの頃のこと?
その当時にアルドの日本語の挨拶を受けたデパートや不動産関連の日本企業の人たちもこの映画を見たら泣けてくるんだろうなぁ。三井のアウトレットなどを経営してる人たちの中なんかにもいそうですね。
個人的には昔も今も高級ブランドとは縁がないのですが、アルドが連行される時にワニのマーク🐊を着ていた時は、思わず心の中で叫んでました。
ラコステのパーカーなら私も持ってる❗️
私はアルド推しで決まりです。
(いや、そういうことをいう映画じゃないのは分かってるんですが)
グッチ帝国の海外拠点網(NYや東京)を整えるとともに、収益基盤のひとつの柱を築いた男。
それだけに典型的な自信と驕りからくる落とし穴を体現。寂しく表舞台から去っていく。
自分には縁遠い世界の話でも、アルドのあけすけで隠そうともしない感情表現にはなんとも言えない親近感を抱いてしまいます。
死ぬまでに一度はグッチの財布とか持って見たいけど、財布の値段より多くの現金を入れることは死ぬまで無理な気がします😂
名演の二人
こんに⤴ちは〜
ガガ様に魅力された
GUCCIへの熱い風評被害
【高級ブランドは知的財産で儲かる】
こんな事件が起きるのは、高級ブランドが知的財産で儲かるからだ。
映画でも語られるように、グッチの価値は600億ドルと見積もられているが、これを円換算すると7兆円弱になる。
グッチを保有する世界的な高級ブランド・グループのフランスのケリングは株式を公開していて、時価総額が円換算ベースで12兆円弱なので、グッチのブランドとしての重要性が分かると思う。
現在、高級ブランド市場は、三つの高級ブランド・ビジネス・グループがリードしている。
ケリングの他には、フランスのLVMHとスイスのリシュモンなのだが、円換算ベースの時価総額は、それぞれ、46.5兆円、8.8兆円にのぼる。
ファストファッションの日本のファーストリテイリングが約6.4兆円で、ZARAを展開するスペインのインディテックスが約11.4兆円であることから、如何に高級ブランド市場の利益率が高く、そして、如何にこの三つのグループが、高級ブランド市場を牛耳っているのか判ると思う。
因みに、日本の時価総額第一位は、トヨタで、38.5兆円なので、LVMHの強大さも理解してもらえるのではないか。
KENZOは今やLVMH傘下だが、この高級ブランド・ビジネスは、過去に日本の商社が展開を図ろうとしたことがあるはずだ。
しかし、企業文化の違いやノウハウの不足で撤退することになったように思う。
産業構造が偏っている日本の最も不得意な分野だ。
冒頭で高級ブランドは儲かると書いたが、それぞれのブランドは、そのブランド価値を維持、或いは、高めるために、相当な努力を払っている。
(以下ネタバレ)
だから、マウリツィオもパトリツィアもダメダメだったのだ。
この事件は有名で、いろんな記事で取り上げられたので、知っている人も多いと思うが、こうして映画で観ると、昔読んだ記事や特集よりも”軽い”感じがする。
ただ、これは、リドリー・スコットの意図したことのように思う。
バカな3代目社長と、欲に目が眩む強欲嫁、叔父も従兄弟も阿呆、低下するブランド価値。
バカに企業の経営はムリ!って、唖然とすると同時に、ちょっと笑って欲しいのではないかとさえ思える。
アダム・ドライバー演じるマウリツィオはそんな感じは少ないが、本当にダメな放蕩息子タイプの経営者だったらしいし、パトリツィアは詐欺まがいの法律の裏を行くような策略には長けていたようだが、デザイナーとしても経営もめちゃくちゃだったらしい。
殺人事件まで発展したゴタゴタの背景にあったバカな人たち。
“ファーザー、サン、アンド、ハウス・オブ・グッチ”なんて十字を切ってる段階でおかしげな人たちだったという示唆のような気がする。
最後に、相変わらずアダム・ドライバーは良い俳優だし、アル・パチーノは楽しんでいるように見えた。
そして、レディ・ガガの悪妻っぷりも板についている感じだった。
GUCCIの歴史が垣間見られる人間ドラマ
なんちゃって淑女からアバズレまで、レディーガガの真骨頂
