ハウス・オブ・グッチのレビュー・感想・評価
全361件中、61~80件目を表示
レディー・ガガに全部もってかれた!
とにかく目が離せない。ゲスで欲望に忠実で真っ直ぐで行動力のあるパトリッツア。若いときは(お金も欲しいけど)愛を得るためが行動の源だったのに、欲望は次々に湧いてくるもの。これを、レディー・ガガがあくの強い表情と肉体でチャーミングに表現していて、画面からの説得力が半端ない。
欲望が果てしないのは誰にとってもそうなのかもしれない。グッチ一族の男たちも、皆自分の欲を手放さず、それは勤勉で生真面目だったマウリツィオも、金と自由を得たら変わってしまう。
事件については全く知らなかったけど、すべてのキャストの芝居にストーリーを納得させられる映画で、面白かった!
セレブの華やかな美世界
「GUCCI」一族の崩壊を描いたサスペンスドラマ。超有名企業で起こった衝撃的なスキャンダルですが重さはをまったく感じさせない華やかな作品に仕上がっている。
セレブの華やかな美世界を女優レディー・ガガが見事に演じていて主人公・パトリツィアにピッタリな印象を受けた。
2022-42
輪郭のぼんやりした映画
時代の端境期を見た感じ。
革製品で超有名ブランドを築き上げたグッチ一族。ただし現在の経営陣にその末裔は一人もいないそうだ。一族の最後がどんな様子だったかを、一族の妻になった女性の目線から描いた話。
「黄金のアデーレ」で観たクリムトの絵が!これだけでグッチ一族の金持ちぶり、かつ何でも会社の経費で買ってしまうのであろう体質が窺い知れる。そして、その絵を「ピカソ!?」と聞いてしまう主人公。彼には愛されているが、父親にはこの一言で「性格はいい娘だが、やめておけ」と見放されてしまうってシーンは、面白くかつ監督って上手いもんだなあと感心。
主人公の野望と言うよりも、よかれと思ってなすことが、ことごとく一族の崩壊へと向かってしまう感じ。グッチというブランドは、放っておいたら彼らの代で時代遅れとなってどうせ終わったのだろう。それをブランドとしてその価値を持続するには他の力が必要になったということかと思う。主人公は、その端境期につまとなり、その情熱的性格から、利用され、最後は罪まで犯すことになったという一つの悲劇のように、観た。
同族経営の限界か。悪気は感じられなかった。でも占い師に頼るところは、いかにもそういうことありそうで、人間が経営に携わる時の怖さを感じた。
ただ、あまりにも俺とかけ離れた世界なので、同情も親近感も、嫌悪感すらありません。は〜、そうなんですか、他人の家の話をと拝聴した感じ。
もちろん、面白く観ました。映画はよいけれど、感情移入する点は、全くなかったたいうこと。評価点も難しかったので、真ん中の3点にしておきました。映画の出来だけなら4点だろうけど。
アダムドライバー、レディガガ、ともに上手でした。さすが。
おまけ
やはり1978年頃には世界中でチークダンスという風習はあったんだな。日本のディスコだけじゃなかったんだな、とちょっと安心した感じ。
考えさせられる映画。面白くはないが、すごい作品かも
ストーリーはグッチ家のお家騒動です。Wikiでも読めば分かる話。事実をもとにしているものの、忠実には描いていません。映画では狂人めいたパオロ・グッチはそこまで気狂いではないし、アラブのインベストコープを引き入れたのは、映画の主人公であるマウリツィオではなく、映画では嫌々株を手放す描写があるアルド・グッチの方だったようです。
別に映画は、史実に忠実である必要はなく、観ている人の心を掴めるか、です。そんなエピソードは無かっただろうけど、グッとくるのが2つ。
マウリツィオ・グッチが娘のアレクサンドラとクリスマスに遊ぶ色当てゲームが「緑、赤、緑」と初代グッチオが考案したグッチのブランド・ラインと同じで、こうしてファミリービジネスを継承しようとしている。でも、このあたりからグッチ家が崩壊に向かって転がる場面なんですよね。
ラスト付近で、共同投資家のアラブ人と食事を取るシーンで、マウリツィオの経営手腕を問題視するアラブ側が、ウエイターに「この肉旨いな、どこ産だ?」と聞くと、グッチ家の発祥の地である「トスカーナだ」と答えるシーン。グッチ家が食い散らかされる暗示ですね。
