劇場公開日 2021年11月26日

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ダ・ヴィンチは誰に微笑むのレビュー・感想・評価

全51件中、21~40件目を表示

4.0闇に踊る赤鬼たち

2021年12月17日
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鑑賞方法:映画館

チラリとめくった所で薄暗い淀みしか伺い知る事の出来ない美術界。そんな世界の胡散臭さを、余す所なく覗かせてくれるナイスな作品でございました。
もーね。全員胡散臭い!しかも、全員自覚してるときたもんだ(笑)(笑)(笑)。
ちょっとゾゾッとする様な事もあるのだけれど、秀逸なブラックコメディを観ている様で楽しい時間でした。
「話題こそが正義」であり、事の真偽など実は大した事ではない。コレは我々一般人の世界にも言える事なので、振り回されず呑み込まれず生きていく為の糧としても良いのかも知れませんね。

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lynx09b

3.5よくできたドキュメンタリーの小品

2021年12月14日
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鑑賞方法:映画館

原作の本は読んだのですが、ドキュメンタリーとして、ちゃんとまとめたなぁ、と思いました。ただ、ダ・ヴィンチ作ではないかという、この『サルバドール・ムンディ』に対しては、本を読んだ時と映画を見た後とでは、私の中で、印象が変わりました。まさに、百聞は一見にしかず、ですね。
真贋がはっきりしなくとも、アートの値段が釣り上がっていくカラクリも、よく分かりました。テンポも良い。
映画半ばには、少し退屈なところもありますし、結局のところ、映画の中では、この絵の真贋については言及していないので、モヤモヤが残るかもしれません。
アート好きな人には面白いと思いますが、ダ・ヴィンチの作品はモナリザくらいしか知らない、という方は、どうかな。絵の値段って一体何なの?と不快に思うかもしれません。
いつの日か、この絵が、日本の展覧会にでも出品されるようなことがあれば、ぜひ見てみたいと思いました。

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オカピ

4.0美術界の暗部をえぐる快作

2021年12月13日
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鑑賞方法:映画館

2017年11月15日、クリスティーズの競売にて4億5000万ドルで落札された1枚の絵。レオナルド・ダ・ヴィンチがイエス・キリストを描いたとされるものだ。
本作はこの作品がいかにして見出され、どのような経緯で史上最高額まで跳ね上がったかを時系列を追って描くドキュメンタリーだ。元々は1,000ドルそこそこの値段だったものが人手を経るうちに雪だるま式に高額になる。このからくりこそが美術界最大の問題なのかもしれない。

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ぽてち

5.0政治が絡んでくるなんて!

2021年12月12日
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1958年ダ・ヴィンチの複製だとされ13万円て売られていた絵画が、真作?だとわかり、2017年、510億円でオークションで取引されたアート界の裏を描くノンフィクション。
最後には政治が絡んできて、ドロドロの映画。
美術館に、個人蔵の作品をなぜ飾るのだろうと、思っていました謎が解けました。
最高に面白ったです。

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石井 克利

3.0投資と政治の材料としての美術品

2021年12月9日
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鑑賞方法:映画館

日本企業がゴッホの「ひまわり」を53億円で購入したのはバブル期のこと。元は取れるのだろうかと心配した記憶がある。損得勘定ではないではないのかもと。
本作に登場する「サルバトール・ムンディ」の売却金額は文字通り桁が違う。どんな仕組みでそんな金額になったのか気になっていたので鑑賞することに。でも、美術界に詳しくないので、序盤の絵画の修復や落札までの流れの説明が多くて若干退屈だった。ところが、「サルバトール・ムンディ」をロシアの富豪(マフィアみたいな風貌なのも笑える)が購入したあたりから俄然面白くなった。ロシアの富豪の代理人として購入の交渉を行った男が、実際に購入した金額よりも高額で購入したと嘘をつき、差額で4400万「ドル」儲けたという話がとにかく衝撃的だった。ちゃんと手数料も請求して。ただの詐欺じゃんか!ロシアの富豪もそりゃ訴えるわ!
そして終盤、誰が何のために購入したのかって話と、ダ・ヴィンチ展を開こうとしていたルーヴル美術館・フランス政府との水面下での交渉の話もまた面白かった。その際に「サルバトール・ムンディ」を誰が描いたのか、ルーヴルが行った科学的な検証結果についても。もうこうなったら誰が描いたのかはどうでもいいから、政治的・投資的な交渉材料として利用されていくということなんだろう。そこまで価値のある絵だとは思えないのは所詮素人感覚だ。
こんな映画を観ると、53億円で買ったゴッホの「ひまわり」ももしかしたら100億円以上で売却ができるのかもしれない。なんだ、ちゃんと元は取れるじゃないか。美術界の闇は深いな。

