劇場公開日 2022年1月14日

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ハウス・オブ・グッチのレビュー・感想・評価

全363件中、161~180件目を表示

3.5愛と名誉と金の欲望渦巻く勝者のいない悲劇

2022年1月27日
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鑑賞方法:映画館

それぞれに大切なもの、譲れないものは何だったか。愛情と憎悪が交錯し共倒れしていくグッチ家の実話を基にしてつくられた作品。

かといってセンセーショナルに描くのではなく、高級ブランドらしく品位を保ってスマートに重みを持って展開する。
クラシックやオペラから幅広い年代の音楽が効果的に使われており、欲しいところでグッと惹きつける役割を担っていた。それに合わせてシーン代わりの映像演出も工夫されていてお洒落。

存在感の強い俳優揃い。特にアル・パチーノはさすがの貫禄で「そこに生きている」という感覚だった。ジャレッド・レトの怪演も見どころ。

強いて言えば、パトリツィア(レディー・ガガ)とマウリツィオ(アダム・ドライバー)のふたりに距離ができていく過程がさらっと流れてしまい、冷めていく感情があまり伝わってこなかったのが感情移入しづらかった。

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もの語りたがり屋

5.0最後に至っても「I am a パトレシア GUCCI」とマウントしようとした。

2022年1月27日
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鑑賞方法:映画館

日本で言えば、"あげまん"
GUCCI家の男に生まれてこなかった事がたいへん惜しまれる"肉食系存在感"を持った女性を
レディガガさんは見事に演じていた。 主演女優賞(オスカー)にふさわしい名演技だ。

南イタリア風(ラテン系)の登場人物たちの中にあっても、異質的なくらいに品の良い
英国紳士風アダム・ドライバーさんが演じるグッチは
自転車に乗っているだけで、彼の気品あふれる育ちの良さを 上手く表現していた。
それは まるで、マイケル・コルリオーネを観ているようだった。
彼はマイケルと同じように、自分の意思よりも
妻を中心とする周囲から押されるままに、CUCCIのドンになるが、
自分を押し上げてくれた恩人を忘れる事で、彼の命運は尽きる。
それでいて、育ちが良すぎて、貪欲さがない故に すぐにその座を追い落とされ、
また振り出しに戻って、自転車に乗った平凡な男に戻る。
そんな男の変わり様が映画の中で上手く表現されていた。
しかし喜怒哀楽があまりなかった役柄なので、アダムさんには助演賞(オスカー)は今回も無いだろう。

本作はアメリカ映画故に、映画言語がイタリア語でないのが残念であったが、
ゴットファーザー=アルパチーノさんが演じるGUCCI2代目は2つの別シーンにおいて日本語を話し、
日本人を「物静かで、お金持ちで とても良く買ってくれる」と褒めてもくれた。

街頭屋台で格安に偽バンブーハンドルが売られていた時への不法いな反応は たとえ劇中であったとしても、その異様な対応から、
現実会社からクレームがきてもおかしくないシナリオ構成には驚く
映画に出てくる靴や鞄の品質の良さはよく判らなかったが、
映画に登場するスーツジャケットはどれも見事なものだ。
特にレディガガさんが着るスーツはとても美しいシルエットを醸し出していた。
また劇中では次々と往年の名車・スーパーカーが登場し、挿入歌も80年代の流行歌が入る。
その中でYMOが出てきたのは 予期していなかった事もあり、たいへん嬉しかった。

現実には こんなお家騒動のお陰で、他ファッションメーカーと同じように
創業100年を待たずして、GUCCIはビトン(フランス)、リシュモン(スイス)と並ぶ
投資グループ「ケリング(フランス)」に吸収されてしまったので、
嫌味な位な"欧州気品"はもう残っていない。

本作は各俳優をうまくキャラ立てして裁いているのを観せてもらったお陰で
「ブラックホーク・ダウン (2001年)」後から今日に至るまで、裏切られ続けてた
リドリースコット監督 の復活とオスカー(監督賞)を確信したので
「最後の決闘」を見逃した事がたいへん惜しまれる。
今度配信で観たいと思った。

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YAS!