長いと危惧していたが、以外とスムーズ。ガガ様俗世界に降臨、ていうか垢まみれ。なんとなく重厚感が良い。
ガガ様、「徹子の部屋」のブッ飛んだファッション・・
その孤高の気高さ・・に度肝を抜かれたオッサンの私。
でも役者やってたなんて聞いてないよ。
彼女が、いかにも計算高く、嫉妬深い、俗世間まみれの女
を演じるのを見るのは忍びなかった・・・
若いうちは純粋で素直な優等生、GUCCIファミリーの御曹司、
長身のアダム・ドライバー
との好対照で、ガガ様が強欲だけでなく、小柄で、ちょっと太ったおばさん
にしか見えなくてチョット残念です。
2時間半近くの長編だけれども、細かいところ気にしなければ、さすが、リドリー・スコット監督
わかりやすく、ジジイの私でも付いていける好作品ではある。
アル・パチーノは安定しているが
腑抜けのバカ息子はジャレット・レトがハマり役すぎ・・・
GUCCIなんて、若い頃、女性の機嫌を取るために、2回くらい
(オッさんジジイにありがちな昔の自慢です・・)
分不相応な買い物をした以外、一切縁が無い。今後も縁が無い
貧乏人の私には、重厚感がまばゆく、かと言って重々しくない
ちょうど良い、等身大の映画でした。
イヤイヤ、ある程度の規模以上の企業は
同族企業はよろしくないだろう。当然の成り行きを描いた作品。
ガガ様、わかりやすすぎ。ただ亭主役のアダム・ドライバーは以外と複雑。
長編にありがちな寝落ちはあんまりないであろう程度の、場面切り替え、テンポはある。
予備知識も基本必要ないけど、無料パンフ「シネコン 12月号」
がむちゃくちゃ絶妙かつ、簡潔で、5分あれば熟読できる素晴らしさだったよ。
ユナイテッドと松竹以外でも無料配布だよねぇ・・・
恐るる必要のない意外に親切な作品。
アダム・ドライバーの着こなしは良かった、いかにもヨーロッパの紳士であった。
GUCCIのバッタもんみたいな映画。レディー・ガガが下品なイタリア女を熱演している以外には見るべきものがない。
①全盛期の燃えかすみたいなリドリー・スコットの演出のお陰で、ドラマ性も面白味もないソープ・オペラみたいな映画になってしまった。マウリッティオとパトリティアの新婚夫婦とがグッチ家に迎えられる処までは何とか観れるが、後はだらだらと長いだけ。②味のない演出のせいで豪華俳優陣の演技も空回りが多くキャラクターに深みがない。実にwasted. ③レディー・ガガ(因みに私は大ファンです)は熱演しているが、今まで色んな映画で散々描かれてきたゴールドディッガー(財産目当ての女)の域を出ていない。レディー・ガガはもともとお嬢さん育ちなので、あの下品さが演技ならそれはそれで大したもの。④アダム・ドライバーも好演と言えば好演と言えるが、パトリティアと衝動的に結婚したりグッチ家のCEOとなった途端贅沢を始めたりと少し緩い性格や、「家族を切り捨てたくない」とパトリティアに良いながら家業を独り占めする様に画策したりと裏表のある性格を演じるには腹芸が足りない。真面目な性格ばかりが面に出て複雑な人間像になっていない。演技プランを間違ったのかも。⑤ジェレミー・アイアンズのみがロドルフォ・グッチというキャラクターの造型に成功していてどういう人間かを良く伝えている。さすが。⑥アル・パシーノとジャッド・レトの役作りはほぼギャグみたい。最盛期のアル・パシーノを知るものとしては、こんな映画に出てほしくなかった。⑦結局、ジャック・ヒューストン(ジョン・ヒューストンの孫だってね。そうするとアンジェリカ・ヒューストンの甥。曾祖父の名優ウォルター・ヒューストンからすると芸能一家ヒューストン家の四代目でバリモア家と並んだな。ひいおじいちゃんみたいな名優になれるといいね。)演じるロドルフォの腹心の部下だったドメニコが一番したたかだったわけで、同じグッチ家のよそ者ではあってもパトリティアを出し抜いたわけね。⑧ロバート・ロドリゲス映画のミューズだったサルマ・ハエックも『エターナルズ』はともかくこんな映画にあんな役で出てはいけません。⑨最後の方にグッチの新しいデザイナーとしてトム・フォードが登場するのは数少ないこの映画で興味深い点だが、トム・フォード本人はこの映画に否定的だと言う。でも、現実とは少し違っていても映画として面白ければ良いが、残念ながら映画として感心できるところは殆んど皆無。⑩そうそう、ソフィア・ローレンがNYのGUCCIの店を訪れるシーンがあるが演じる女優が全く似ていないのにもガックリ。あと、日本人がGUCCIの上得意だからとアル・パシーノが簡単な日本語の挨拶を話し、御殿場のモールにGUCCIを出店する話題も出てくるのが日本人としてこそばゆいが、そう言えば当時の日本はちょうどバブル期でお金がじゃぶじゃぶ有ったんだよね。
