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親子A:母(主人公)と娘
親子B:母と息子
田舎に旅行に来た親子Aが農薬を口に入れちゃったか何かで、
いつのまにか親子とも病気にかかっていた話。
ここに出てくる「病気」が何の病気なのかは最後まで分からず、
主人公の回想と一緒に映像から読み解いていくことになる。
全体を通して回想があてもなく続き、
冒頭からしばらくは一体何を見せられているのか訳が分からなかった。
二重人格なのか、霊が乗り移ってるのかとも思ったが違った。
「回想の一部」
田舎に元々住んでいる親子B。
親子Aが旅行に来る前から親子B息子はすでに「病気」とやらにかかっていた。
ほとんど話さないし、何かと普通ではない行動を取る。
二人の母が出会って親密になり、経緯を話してもらう。
↓「回想の回想」
息子が突然ぐったりしたので「緑の家」とやらを勧められて連れて行くと、謎の儀式をさせられた。
魂を半分だけ移すという、いかにもホラーな感じの。
それをすると人格は変わるが、生き永らえることができるらしい。
そして顔つきの変わった息子誕生。妙な行動を取るようになる。
ここをかいつまむとホラーを期待するのだが、どうやらこれも違った。
最後は親子A娘もぐったり、母もぐったり。
実は全部主人公の妄想オチ、かとも思ったが違った。
虫というワードが出てくるので「そうか虫の毒か」とも思ったが違った。
回想の中で主人公と共に答えを突き止める。
農薬!
以下は自分が感じたこの映画の2つのテーマ。
1
田舎の悪い癖(もっと適切な言い方がある気がする)。
この街で病気になる理由が非科学的な要因と思っていたら実は関係なくて、環境が原因だったということ。
それをあたかも外的なものが関係しているように描写して、視聴者の視点をもぼかそうとしてくる。
例えば息子は確かに「妙な」行動を取っていたが元々の性格だったかもしれないし、もしくは緑の家の言うことを真に受けて距離を置こうとする親に対する抵抗だったようにも思えてくる。
街にあれだけ奇形の子どもがいるにも関わらず誰も解決しようとしていない。
2
原題通り。
よーく考えてごらんよ・・・どこに問題があったのか・・・。
と、主人公を通して視聴者に問いかけてくる。
最後も原因が分かったからといって何も進展せずに映画が終わる。どこに問題があったのか考えるだけの映画ならそれで納得はできる。
「救える距離」を間違えたのか?と主人公が自問自答しているが、これが原題である。
主人公目線では完全にゲームオーバーにしか見えないが、「環境」にうまく取り込まれたようにも見える。
上記2つのテーマを考えた結果、旅行するときは気をつけようと学習できた。