4.5あっぱれ!ガガ様⭐️

2022年1月26日
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悲しい

興奮

生命力溢れる強烈な演技を見せたガガ様の存在感にただ、ただ圧倒され天性の卓越した才能に
魅了されるばかりでした👏

最強ブランドの世間を驚かせた大スキャンダル
グッチファミリーの崩壊を時におかしく、哀しくと、野心さえ狂気に変えるパトリツィアを中心にリドリー・スコット監督が見応えある人間ドラマに仕上げている

グッチ家の人間は1人も居ないに本作にとやかく言っているらしいところは何とも皮肉だ💦

ガガを筆頭にアダム・ドライバーにアル・パチーノとスター夢の大共演!
ジャレット・レトに関してはメイク技術と家族の足を引っ張る勘違い野郎を抜群の演技で完全に素顔を封印👏

…終映後、前に座ってた20代のカップルが
「G U C C Iなんかより私はG U!!」
わたくし、苦笑いが止まりませんでした😁

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ねもちゃん

3.5トスカーナの胡蝶は甘い夢を見る。華麗なる一族、その落日の記録。

2022年1月26日
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笑える

興奮

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たなかなかなか

3.5華やかで激しく哀しい

2022年1月26日
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単純

知られていそうで意外とそうでもない、なかなか強烈なグッチのお家騒動の顛末を、発端となった出会いから破滅まで順番に積み上げる、可もなく不可もないお話運び。これをスムーズと評するか凡庸と言ってしまうかは意見が分かれそう。遡ったり、捻ったり、別の描き方はなかったのか、とつい想像してしまった私は、後者です。

拍手すべきは、やっぱりキャスティング。
英語の台詞でも違和感なくイタリア風を醸し出せる面々。それぞれの個性が、強烈でどこか残念な独特のキャラクターに見事にハマっています。そんな演者たちの表現力と、時代ごとのファッションや車など象徴的なアイテムの映えるビジュアルに彩られたおかげで、フラットな展開も退屈せずに済みました。

ただし、没入するというところまではいかず。史実のインパクトを映画では超えていない印象。感情移入させず、冷静に愚かな人たちを見つめさせる仕上がりは、意図的なものかもしれませんが。

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Ordinary Guy

3.0親の言うこと大事

2022年1月25日
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悲しい

単純

少しパトリツィアを良く描き過ぎじゃないかな?

個性派俳優達はきちんと役になりきれていたと思うけど、ガガは個性が浮いていた気がする。

グッチと聞いて楽しみにしてたのに、グッチを楽しめなかった。それが残念。

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ふわり

4.0良い《圧倒的な演技力の俳優たち》

2022年1月25日
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観て良かった→4
映像・音楽 →4
テンポ →4
ストーリー →3
心に残る →3

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茶々の葉

4.5人の業に彩られたグッチ帝国の近代史

2022年1月25日
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豆腐小僧

3.0衰退する一族

2022年1月25日
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ムービー好き

4.0望んだのは幸せ

2022年1月25日
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怖い

単純

興奮

一度も触れることは無いだろうブランドでも、陰を知るのは興味深い。好きな役者の多くがハマり役で、見入ってしまったのもあるが、演者の力でここまで際立たせる事が出来るのかと感服。魔が宿る産物、それこそが資産。とり憑かれれば、幸福は遠のいていく。一族の崩壊など、希少なシナリオでは無いのだが、普通を装う人物が、自然体で緩やかに豹変していく様は、振り返ると恐ろしい。日常に多様に潜んでいる誘惑とは一味違う“幻想の魔力”故だろう。

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yutamuroki

3.0うーん🤔…まぁよかったのかな?