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kenshuchu

3.5なんで13万円の画が510億円になったの!?!?

2021年12月7日
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鑑賞方法:映画館

実話なんですよね!
実話だと知っていたらもっと楽しめるかも。
なんで13万円の画が510億円になったの!?!?
と考えながら観たら、
めちゃくちゃ面白いです。

インタビュー形式でつながっていくからこそ
リアリティがあってよけいにワクワクしました。

アートが好きな人は必見です^^

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映画かあちゃん(毎日映画館へ通うギネスに挑戦中)

4.0リアル"藁にもすがる獣たち"

2021年12月6日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

新たに発見されたダ・ヴィンチの「救世主」という作品。真偽を疑われながらも美術商や富豪の目に留まり、最終的に4億ドルの値が着く経緯を追ったドキュメンタリー。

そもそもこの「救世主」の絵、ダ・ヴィンチの絵だという根拠が薄いまま、各人の「絶対にダ・ヴィンチの絵だ」という願望によって展覧会に出したり美術商が売り買いして、さらに怪しげなロシアの富豪やある国の皇太子なんか出てきて見れば見るほどメッチャ面白い。

その富豪だけじゃなく、金の匂いに群がるいかがわしい仲介人"右腕の男"に皇太子の"傭兵"なんて男まで出てきて(呼称のセンスが最高)、普通にめちゃくちゃ面白いサスペンスになってくる。しかも出てくる登場人物の行動原理は単純明快、富と名声への欲望。

1つの絵画をめぐる金の亡者たちの感じ、今年観た韓国映画の『藁にもすがる獣たち』と同じだなと。

ダ・ヴィンチの絵じゃなかったとしても、このストーリーだけでいわく付き絵画としてそれなりの価値はもう出てる気がする(笑)バンクシーの絵がシュレッダーにかけられて高額で落札されたように、現代アートってパフォーマンス含めて価値がつくものかなと思うので、「救世主」もそういう意味では価値があると思う。

でもそれは現代アートであって、決して古典的な権威のあるアートではないよなぁ。

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せつこん

2.0much ado about nothing

2021年12月6日
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鑑賞方法:映画館

笑える

有力オーナーの手を渡り歩き実の無い価値が青天井に高まる一枚の絵画

究極の損得勘定が観られる

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労働4号

4.5絵画市場の仕組み

2021年12月5日
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がよくわかった。

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Namnam

5.0時間が、解決することになる。

2021年12月4日
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鑑賞方法:映画館

ドラマ性はなく、ドキュメンタリー映画です。
原題は、「The Savior for Sale(販売者のための救世主)」という意味で、
2017年11月15日、クリスティーズのオークションで、絵画「サルバトール・ムンディ」を
史上最高額の510億円で購入した人という意味です。
日本では注目されませんでしたが、西洋では注目されました。
邦題は、「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」で、意味不明なタイトルです。
原題の方が、映画の内容を表しています。

レオナルド・ダ・ヴィンチが1500年ごろに描いた「サルバトール・ムンディ」は歴史的
には存在します。
贋作は後から作成することはできますが、本物はきちんと保管されていない限り、
いずれは朽果てます。
この映画に登場する絵画「サルバトール・ムンディ」はきちんと保管されるので、
後世にまで残り、真作と評価をいずれ受けることになるでしょう。
個人的には、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた絵画には見えませんでした。
いかにもという、手の形や水晶玉が、信憑性を損なっています。