最近観た中で一番面白かった
イタリアンファッションブランドの極妻、みたいな
ざっと160分。そんな長い映画とは知らずに観たけどそんな長さも感じず、あーこれは映画にしたくなるな、という実話ベースのお話。舞台がイタリアで金持ち、ファミリー、とくりゃあマフィア映画をいやが上でも想像する。とくれば『グッドフェローズ』のスコセッシの独壇場、みたいな話をリドリースコットが撮っている。テイストは『ウルフオブウォールストリート』だけど。女性が主人公なのでマフィア映画の現代的再生産な雰囲気もある。東映のヤクザ映画のあとの極妻、みたいな。
そして、グッチ一族に乗り込んできた女、のしあがる女、そして蹴落とされ、復讐する女をレディーガガでいきましょう、とは商業映画の鏡です。しかもわかるわかる、というルック。肉体がルーツを語ってるというか、野心的ないい目をしている(笑)。そして後半に大阪のおばちゃんみたいになっていく様が限りなく楽しい。ドロドロのドラマに入っていってもポップな音楽で繋がれるので重たくもならず、全体がイタリアンな陽気さで進む。ただ、この辺の気狂いっぷりはスコセッシのほうが一枚上手なんだよな、ルーツ含めてなんかあるんだろうな、と思わざるを得ない。
しかしイタリア映画、というかイタリア人のファミリー物は強いな。コッポラ、レオーネ、スコセッシ、国民的題材なんだろうな。
知識なくても楽しめた。知ってたらさらに?
豪華キャストで繰り広げる泥沼お家騒動
人気者・レジェンド俳優がズラリと並び、一流ブランド「グッチ」のお家騒動を描く本作。ファッションや美術品、セット、そしてハイブランドを纏ったキャスト達、とにかくゴージャスで細部まで拘りが詰まった画づくりは、それだけで見応えがあります。
ストーリーに関しては、個人的にはイマイチノリきれず。史実を基にしたサスペンスと謳われていますが、かなり淡々と家族の足の引っ張り合いによる一族凋落が語られていた印象。キャストの演技や役作りは皆素晴らしいですが、ただ出来事をなぞっていくだけのような抑揚のないストーリー展開だったり、肝心のパトリツィアの人物像の掘り下げが少なく、「レディーグッチ」に対する執着が感じられず。恋愛要素が強くて普通の愛憎劇に見えてしまいました。史実への理解が薄かったこともあり、分かり難かったです。
ビジュアル面では満足ですが、映画としては面白いとは思えずちょっと期待ハズレでした…。ざんねん。
面白い
極上の蜜の味
リドリー・スコット御大、『最後の決闘裁判』に続いて、またまたやってくれましたね。
157分という時間を全然感じさせない。面白すぎて、ときどき前のめりになってしまう。
パトリツィアが、マウリツィオから「グッチ」というラストネームを聞いた時に小悪魔的な表情を浮かべる。この表情の捉え方が悶絶しそうなくらいにいい。開始10分で傑作だと確信した。レディ・ガガは、『アリー/ スター誕生』で、女優としての実力は証明されているんだけど、今回は、完全に上をいっている。
ガガだけじゃない。イケメンのオーラを消して、女性慣れしていないボンボンを演じるアダム・ドライバーも完璧。その上、ジャレッド・レトが怪演で応酬するもんだから、ニヤニヤが止まらない。
一般人の僕にとって大金持ちのゴタゴタは、蜜の味なんだけど、リドスコ監督の手によって極上のスイーツに仕上がっている。とても美味しゅうございました。そして、グッチ一族の皆様ごめんなさい。
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