ジャンヌ

劇場公開日:

ジャンヌ

解説

「ユマニテ」「フランドル」などで知られるフランスの鬼才ブリュノ・デュモンが、カトリックの詩人・思想家シャルル・ペギーの詩劇をもとに、フランスの英雄ジャンヌ・ダルクの生涯を描いた2部作の第2部。ジャンヌの幼少期を奇想天外なミュージカルとして描いた前作とは異なり、ジャンヌの戦いと運命を華麗なアクションとサスペンスフルな展開で描き出す。フランスとイギリスが王位継承をめぐって激しい争いを繰り広げていた15世紀。若きジャンヌ・ダルクは神の声に導かれフランス軍を率いていたが、彼女の力に畏怖と疑心を持った軍内部から反発が生じる。やがて彼女はイギリス側に捕えられ、異端審問にかけられる。雄弁な男たちを相手に、反駁の叫びと沈黙で応じるジャンヌだったが……。ロケ地周辺で見いだされた少女リーズ・ルプラ・プリュドムが前作「ジャネット」に続いて主演を務め、「クレールの膝」などの名優ファブリス・ルキーニがフランス国王シャルル7世役で出演。

2019年製作/138分/フランス
原題または英題:Jeanne
配給:ユーロスペース
劇場公開日:2021年12月11日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第72回 カンヌ国際映画祭(2019年)

受賞

ある視点部門
審査員スペシャル・メンション ブリュノ・デュモン

出品

ある視点部門
出品作品 ブリュノ・デュモン
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(C)3B Productions

映画レビュー

4.0スケールの大きい作品

2022年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ジャンヌ・ダルクを描く2部作の後編にあたる本作では、ジャネットだった田舎の少女が甲冑を着てジャンヌ・ダルクとなり、やがて味方陣営から裏切られ、イングランドに捕縛される。協会の異端審問にかけられる彼女の悲劇的な運命を様式美のある映像で捉える。奔放な『ジャネット』とは異なり、荘厳さを感じさせる内容になっているが、想像力を刺激させるミニマリズムは健在。例えば、大きな岩の塊に旗を刺して城と見なしたりとか、戦闘シーンは馬術のショーのように見せるなど、ありのままを映すのではなく、観客の脳内に画面にないものを思い描かせる。映画よりも舞台劇の演出に近いが、『ジャネット』と同じくスケールの大きい聖性を感じさせることに成功させている。映画よりも舞台の方がしばしばスケールがでかく感じるのは、見せるよりも、観客の脳内に思い描かせることを大事にするから。この映画は本当にスケールが大きい。

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杉本穂高

3.5予想を裏切る内容 良かったのかなあ?

2024年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

ミラ・ジョボビッチのジャンヌダルクっを見たことがあったので同様の内容で役者が変わるだけかなと思って見たら大間違い。 先頭シーンは全くなく、始まるかなと思ったら始まらない。 敵と向かい合っている場面でバックに時としてダンダンという太鼓の音が緊迫感を盛り上げる。 ただ、そこまでで後は教会内で被告人ジャンヌと裁こうとするおっさんたちの激しいやりとり。 ジャンヌの意思は強くかたくなな中でおっさんたちは救いたいのか罰したいのかよくわからない議論を続け最終的には火あぶりになる。 結果はジャンヌダルクと一緒だったがそこまでの持って行き方は全然違うがジャンヌという人間の性格は同じのようにも思えた。 もちろんミラのジャンヌの方が気が荒々しかったが。 比べたらあかんけれどジャンヌの方がかなり安上がりじゃないのかなあ? 場面や登場人物の数だけでなく衣装も安そうで。 個人的には戦闘での彼女の活躍を見たかった。 同じ火あぶりの結末なんだからちょっと残念も彼女のしゃべり方や表情は嫌いじゃなかった。 とはいうものの期待してみたので消化不良もあります。

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♪エルトン シン

0.5どこがアクション?

2023年6月11日
iPhoneアプリから投稿

 2部作の2部。「ジャネット」ほど歌やダンスはなかったけれど、、、、  前作で成長していたジャネットが、時は過ぎているのに何故また少女に戻っている?  戦闘シーンは全くない。まあ、一般に知られているジャンヌの戦いに関わる場面は敢えて省いたのか、予算の都合か。  戦いに向かう前の部下や神父との話し合いや、罪に問われ裁判にかけられた様子で話が進む。たまに歌も。  1部2部合わせて、なんとも独創的な映画。宗教的な会話もよく理解できなかったし、なんと言っていいのか、、、私には合わなかった。

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アンディぴっと

4.0デフォルメの極致

2022年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『ジャネット』から見覚えのある土地が引き続き。でもパリは目の前らしいです。そこに建つ掘っ立て小屋のドアを開けたら中は大教会っておい まるで小劇場でお芝居を観てるような感じでした ちなみに前半戦で意味ありげに出てきてた目つきの悪い傷だらけで髭面の元帥兄ちゃんは『青ひげ』のモデルになったと言われるジル・ド・レだと思われます

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GMN