絵画の売買に興味がない人には、全くお勧めできません。

レオナルド・ダ・ヴィンチは画家として有名ですが、残されている絵画は、20点ほどで
少ないです。
レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたキリストは、絵画「最後の晩餐」が有名です。

13万円で購入した絵画を、修復し、レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた絵画として、
510億円で売れるまでの物語です。
サブタイトルが付けられて、物語が展開されるので、分かりやすいです。
大金が動く絵画取引は、目的などを含めて、理解できません。
クリスティーズが行った宣伝の手法は、上手いと感心させられました。

MBSは、ムハマンド・ビン・サルマーンの略で、王族サウード家の一員で、サウジアラビアの
政治家で、王太子兼第一副首相兼国防大臣兼経済開発評議会議長ですが、サウジアラビアを
支えてきた石油資源に依存しない経済・社会を目指した改革を進めています。

2021年4月14日、米紙ウォールストリート・ジャーナルなどは、絵画「サルバトール・ムンディ」が
紅海近くの新都市ネオムのヨットハーバーに停泊していたムハマンド・ビン・サルマーンのヨットの
中にかかっていたと報道しました。

レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「サルバトール・ムンディ」であるかどうかは
分かりませんが、多くの人を魅了したのは確かです。

映画を鑑賞しても理解できない人には、パンフレットが良くできているので、購入をお勧めします。

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ノリック007

4.0【謎の男/アイルワースのモナリザ】

2021年12月2日
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正直、この作品が制作されたのは、この「サルバトール・ムンディ」の最終所有者が、500億円なんてはした金のサウジアラビアの王子だったことへのやっかみもあるのではないかと思っていたし、映画を観た後、よく考えて、やっぱり、そういう部分は多少なりともあるような気がしている。

偶像崇拝を禁じているイスラム教スンニ派の国の王族が、長年、十字軍と戦い、今でもイスラム教過激派がキリスト教やユダヤ教を攻撃しているのに、なんでキリスト像の「サルバトール・ムンディ」を所有するのだ!?と笑

やっぱり、この「サルバトール・ムンディ」が世に知られたタイミングが、まず悪かった。

(以下ネタバレ)

リーマン・ショックなど金融危機の後で、欧州は、ギリシャをはじめ複数の欧州周辺国を中心に財政破綻寸前まで追い込まれていた状況で、たとえ、大きな美術館であっても、当初に提示されていた150億円前後の金額だって支払えるはずはなかったのだ。

その間、最初にうごめいたのがロシアの石油王ってところも、なんか、昨今の原油高も手伝い、とにかく腹立たしい笑

当初アメリカのディーラーが、「サルバトール・ムンディ」の塗り重ねられた部分を独自に洗浄したりしたことも、もっとちゃんとしたプロにやらせろと腹立たしく感じる。結局、その時は、レオナルド・ダ・ヴィンチ作と確信がなかったから、そうしたに違いないのだ。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」もそうだが、西洋絵画には勝手に修復されたり、描き加えらものは少なくない。

こんな中、西洋絵画の世界最高峰の調査・修復技術を持っているのは、間違いなく、ルーブル美術館だ。

これは、レンブラントの映画でも触れたが、もう、反論の余地はない。

そして、レビュータイトルに書いた「謎の男」

この作品の中で、一人だけ、名前も顔も明らかにならない男がいる。

全ては、この男の「レオナルド・ダ・ヴィンチが”貢献した”作品」という発言がベースなのだ。

ところで、「アイルワースのモナリザ」という作品がある。

ルーブル美術館が所蔵する「モナリザ」の他に、もう一つ「モナリザ」があるということが長年言われてきた。

フィレンツェの文献や、新たに発見された手紙のやり取り、そして、なんといっても、レオナルド・ダ・ヴィンチを敬愛していた、巨匠のラファエロの模写のラフスケッチがあったからだ。