史実ではマウリツィオの嫁が極悪人ですが、映画では必ずしもそうは描いていない。皆んなが良かれと思ってやる事が、結果的にグッチ家というファミリーがビジネスもろとも瓦解していく滅びの様を描いている訳です。また叔父のアルドをアル・パチーノが演じるもんだから、やっぱゴットファーザーを連想せざるを得ない。
じゃあ、そんな「滅びの様」を見せることに、どんな意味があるのか?それは観ている側が考えなさい、ってことなんだろうね。
お金とか地位とか怖いなー、みたいな。
マン・フォー・グッチ
長いけど膀胱がもってくれたのでさっくり観られて楽しめました。ベタな80年代アンセムでテンポのいいシーンと、対照的に音楽なしでシリアスなトーンの対比が鮮やか。全体的にとても冷めてるので、見やすいといえば見やすい、人によっては食い足りないかもと思うほどでした。
最近のスピルバーグ同様、手だれのキャストばかりが出てくるので、あまり肩に力を入れなくてもさくっと撮れてしまうのでしょうか。
みんな良かったけど、やっぱりアルパチーノの魅力、キュートさは群を抜いてました。
公開時に民放で観た再現ドラマと違って、「パトリツィア=世紀の悪女」のように押し出してはいないのが妙に骨肉の争いをさわやかに感じさせているのかも。主眼はむしろマウリツィオの話だという気がしました。
前世紀の話ですが、かつてトムフォード時代のグッチにラッシュフォーメンというヒノキベースのメンズの香水がありまして、廃番後の今でも高値で取引されているのですが、言うなればマウリツィオはパトリツィアの画策によって作られた「グッチの男」。
ちょうど最近ネロを扱った海外ドキュメンタリーを観たのですが、マウリツィオとパトリツィアの関係性にはネロとアグリッピナ(母)の結末が見ようによっては親殺しのハッピーエンドであるのと対照的なバッドエンド感が漂います。
マウリツィオが操り人形になることを拒んで造物主たるパトリツィアに逆らい、あえなく撃ち殺されるところが「プロメテウス」以降のサーっぽいと思うのであります。
なお初めて実家(豪邸)に招かれたパトリツィアがクリムトの値打ちがわからないのは彼女に教養がないのみならず、グッチ家(≒男社会)においては彼女自身が壁を飾り人の目を楽しませる美術品と同等であり、またそのことに無自覚であるという寓意なのでは、と思うのであります。
ちなみにトムフォードもゲイなのでホモソーシャルな男社会においてイレギュラーな存在ですが、彼によってグッチは世界的なメゾンへ復権したという皮肉なのです。
ゲイカルチャーというのは冒頭のパーティシーンやトムフォードのランウェイにおいて尻を丸出しにしたスタイルを強調するシーンなどから意図的に打ち出されていると思います。
それは男もまた性的に見られ、客体となることから逃れられないのだ、という御年84歳のサーからのメッセージでしょうか。。
ここ最近の個人的当たり。
ガガ様の演技が光る作品
ガガ様の演技が光ってる作品!
アダムドライバーもとても良かった!!
パウロ役は誰この人?って思って観終わって後で調べたらジャレッドレト。びっくりした(笑)役で太るってすごいなぁ。
マウリツィオ仕事出来ないわ女作るわでなかなかのクズっぷりなんだけど、殺されるのは気の毒。パトリツィアに出会ってしまったのが運のつき。
成りあがったイタイオンナのメッキが剥がれるまで。
「女性の生き方」と言うリドリー・スコットお得意のネタです。決闘裁判の中世から、一気に現代に飛んで来ました。
パトリツィア・レッジアーニの半生の物語り。って事になるんでしょうが、実際に起きた事件を取り扱う事、GUCCI家とGUCCIブランドと言う、現存し対立している存在を描写しなければならない事、と言うメンドクサイ背景あり。過去、アンジェリーナ・ジョリー、ペネロペ・クルス、マーゴット・ロビーで映画化が計画されるも実現せず、今回、レディー・ガガとリドリー・スコット監督で映画化が実現したそうで。
まぁ、これは各所からクレームが付くんだろうなぁ。なんて事を思いながら。
ものすごくシンプルに考えると「男が心変わりし捨てた女から殺される話」な訳で?
なんで今、リドリー・スコットが、過去3度没になって来たネタを映画にするのか?って言う疑問に対する回答は、これなんですかねぇ...
GUCCIの経営権や富とプライドなどなどを、がっさり削ぎ落とすと「女の恨みは怖いぞ」って事になるん?
ワタクシも気を付けようと思いました。
生き残るのはどっちだ
ガガ様…
見易い映画でした。
半分寝たのに面白かった
全361件中、61~80件目を表示