「トワとは永遠」劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5トワとは永遠

2022年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 昨年から劇場版が公開されるというので、TV版のシーズン1だけ見ました。もうすでに記憶がないほどですが、最もインパクトがあったのは37歳の大手ゼネコン勤務の三上悟が通り魔に刺され死亡してしまったこと(そこかよ)。イケメンで後輩たちからも慕われている男なのに童貞ってどうよ・・・まぁ、人にはそれぞれ事情があるからね。死ぬ間際から様々な耐性・スキルを獲得していく三上。気づいたらスライムになっていた。30歳童貞なら魔法使いになるのなら、40歳近い彼は賢者へと・・・そんなシーズン1第一話が最も面白かったけど、やがて同じく転生したシズという少女のエピソードが素晴らしかった。

 ドラクエなどのRPGにも登場するモンスターたち。暴風竜ヴェルドラと出会い、リムルという名前をつけた転生三上。テンペストというファミリーネームをつけ、いざとなったらヴェルドラを召喚する凄い能力。最大の武器はユニークスキル「大賢者」と「捕食者」。もう無敵!そして、魔素を多く消費する「名付け」のスキルによってどんどん仲間を増やしていくという物語だ。

 テンペストという国を築き、上り詰めたリムル・テンペストだったが、この劇場版ではその後の世界。ラージャ小亜国の女王トワがオーガ族のヒイロ(トワにより命名)を助け、ラージャにまつわる呪いをテンペストのリムルに頼るといった展開で、ヒイロはリムルの仲間となっていたベニマル、シュナ、シオンたちと同郷で兄者として慕われていたのです。

 劇場版のストーリーはTVシリーズのひとつのエピソードといった程度でしたが、異世界の世界観がよく伝わってきた。三上が転生した設定については全く触れられてないし、ヴェルドラが留守番してた程度で全然活躍してなかったし、TVを見てなかった人には転生の意味伝わらないんじゃないでしょうか。まぁ、見てなくてもいいけど。

 リムルの容姿や声からして女性?と思ってしまうほど、ジェンダーレスな雰囲気に包まれているし、数々の魔物たちとの共存共栄という点では差別も偏見もない世界。死生観だけはラストに破綻気味となり、感動してたのにあっという間に・・・という点はいただけない。まぁ、名前が永遠だと思えばいいのかな。

kossy