そのラファエロのラフスケッチのモナリザは、ルーブル美術館の「モナリザ」とは異なる雰囲気なのだ。

そして、「アイルワースのモナリザ」が世に出る。

”大枚をはたいて”複数のシンガポールのビジネスグループがこれを購入し、現在は、シンガポールの、おそらくフリーポートのどこか一角に厳重に保管されているはずだ。

「アイルワースのモナリザ」は、一応調査は行われ、顔以外の絵の具は、レオナルド・ダ・ヴィンチが使っていたものと一致するという見解がなされていた。

しかし、その顔が、ラファエロのラフスケッチより、ルーブル美術館のモナリザの顔に似ていることから、これは後年、書き換えられているという疑問が付きまとっていた。

このビジネスグループは、顔部分の絵の具の調査を拒否し、ここまでくると、「サルバトール・ムンディ」と似た状況を想像しそうになるが、X線や解析技術が格段に進歩し、経年劣化が激しい「モナリザ」を後世にできるだけ、このままで残す方法を探るために、ルーブル美術館が「モナリザ」の再調査を行った際、出てきたのだ。

二枚目のモナリザが、モナリザの下から。

予想されていたことではあったが、ラファエロがラフスケッチした”あの”モナリザの上に、レオナルド・ダ・ヴィンチが、「モナリザ」を描いていたのだ。

だから、冒頭で、親指が二本あるけれども、レオナルド・ダ・ヴィンチは、こうしたことをよくやるというのはうなずけることでもある。

あえなく「アイルワースのモナリザ」は、もう一枚の「モナリザ」ではなくなってしまった。

もう、人目に触れることはないかもしれない。

この作品のエンディングのテロップに、「サルバトール・ムンディ」はレオナルド・ダ・ヴィンチの作品だとルーブル美術館が確認したと出てくる。

僕は、これをもって、レオナルド・ダ・ヴィンチ作だということにならざるを得ないと思っている。

映画でも触れられるが、フスマートの精緻さから考えると、もう一枚の「サルバトール・ムンディ」が登場するなんてことは考えにくいし、レオナルド・ダ・ヴィンチが貢献したのか、レオナルド・ダ・ヴィンチ作なのか二つに一つのチョイスしかないのだ。

近年、レオナルド・ダ・ヴィンチ作の肖像画か否かを判断するときに、目線に注目するというユニークなアプローチもある。

むかし読んだ「モナリザの目」という詩があって、そこには、モナリザは、どこにいても、自分の方を向いていて怖いというような内容が謳われていた。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、両目で対象物を見た時と、それぞれ片目をつぶって見た時の違いを、人体の構造として注目していて、顎を固定し、片目を隠しながら、対象物を見る機材を開発しているのだ。

「サルバトール・ムンディ」の目線には、そんな揺らぎを感じますか?

感じませんか?笑

近年、同様にレオナルド・ダ・ヴィンチ作とされた、「糸巻の聖母」は、その雰囲気は薄いように思う。

ただ、長年、弟子の作品とされてきた「レオナルド・ダ・ヴィンチ像」があって、これは、本当はレオナルド・ダ・ヴィンチ作の「自画像」ではないかと言われている。

見た時の揺らぎがあるのだ。

これからも、レオナルド・ダ・ヴィンチほど、世の中を惑わす画家は出てこないだろう。

小説はちょっとくだらないと思ったが、これこそ、「ダ・ヴィンチ・コード」だ。

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ワンコ

4.0まさに「全員強欲…」

2021年12月2日
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楽しい

知的

幸せ

最高にお薦めな映画です。
気になる方は是非ものです。

問題点:
最初に気になって落札した画商が、鑑定を行わずに修復を優先した事がかなり問題だと思いますし、
ここが重要ポイントだと思います。
この画商さんは絵の真贋はどちらでも良かったんでしょうね…
もっと真贋判定を意図的に分かりにくくしたんだと思います。

余談:
絵の公開ですが、2022年のサッカーワールドカップ:カタール大会の開催に
あわせて公開するのではないでしょうか?

