よだかの片想いのレビュー・感想・評価
全53件中、41~53件目を表示
テクマクマヤコン
先天的に顔に大きな痣を持つ女性のとアイデンティティと恋の話。
顔にアザや怪我を負った人を取材した本にルポが掲載されると共に、写真が表紙になったことでフィクション映画の題材としてのオファーがあり巻き起こるストーリー。
当事者であっても思うこと感じることは人それぞれだろうけれど、琵琶湖の件で認識する自我や偏見やコンプレックスはもっと幼い頃に通り過ぎていないのかなと。
当事者じゃない自分には分かり得ないところではあるけれど。
そして大人になった主人公は受け入れているようで、それでもやっぱり引っかかりがあって、そんな上でのズルい男とちょっと面倒くさい普通の女の子を描いたある意味普通の恋愛映画という感じで、それが良かった様に感じた。
2年でなんちゃらもあったし誰しも少なからずコンプレックスは有るわけだしね。
個人的に恋愛映画は得意じゃなくて、そういう意味ではちょっとダルく感じるところはあったけれど、パイセンと後輩はめっちゃ良い人だし、そちらとのやり取りがとても良かった。
公開した次の日に鑑賞しました。 松井玲奈さんが好きでいつか演じたい...
公開した次の日に鑑賞しました。
松井玲奈さんが好きでいつか演じたいと話していたのを知っていたので、原作の存在は知りながらもいつか映像化されてから読もうと思うくらいまっさらな状態で観ました。
顔にアザのあるアイコという女性の片想いを描く恋愛ものというよりは、アイコがどう生きていくか。というほうがしっくりくる内容でした。
アイコの周りには理解者が沢山いるけれど、世間からは醜いもの(とまでは言ってなかったけど)として扱われる顔のあざ。
顕著に描かれているのは、出版社での待ち合わせ中の親子とのやり取り。女の子は心配していただけなのにお母さんが謝る必要ないのに謝ったからこそ、すこし棘が刺さった気がしました。
女性目線で言うと、顔にあざがあろうが化粧で隠せばいいと思ってみてたから、最後のミュウ先輩とのやり取りが良かった。それに、表情があかるくなって、背筋も伸びているように見えた。
隠したいなら隠せばいい、人間全裸で戦っていくわけじゃ無いんだよ(うろ覚え)ってセリフが好き。
飛坂さんの無自覚に人をたらし込む感じと、物事の優先順位は変わらないんだろうな。
一度は憧れて恋をするお相手だと思いました。
ポスターにも描かれている、デートシーンのボートでのいちゃいちゃした感じ初恋のキラキラした部分が詰まってて好きです。その写真を見返すところも好き。
個人的にすごいなって思った演出は、小学生のアイコと今のアイコとのやりとりのシーン。
自分の心の奥底にあった恐怖が浮き彫りになったのか、ハッとさせられました。
あとは、閉じ込められてから電話するまでのところ。
ただ、登場人物ひとりひとりの後ろ盾がいまいち分からなかった部分があったので原作読もうと思います。
あの美しいラストシーンの真実(笑)
2回目鑑賞後の感想
原作未読
アイコの恋は(価値観の違いから?)実らず、しかしハッピーエンド?の雰囲気がいい
ミュウ先輩との(信頼)関係もいい感じです
安川監督のこだわりなのか映像が生々しく美しいと思います
2人で駅へ走るシーンが印象的です
そして
心に残るアイコと先輩のラストシーン
そこへ舞台挨拶で松井さんと安川監督から、何故2人がラストで踊るのか最初は理解できなかったとの発言が
原作にはない城定監督の脚本だそうです(原作にはサンバのサの字もないとのこと)
撮ってみたら素晴らしいシーンになったとのことでした
美しき芸術作品
会話のシーンで遠くから撮っているところが多く、力強い言葉のセリフが物凄く印象に残りやすかった。鏡や光を印象的に使われていたり、自然な情景などにも拘りが垣間見えかつキャストの皆さんの自然なお芝居もあり美しく、とても洗練された作品に感じた。この作品では、女性の逞しい生き様を見る事が出来ます。アイコの生き方含め1つの美しい芸術作品のように感じました。
私は渋谷の舞台挨拶の回を鑑賞に行きましたが、鑑賞後にすぐ撮影の裏話や監督や松井さん・中島さんそれぞれのこの作品への思いが聞けて、色んな人にこの作品が届くといいなと思いました。
私は、この作品の原作を読んだことがないのですが、映画を観終わってすぐに原作を購入したので、これから読んでみようと思います。きっと、この映画をリピートしたくなるだろうなぁ…
もっと攻めよう
ストーリーは本を書いて有名になった大学院生がアルファオスに言い寄られて同棲して意味わからない理由で別れる話です。
女子の理想とする世界が描かれています。
ベッドシーンありますが、正直ここが最大の見せ場なのですからもっと「魅せない」とダメな気がするのです。
大体、アイドル女優の人が映画で客を呼ぶ場合「✕✕さんがフルヌード」というキャッチコピーで客を呼ぶ訳で。
良い点を上げるとすればアイドル女優映画の定番、芸達者な脇役達の演技を鑑賞出来る事でしょうか?
