「グッチという家族の呪い」ハウス・オブ・グッチ 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
グッチという家族の呪い
実は初リドリー。
GUCCIについての知識はほぼなかったので、勿論元となった事件も知らず。
予告を見て誰かが殺されるんだなくらいの認識だったため、想像していたものとは違うストーリー展開が面白かった。
はじめはイタリア映画っぽいラブロマンス。
突如始まったマウリツィオとパトリツィアの関係に何かあると思いつつも、2人のイチャイチャを楽しむ。
次第に激化する裏切りに次ぐ裏切りによる全面戦争。
グッチという名前に囚われた、金と名誉の奪い合いは想像通りだったが、その争いの愛憎が原因の殺人ではなかったことが意外だった。
パトリツィアは、金目当てで近づいたのだろうと予期させるほど強く少し恐ろしい女性に見えたが、後半は弱々しさが目立って切なかった。
本当に愛していたからこそ、ああいった結末に至ったのかなと。
俳優陣も強かった。
レディー・ガガはハマり役だし、アダム・ドライバーの変わっていく役柄も良いし、アル・パチーノのコンニチハを2回も聞けただけで本当に観れて良かった笑
因みに推しはジャレッド・レトのパオロ。
自身のファッションは飾らない感じ、推せる。
そして、なにしろ可愛すぎる。
ある程度映画用に脚色してあるだろうけど、大作系で実話モノはやっぱり深くて良い。
GUCCIは自分には遠い話だけれど、何故だか全く別世界の話という印象でもなく…
159分充実した映画体験だった。
結婚式のシーンだけ気になったが、音楽も良かった。
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