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赤囲碁

1.5「ダ・ヴィンチ」オタクの映画?

2021年12月2日
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映画の日に4本続けて観た最後の映画だった。そのためか、さすがに、こうしたドキュメントに睡魔は勝てなかった。

ただ、ウツラウツラしながら観た映画だったが、内容はだいたい把握した。

やはりこの映画は、ダ・ヴィンチや西洋美術のオタク向きではないか? 映像や筋書きの面白さはなく、また、ドキュメントらしい使命感や真実に迫る迫力があまり感じられなかった。

なぜ監督は、こうした映画を撮ろうと思ったのだろうか?

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hide

3.5真作じゃなくても贋作じゃない。

2021年12月1日
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 もはや「誰(専門家)が、どのような文脈で公式コメントを発するか」で結論がひっくり返り、前言撤回する世界だった。結局真作か否かは藪の中。少なくとも、ダ・ヴィンチ本人の手によらないにしても、工房の弟子による時代のものでも十分な価値だと思うのだけど、やっぱり「ブランド」って大事なのね。だからマーケティング会社があんな風に仕立てて、もう一人の「レオナルド」は2秒くらい出演しちゃって、本人どう思っているんだろう。
 絵画的な価値云々の評価は実に表面的。「男モナリザ」の条件さえ言えればっていう大雑把?さ。一方で、利害関係者たちの思惑で価格は高騰。アートって、なんなんだろう。これは古今東西普遍的なテーマかな。偶像崇拝がタブーなはずのアラブの王子が大枚叩いてキリストの肖像画を、国家の威信をかけた美術館のために購入?って、なんだかな〜、とも。
 ともあれ、世界を股にかけたこの「騒動」で今日、「日本国」のプレゼンスのなさを改めて知らされました。
 ちょっとあざといけど小気味好い、パーカッションだけのBGM、好きでした。

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Kumiko21

3.5芸術品の価値って不思議よねって話

2021年12月1日
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元々15万円で買った絵が、転売されてとうとう500億を超えた額で落札される。
それが本当にダヴィンチ自身が描いたものなのか、それともダヴィンチの工房で弟子が描いたものなのか?
飾るからには徹底的に調べたいルーブル美術館、しかし500億で買った絵が、万が一弟子の作と確定されると面目が保てなくなる持ち主。
じゃあどうするのって話。

もう金持ちの事はよう解らんが、夢は夢のままでいいんじゃない?
芸術品なんて本人が気に入って値段付ければいいもんだと思うけど…
それが投機目的とかプライドの話とかになってくると、非常にめんどくさいよね。

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キブン

2.5絵画落札が見れたのは良かった

2021年12月1日
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レオナルド・ダ・ビンチの最後の傑作とされる絵画「サルバトール・ムンディ」の落札にまつわる様々な思惑や
闇が描かれていて興味深かったです。娯楽作品ではなく美術鑑賞に興味がある方向けです。
競売会社のカタログから13万円で落札した1枚の絵が美術鑑定家のお墨付きでダ・ビンチの作品として公開展示されるやいなやとてつもない金額で取引が続き
最終的(映画の中で)には510億円で落札されます。売買関係者が次々とインタビューに答えたり、この絵の真偽の詳細を調べたりて現在の持ち主が次第に明らかになって行くという
ミステリー要素もある作品でした。現代美術作品の価格がどれだけ素人からすると危険なのかがわかるだけでも見る価値はあるかも。
この映画の製作自体が陰謀に加担してるような気になりました。

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Yoji

2.5遠い世界の出来事です。

2021年11月30日
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絵の価値は解らない、オークションなんて縁のない世界。だからなんかいまいち。
でもノンフィクションのドラマだったら良い映画になったかも。
さて「救世主」が公開されたら入場料はいくらになるのかね。

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あらじん

3.5答えは闇の中。

2021年11月30日
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誰も本当のことを、知らない、言えない、言わない。答えられるのはダ・ヴィンチだけ。現在進行中の、永遠に解けない謎。