松井玲奈さん、ファンが減るかも知れないですが映画の為に身を削って欲しいよな~と思いました。
この映画は惜しい…。いい作品になった可能性があるが、音楽のクオリティが低すぎる。
出だしはいい。すごくいい。
ただ、音楽が入ったところで、あー…となる。ちょっとクオリティが低すぎる。そして、セリフにかなりかぶってくる。
松井玲奈のセリフを聴かせたかったが、いらない音楽がストーリーの邪魔をしている。
ラストからエンディングの曲も、あまりしっくりこない。
とても、もったいない。この映画は、かなりいい作品になっていた可能性がある。
城定秀夫の脚本もよかったが、なぜサンバなんだろう?アイコが飛坂に「好きです」と思いを伝えるが、アイコのキャラクターから言って、そこは胸に秘めていた方がよかったと思う。原田がアイコに告白するシーンも言わない方がよかったかな。
安川有果監督ですか。他の作品は観たことがないですが、次回作期待しています!
#151
松井玲奈推しで行く。玲奈ちゃんが良かった。自分に対して屈折したと...
松井玲奈推しで行く。玲奈ちゃんが良かった。自分に対して屈折したというか、硬い人との壁というか、硬質な感じがあるのが好きというか、気になっていて、今回も彼の前で好きだと言うときの熱い感じと、それでもすごく抑えた感じが、他の人にはできない稀有な演技だと思った。ラストシーンが美しい。後輩の子の配置もいい。ちょっと残酷だけど。映画監督の描き方は古典的でしかないけど、ああいうの、ありうるんだろうなあとは思う。昔の男性よりは優しいとは思うけど、でも人に結局向き合えないタイプ。
ラストシーンは女性監督っぽいと思う。
島本さん原作とは知らず。島本さんの映画は、結構実体験のトラウマに彩られてるけれど、これは、痣で構想したものだったのか。でも、映画監督っていう設定はうまい。恋っていうものの話ではある。やっぱり不幸な恋の話なのか。
ただただ美しい
拾って磨き上げて、
大事にしている感、
女優さんがきれい、
セリフそのままの作品。
よだかどころか、
鷹を通り過ぎて、
佇まい全て美しい。
右から狙うか、
左から捉えるか、
受けて、パンして、
捉えるレンズ、サイズ、
ライトも素晴らしい。
ストーリーとの、
引き寄りのシンクロも、じわじわ効いてくる、
そして翼あるホンモノのよだかへ。
振り返ってみると優しくて心地よい、繊細な変化が美しい作品
東京国際映画祭にて。脚本を手掛けた城定秀夫氏と本作の監督である有川有果監督の登壇付きで鑑賞。話も交えながら記していく。
アザを持ったアイコが出会ったのは、彼女のアザを受け入れてくれる映画監督。作品にしたいだけでなく、彼女を受け入れてくれる人で…。容姿に偏見を持たれてしまう社会で出会った初恋の行方は…。
容姿に触れる為、映像化することに躊躇いを覚える会社も多かったそうだが、そこを柔らかく、しなる様に作り上げたのが印象的。少し届きにくい部分もあるが、心情の変化が二人を変えてゆく過程は、不思議と引き込まれる。
松井玲奈自身が大ファンと公言するこの作品で、彼女自身も映像化を売り込んでいたそう。そんな中、直井卓俊氏が有川有果監督の舞台を観たことが縁で、監督をオファー。脚本には城定秀夫氏を招いて作ることになったのだとか。柔らかくも何処かヒリヒリとする変化の予兆に、心もソワソワ。城定秀夫氏の脚本もあって、飛坂も絶妙な塩梅でキャラクターが構成されている。
そんな飛坂を演じたのは中島歩。二人とも彼は面白い役者と絶賛するほど、本作でも魅力的な存在として放っている。クズではあるが、クズすぎない…そんなバランスを感じさせる、アイコとの会話の数々は必見。そんなことを質問できて良かった。笑
振り返ってみると、長かった様にも思えるし、その中にいくつも濃いやり取りがあって、抱きしめたくなる。ちゃんと監督の作品であり、その中にも城定秀夫イズムが息づく。かなり興味深く楽しめた作品だった。
凄くよかった! 心のストーリー。素敵な映画です。 撮影、画面、セリ...
凄くよかった!
心のストーリー。素敵な映画です。
撮影、画面、セリフの編集が絶妙に仕上がって
演じる松井さんの内の声、言葉、が
巧みです。
研究室での何気ない会話も
いいなぁー。
安川有果監督、いいね。
脚本もいいぞ。
全53件中、41~53件目を表示