2022年1月25日
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知的

難しい

自分は、GUCCIのお店に入ったことも歴史を知りたいとも感じたことはありません。今回この作品を知ったのも予告でレディーガガが出演すると言うことで興味があり鑑賞しました。GUCCIの家系を知ってすごく驚きました笑GUCCIが世界の偉大なブランドになるまでに数々の出来事があったんだなと知ることができました。今後お金持ちになりGUCCIの商品を手に取るときは、この映画のことを思い出したいと思います。
キャストと物語、話の長さ含め評価3と致します。

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まさのすけ

4.0よくぞ映画化してくれました。そういえば当時、新聞のベタ記事見て怖かったのを思い出す。

2022年1月25日
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鑑賞方法:映画館

 結末から始まる冒頭のつかみ。よくあるパターンだけど、これから始まる3時間近い大作の王道感を見る思いがした。大写しのタイトル「(Husue of GUCCI」のロゴもさすが長年見慣れた蓄積効果で、否でも応でも期待が高まる。
 、、、で、結果的にも大満足。主役(レディ・ガガ適役、アダム・ドライバーのトンボ眼鏡キュート!)よし、脇よしよし(アル・パチーノ好きだわ、ついついゴドファーザーがよぎるけど)、ロケ・美術・音楽全て手抜きなし(当たり前か)なのだ。こんなご時世だからこそ、ゴージャスな世界にワープできる映画っていいなあと素直に思う。
 終わってみるとグッチ家の騒動に詳しくなっただけで、所詮雲の上の人たちの血なまぐさい現代の貴族(的人々の)没落物語。しかし、影の主役は飽きもせずブランドのロゴ(コピー品も含む)をありがたがって買い漁る20世紀のジャパンマネーの側面も。だからさ、ファッションでトム・フォード起用してイメージ転換成功しても日本人のマーケットは膨らまないわけね。一部を除いて所詮着こなせるわけないから。
 打算としての結婚を全面的に否定できる人がいるのかは知りませんが、制御不能になったからって相手をあれしちゃうのはやっぱり病んでますね。残された娘さんかわいそう。どうしているのでしょう。

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Kumiko21

5.0久々の洋画のスケール感に驚く…グッチ家は平氏のごとく滅びぬ

2022年1月25日
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知的

久々の洋画だったが、最近の邦画とはスケール感が違うという印象を受けた。とにかく派手な演出だったが、優美さも備えており、この上なく非日常的な時間を味わうことができた。かなり泥沼化する御家騒動を描いてはいるが、あまりそうは感じさせないスマートな演出がなされていて、違和感なく鑑賞することができた。質は違うかもしれないが、日本風にいえば「猛きものも遂には滅びぬ」と語られた『平家物語』における平氏の興亡を見ているかのようである。

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Kohei

3.5実話とは驚き

2022年1月24日
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鑑賞方法:映画館

グッチの歴史については何も知らず物語が進んでいく内にこれが実話かと驚きました。
人間が変わっていく姿がよく表現されており、演技力の高さが光っていると思います。

スターウォーズでお馴染みのアダムドライバーが失礼ながらここまで演技力があるとは思っていませんでした。
また、パオロ役のジャレッド・レトの演技も素晴らしく憎めないなーって思うキャラとなっていました。

実話なので無理があると思いますが、もう一捻りあればと思ってしまいました。
しかし、俳優陣の演技力や人間の変貌さやハイブランドの光と闇を知れるいい映画と思います。

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りょりょりょ

3.5ポルシェがカッコ良し

2022年1月24日
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鑑賞方法:映画館

自分も数年に一度、グッチで買い物をします。
しかし、こんな凄い事件があったとは知らなかった、しかも1995年だから自分は充分大人じゃん。
映画はアダム・ドライバーは勿論だが、レディ・ガ・ガの演技のうまさにびっくりした。スター誕生の時より演技が良かった。
ただ、ちょっと上映時間が長いかな。
劇中に出てきたポルシェ・タルガがカッコよかった。

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hanataro2

3.5な、長い…とはいえ楽しめました!

2022年1月24日
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一時期、デザイナー映画が多かったですが、本作はあくまで創業家グッチの一族話です。

イタリアを描いた映画をあまり観たことがなかったので、大変楽しめました !(トスカーナ地方、ランボルギーニ、多分ベレッタなど)
アダムドライバーは、本当に良い俳優と再認識。リドリースコット作品の常連になりつつあるのも納得です。

んーー作品自体は少し長く感じました。成り上がりを丁寧に描いているので仕様がないですが。

日本で言うところの“華麗なる一族”的な作品が好きな方は是非ご観賞下さい!!