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t2law

3.5庶民はどうしても値段が気になってしまう

2021年11月30日
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 絵画や彫刻など形のある芸術に値段が付くのは、それを所有したい人間がいるからだ。部屋の壁が殺風景だと思ったら、絵を飾るといい感じの壁になる。無機質な長い廊下でも、壁に一定の間隔で絵を飾ったり、曲がり角に彫刻を置いたりすれば、心が和む。そのために芸術作品を手に入れたい。
 有名な芸術家の作品は庶民には手が届かないが、街角のギャラリーで時々見かける無名の作家の作品は、それほど高くない。版画や印刷はもっと安い。最初はそういったもので満足するが、徐々にもっといい絵、もっといい彫刻が欲しくなる。所有欲には限りがない。

 趣味で一定のカテゴリーの物品を所有する人達がいる。いわゆる道楽だ。知人に靴道楽や腕時計道楽の人たちがいて、他の出費を削ってでも靴や腕時計を買っている。高い靴は修理しながら履き続けるそうだ。腕時計も同じだろう。当方は、靴は足を快適に守ってくれればそれでいいし、腕時計は正確な時刻を教えてくれればそれでいいと思っているが、道楽の人たちはそうではないようだ。いい靴やいい腕時計を身に着けることで満たされるものがあるらしい。
 芸術作品や骨董品を集めるのも道楽の一種だろう。価格はピンキリだから、購買能力に応じて集める物品も変わる。庶民的な価格のものは好き嫌いだろうが、ある程度以上の価格のものになると、本当にいいものなのかどうか、本当に作者とされている人の作品なのかといったことが問題になる。そこで専門家なるものが登場する。テキトーな専門家もいるが、X線検査機などを使って科学的に分析する専門家もいる。ルーヴル美術館は後者の代表だ。

 芸術作品の価値は客観的な物差しでは計れない。自分で描いた絵を売る人がいれば、それを買う人がいる。値段は互いの交渉で決まる。普通は買い手は安く買いたい筈だと思うが、高く買いたい場合もある。芸術作品の価格は需要供給曲線では決まらないのだ。
 作品の価値が買い手が買った値段に等しくなってしまうことは、由々しき問題である。しかし往々にしてそうなっている。そこには買い手の虚栄心が隠れている。数十万円から数百万円程度の芸術作品なら、個人が飾って来客に見せて、聞かれたら値段を言って感心させるという虚栄心がある。しかしそれ以上の価格になると、庶民の関心は作品そのものではなく、その価格だけである。
 買い手の意図が好き嫌いや虚栄心を通り越して投資目的になってしまうと、価格だけが独り歩きしてしまう。作品の価値が置き去りにされるのだ。
 本作品ではその典型例としての「サルバトール・ムンディ」を取り上げている。学者や専門家、美術商にジャーナリストに大金持ちと狡猾な代理人や競売会社が絡み、それぞれの思惑を紹介する。実にスリリングで虚飾に富んだ世界だ。庶民とはあまりにもかけ離れていて理解し難い部分も多いが、結局は芸術作品が虚栄心と拝金主義のおもちゃにされているということだ。

 本来の芸術作品の価値は心を和ませることにあったと思う。子供が描いた絵でも、その両親にとってはプロ画家の絵よりも心が和むだろう。しかし普遍的ではない。その子供が死んだりグレたりしたら、その絵は悲しい絵になってしまう。
 それに対して、芸術作品はどんなときでも無意識に働きかけて心の揺らぎを抑制してくれる。ベートーベンやモーツァルトを聞いて暴れる人はいないだろう。絵も彫刻も音楽も、作品として独り歩きしはじめれば、見る人、聞く人のものになる。
 当方自身も含めての話だが、価格を度外視していいものはいい好きなものは好きという自分自身の判断だけを信じることができればいいのだが、どうしても値段が気になってしまう。芸術を享受する側のレベルはいまだにそんなものである。我ながら情けない。

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耶馬英彦

3.5価値を作り出す

2021年11月29日
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21155.お高くとまった救世主

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