「40年を経て完全版との出会いに歓喜」恐怖の報酬(1977) まっくん a.k.a. エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
40年を経て完全版との出会いに歓喜
ウィリアム・フリードキン は「フレンチ・コネクション」 、そしてホラー映画が観れなくなるトラウマを残した「エクソシスト」により個人的には忘れることができない監督となった。彼自ら最高傑作という今作を観ないわけにはいかない。
そして、やはり凄い作品であった。基本的にはアンリ・ジョルジュ・クルーゾーのオリジナルを踏襲しているものの、社会性を増しスケールが格段と大きくなっている。特にチラシにもある嵐の中でトラックが吊り橋を渡るシーンは映画史に残るだろう。激しいシーンだが美しいとさえ感じてしまう。
1978年の公開時には30分カットされた短縮版だったとのことだが、無駄なところなど一切ない傑作である。
フリードキンの功罪としてはお金と時間をかけ過ぎたことだろう。この点では「天国の門」を思った。
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