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白長須鯨

4.0本作最大の衝撃は、ジャレット・レトな一作

2022年1月24日
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もちろん、グッチ一族大激怒の本作。世界的なブランド企業「Gucci」の創業者一族の内紛とその内幕を描いた本が映画の下敷きとなっています。語りの巧さはさすがだし、見事な演技、きらびやかなパーティー、素晴らしい高級製品などなど…、画面もリッチそのもので、時間の長さを全く感じさせません。全く肩に力を入れずに観ることができるという点で、スコット監督の前作『最後の決闘裁判』とは対極の作りになっています。『最後の決闘裁判』をデートムービーとして観たら後々結構気まずくなるかも知れないけど、こちらはせいぜいちょっと苦笑する程度で、全体的に楽しめるでしょう。もし『クレイジー・リッチ』の二人がどうしようもなかったら、という「もしも映画」としても楽しめるでしょう。

アダム・ドライバーは『最後の決闘裁判』に続きリドリー・スコット作品に主演。『決闘裁判』の撮影中に、本作出演の要請があったそう。前回は美青年だが何を考えているのかよく分からない騎士を演じていたけど、今回は名家の御曹司。世間知らずのお坊ちゃんが徐々に権力の魔力に引き込まれていく様子は、共演していたアル・パチーノがかつて演じたマイケル・コルレオーネを彷彿とさせるものがあります。

ガガは『マクベス』でいうところのマクベス夫人と魔女の両方の要素を兼ね備えたパトリツィアをみごとに演じていたけど、何と言っても本作最大の驚きは、ジャレッド・レト!エンドクレジットを見るまで全く気がつかなかった…。
アル・パチーノは相変わらず皮肉なユーモアを交えたセリ目回しが見事だけど、どちらかというといつもより演技は控えめ…。と思ったら、ある場面で感情を爆発させる場面では爆笑してしまいました。なるほど、大人しい演技に徹していたのはこのためだったのか…。

主要な登場人物は全て実名。ところが映画化に際して、本人にも一族にも、特になんの許諾も連絡もなかったとのこと。実話と実在の人物に基づいた映画を作るのに、当事者に何の連絡もしないって、なかなかすごい製作体制のように思えるけど、ハリウッドなどでの映画製作においてはそれほど珍しいことではないそう。広く知られた事件なので、公共性の面で特に問題ないってことでしょうか。

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yui

4.0ようこそお帰り!レディー・ガガ=さすがイタリア移民の娘です

2022年1月24日
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「ファミリーもの」といっても、あんまりドロドロしておらず軽めに楽しめましたね。

シチリア島のドン・コルレオーネの一家の物語とは大違い。軽口です。
おそらくGUCCI家の当主=ロドルフォ以外が、みなさんぼんくらで、どこか抜けていたからでしょうね、
いやいや!ロドルフォも若い頃売れない役者をやったり、挙げ句には英国女優と結婚もやらかしたお調子者でしたっけ(笑)

監督リドリー・スコットは、本作をコメディ・テイストで撮ったのだと思います。アメリカンコーヒーのテイストです。

🇮🇹

GUCCIは、トスカーナのフィレンツェで石造りの店構えを見ました。暗殺のすぐあとです。
「二番目に安いものを買う」なんてこともせず、ショーウィンドウから眺めただけてしたが。

GUCCIは
フランスのCELINEと並ぶ馬具屋から始まったブランドです。今でこそ婦人用品でも鳴らしていますが元来は男たちの馬用品店だったこと・・それが男臭い つばぜり合いのストーリーを生んでいる由縁かもしれません。

🇮🇹

実際に18年の刑に服し出所したばかりのパトリツィア本人と、本作でパトリツィア役を演じたガガとは、何やら「出演に当たっての挨拶があったとか、なかったとか」で軋轢もあったようです。覗き見趣味のワイドショーばり。
いろいろとブランドイメージに傷が付かないものかと心配してしまいましたが、オイルマネーに買い取られてしまったGUCCI家はすでに終わっていて、訴訟も起こせないのかもしれません。

