「【”グッチ・オブ・グラス・・” 一流ファッションブランド同族一族の栄枯盛衰を、豪華過ぎるキャスト、衣装、意匠で華麗に描いた作品。レディー・ガガの演技及び存在感が、圧巻である作品でもある。】」ハウス・オブ・グッチ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”グッチ・オブ・グラス・・” 一流ファッションブランド同族一族の栄枯盛衰を、豪華過ぎるキャスト、衣装、意匠で華麗に描いた作品。レディー・ガガの演技及び存在感が、圧巻である作品でもある。】
ー 1995年3月27日 イタリア・ミラノで起きた一流ファッションブランド、グッチの経営者だったマウリツィオ・グッチ(今作では、アダム・ドライバーが演じている)の暗殺事件は、何となく記憶にあった。
今作は、その運命の日から始まり、終わる。見事な構成である。-
◆感想
・マウリツィオ・グッチと恋に落ち、妻になったパトリツィアを演じたレディー・ガガの演技及び存在感が、圧巻である。
- パーティでの出会いから”狙った獲物は逃がさない”図書館での再会シーン。
そして、保守的で気難しい、父ロドルフォ(ジェレミー・アイアンズ!)との確執に乗じて、マウリツィオの伯父アルド(アル・パチーノ!)の庇護を取り付け、一気に結婚に持って行く、パトリツィアのど根性。
最初は、純粋な愛だったのであろうが、グッチ家の内情を知るうちに、彼女の中に自然に芽生えたモノ・・。ー
・パトリツィアだけでなく、グッチ家のアルドやその息子パオロ(ジャレッド・レト!)の、醸し出すエゴ剥き出しのパワーも、演者として凄い。
- 当たり前である。名優をどれだけ起用するんだ(出来るんだ)!リドリー・スコット監督!-
・マウリツィオが、脱税により一年収監され、パオロも当てにならない中、一度は父と決裂したマウリツィオ・グッチがパトリツィアの介在もあり、和解し、社業を大胆に路線変更して行く姿。
だが、マウリツィオ・グッチの心は、昔のガールフレンドに傾いて行って・・。
- この、マウリツィオ・グッチの心の変遷をもう少し丁寧に描いて欲しかったなあ・・。
社業の路線変更の際に、トム・フォードが重要な役割を果たしていた事は知らなかったよ。-
・パトリツィアが、心の寂しさを埋めるために、徐々に依存していく怪しげな占い師ピーナ(サルマ・ハエック)との関係性は、分かる気がするなあ。
- そして、二人で企ててしまった恐ろしき事・・。-
<同族で形成されていたファッションブランド名門企業が、経営者暗殺に至る内紛を、様々な駆け引き、骨肉の争いを通して、“華麗”に描いた作品。
エンドで流れる”現在のグッチの構成”を語るシニカルな言葉。
グッチ一族が、緩やかに崩壊していく姿を、当時のカルチャーの変遷を交えて描いた作品。
”天は二物を与える”を地で行くレディー・ガガの熱演、圧倒的な存在感が印象的な作品でもある。>
こんにちは
父ロドルフォの死にそうな様子にほんとにギョッとしました。メイク技が凄いんでしょうがホントに病人みたいに咳き込んで…スクリーンの中なのに心配しました。あの素敵な紳士がこんなに弱るかと。でも弱っても堂々と振舞って素敵でした。
自転車やベスパに乗っていたマウリツィオ、
映画冒頭の最初のシーンはいい腕時計とツイードのジャケットのアップからでした。
ストレスなしに一気に観させる監督の構成力って大したもんですね。
返信ではなく、思いついたことの羅列。
バブルの頃の銀座の夜のお姉さまは、来店客の男の価値を腕時計と靴で判断する、という話をお金持ちの取引先から聞いたことがあります。もちろん高いだけでなくお手入れ状況や周囲の環境、人間関係との調和が取れているか、みたいな奥深い話として。マウントを取るための小道具として身につけてるような人は、お姉さまたちからは、やれやれ😩とあしらわれてしまうのですね。
すみません、NOBUさんでした、今夜ほろ酔いで書いてます。お許しを💦
レディーガガの演技と存在感圧巻でしたね!
狙った獲物は逃さない!こういった女性は強いです!夫よりも商才もあり駆け引き上手でしたね😂
最後の最後までグッチ夫人に拘ってたところ、執念深さ、天晴れでした!