🇮🇹

1.19.にサンローランを演じたギャスパー・ウリエルが事故死。僕は傷心の中での鑑賞でした。
ハイブランドのデザイナーとしてではない“企業経営者としてのGUCCI家の物語”は、ちょっと僕としては拍子抜けではありましたが、男女問わず出演者全員の衣装の質の良さ、そしてガガのスタイリストの仕事=ヘアセットとメイクのレベルの高さ(!)には目が釘付けでした。
NY の店で黒いバッグを持った彼女には瞠目。

あとサンモリッツの別荘とか、スーパーカーのカウンタックとか。

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きりん

4.0怪演・怪演・怪演

2022年1月24日
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主要な登場人物それぞれが時の経過とともに変貌して行く様が見事!
アダム・ドライバー、とレディー・ガガは年令を重ねるに従い純粋な青年から冷淡な経営者へ、方や上昇志向の塊から自分の地位に固執する被害妄想かつ極悪な表情の女性へ、どちらも見事でした。
そしてジャレッド・レト!彼は一貫してピュア(その良し悪しは別として)、親族にいると厄介な人物でしょうが愛すべきキャラクターでした。
上映時間の長さが気にならない面白い作品でした。

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ニコラス

3.5相変わらず荒いよ、アダム・ドライバー

2022年1月24日
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笑える

楽しい

ファッション×狂っているは勝ち確の映画の予感。
クルエラ臭がするのです。期待値高め。
鑑賞してみるとやはり、予告通りの重厚感と高級感のある質の高い映画でした。期待は超えなかったけど、なかなかよく出来た作品。うん、面白い。

レディ・ガガとアダム・ドライバーの好演が光る。
レディ・ガガの演技は初めて見たけど、歌手としてだけでなく役者としてもこんなに安定感があるんだな。25歳という設定はさすがに無理があったけれども、庶民的な服も高貴な服も着こなしていて、尚且つ幅広い演技力で圧倒。アカデミー賞候補でしょ、彼女。

アダム・ドライバーは「最後の決闘裁判」とはまた違った役柄で、今回も流石の演技力。あの作品では悪意を働いたのに凛として立っている姿が不気味で恐ろしかったのだけど、本作では安心感はあるもののどこか頼りない男性という全く違ったキャラクターなのに、彼の笑顔がグッチの雰囲気と見事にマッチしていてとても良かった。笑った時に口周りにシワができるのが愛おしい。好きな俳優です。

そんな2人の掛け合いが絶妙。
レディ・ガガとアダム・ドライバーを見るだけでも価値のある映画だと思う。もちろん、周りを固める俳優陣との絡みも面白く、主人公が次々とグッチに染まっていく様は見ていてニヤリ。アル・パチーノ演じるアルド・グッチのちょっとした発言には笑えた。日本人の話したり、あなたにはそれをオススメしないとか言ったり笑

約160分の大作なので、長いかなぁと懸念していたが全くそんなことは思わず。テンポがいいし、映画に宿る品のあるオーラが美しいし、長さを感じさせない作りでリドリー・スコット流石だなと。引き込み方が完璧。でも、監督はアダム・ドライバーの荒いベットシーンがお好きなようで。

ただ、中盤終わりぐらいから大失速。
なんというか、ひとりじゃ結局何も出来ないんだぜってことを描きたかったのだろうけども、にしても見応え無いしなんかとりあえず感が出ていて正直つまらなかった。無駄なく緻密に描いていた前半の勢いはどこにいったの?と。字幕で解説するところをもっと描いて欲しかったな。めちゃくちゃ眠たくなった。

まぁまぁ、そこそこって感じですかね笑
アメリカかどっかの映画評論家が、演者は素晴らしいけど映画自体は面白くないみたいなこと言っていて、面白くないとまでは言わないけど分からなくもないな〜と思いました。

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サプライズ